ステーキ食べた

 

今朝、目が覚めるととこどもがいなくて、実家の方に行ってるみたいだった。

10時ころ起きて、既に毎日の日課になっている、しょーちゃんのおねしょセットを洗濯していたら、

しょーちゃんが息をきらして帰ってきた。

「ステーキ食べに行くよー!」

「えっ!うそ?」

「あーちゃん(わたしの母)がね、連れてってくれるって」

「ほんとっ!」

話を聞いてみると、しょーちゃんが実家で母とテレビを見ていると、

テレビでおいしそうなステーキを焼いていたらしい。

おねだり上手のしょーちゃんがそこですかさず

「ステーキ食べたいなー」

とでも言ったのであろう。

やったねしょーちゃん。あしたはホームランだ!

甥っ子のプレゼントを買いに行こうと思っていたが、この際それは明日にすることに決めた。

午後に行くということなので、まだ食べていない朝ご飯を3人で控えめに食べることにした。

夕べの残りのお味噌汁を焼いたおもちにかけてお雑煮にした。

4個焼いて食べやすいように全部半分に切って、

「あやちゃん、2個でいい?」

と聞くと

「やだ。3個」

と言うので、こどもに3個づつ、わたしは2個お椀に入れた。

するとしょーちゃんが

「かーちゃん2個なの?」

と聞くので、

「うん。かーちゃん2個でいい」

と答えた。するとしょーちゃんは

「あやちゃん2個じゃやなの?かーちゃんが2個じゃやだ。しょーちゃん2個でいい」

と言うので、なんだか熱いものがこみあげてきた。(しかし貧乏くさい会話だ)

涙で滲むお椀を見つめながら(ウソ)、

「いいよ。しょーちゃんおもち好きでしょ。かーちゃんあんまり食べたくないん」

おなかはグーグー鳴っていたが、いちおうわたしも親なのでそう言いきった。

しょーちゃんは納得のいかない表情でお雑煮を運んだ。

食べ始めても浮かない顔をしている。

「しょーちゃん、2個でいい・・・」

泣きそうだ。

「あ、じゃあ、1個半分こしよう」

と言って半分食べたおもちをしょーちゃんのお椀からもらって一件落着した。

そんな心温まる会話をよそに、あやちゃんはもちを残した。

 

午後になって、みんなでステーキを食べに行った。

あやちゃんはお子様ランチ、しょーちゃんもお子様ランチかと思ったら、

セットで1,500円くらいの150gのステーキを頼んだ。

わたしはさんざん悩んだ挙句、おろしステーキを頼んだ。

しょーちゃんはステーキソースもかけないでバクバク食べた。

いつ覚えたのか、ナイフとフォークもちゃんと使いこなしていた。

残すかと思ったら、全部食べてしまった。

が、ご飯を食べるのを忘れていて、ほとんど残していた。

(いつのまにかしょーちゃんもお兄ちゃんになったんだなー)

とステーキをむさぼりながらひとり感慨にふけってしまった。

しかしわたしのおろしステーキは、ソースがこってりしてて味が濃い上にたっぷりかかってて、ちょっと失敗だった。

めったに食べられないステーキなのにこんなん頼んじゃって、

やっぱり普通のサーロインにしておくべきだったと後悔の嵐が吹き荒れていた。

でもおごりの肉だったので、文句言わずに食べた。

帰りに、母が園芸センターに行きたいと言うので寄った。

しょーちゃんがいちごの苗を見つけて、育てたいと言うので3個買ってやった。

もとい、買ってもらった。

夜は、3人でこんにゃくゼリーを食べた。

5個あったので、まず3人で1個づつ食べて、こどもがもっと食べたそうだったので1個づつあげた。

するとしょーちゃんが

「かーちゃん食べないの?」

と聞くので、食べたかったけど

「いいよ。しょーちゃん食べな」

と言った。しょーちゃんは

「じゃ半分こしてあげる」

と言っていたが、食べてるうちに忘れたらしく、くれなかった。

 

今日の教訓

ステーキよりも、しょーちゃんがくれた半分このおもちの方がおいしかった。

 

 

ばっく