A quiet? DAY  9(終)
数ヶ月後、秋ー
私は内科の仕事に励む毎日。
私達新人は入江先生の話題についてだけは相変わらずカヤの外。
“無言の圧力”はまだ解禁になってない。
そんな先輩達も、ごくたまに入江先生と琴子さんが
一緒に帰って行ったりするのを詰所の窓から眺めて、
何だかんだいって仲いいのよねあの二人・・なんて
微笑ましそうにタメイキをついたりしてる。

入江先生夫妻に二人目の子のおめでた!
なんてニュースが院内を駆け巡ったのも落ち着いて、
あの一日研修がすごく遠い日にも思えるようになった。

そんなある日ー

「主任、電話です。小児外来の竹内さんから」
先輩ナース達の動きがピタッと止まった。
ああ、ここのナ−スはほんっとに
入江先生関連のことになると反応が敏感だ。
今日は緊急事態でも起きてない限り外来はほかの先生のはず。
主任は、ーはい、大丈夫です、と応対して私を呼んだ。
「川島さん、小児外来に応援に行ってもらえる?
 あの時の100倍くらい忙しくて体力勝負になっても大丈夫なら」
「・・はい、大丈夫です」
どうやらこの日、
小児外来では初診の患者が殺到して大変なことになってるらしい。
では川島が参ります、と主任は電話を切った。
みんな一斉にこっちを見る。
鋭い視線で。
「ほ、ほら私前に一日研修で行ったから・・・」
頼むからそんな目で見ないで〜!
「主任っ、だからってなんでこのコなんですかっ」
「外来のお手伝いなら私にもできますっ」
「忙しい時はベテランから出した方がいいですよっ」
ギャーギャーとなった。
先輩、私、遊びに行くわけじゃないんですけど。
「まあ、その言い分もわかるけど・・
 できれば川島さんにって『入江先生のご指名』らしいのよ」
・・・!!
「えっ、ホントですかっ!?」
嬉しくなって思わず聞き返した。
その場がシーンとなり、
先輩達の視線が更に鋭くなったのは見ないふり。
「ええ、一日研修の時テキパキ動いてくれてすごく助かったからってー」
あの日はすごい失態もしたけど。
そういうことなら、よ〜〜し、がんばるぞー!!
「お願いね、川島さん」
「はいっ!!」
先輩達の視線がまた更に鋭くなったので
「行ってきまーす!!」
大騒ぎになる前に詰所を飛び出した。

小児外来ヘ・・・っとその前に、腹ごしらえ。
急いで缶ジュースを飲みながら、ふと思った。
・・・・うん、そうだ。
今日がいいキッカケだ。
よし、決めたッ!

残りを飲み干して、小児外来へ。

 
    ーー先輩達っ  私、もう解禁まで待ちません!

      明日から覚悟しててくださいねっ!!!!!!

                  −END−
ケイト
2003年05月27日(火) 00時58分09秒 公開
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■作者からのメッセージ
よかった・・・なんとか終わった・・・。
読んでくださった方ありがとうございました!!
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pb5SVL byfljtmmyyir, [url=Click!! [link=Click!! Click!! hkhxufzuou ■2013-07-06 06:54:15 186.178.103.227
みなさま、温かいお言葉ありがとうございます(^o^) ケイト ■2003-06-03 00:07:06 tkym-040.enjoy.ne.jp
素敵でした★次の作品も待ってます。ず〜っと、待ってますから!!(迷惑? aiko ■2003-05-28 13:29:30 eaosk30-p18.hi-ho.ne.jp
おつかれさまです!!次回作もめちゃめちゃ楽しみにしてます♪♪ ミホ ■2003-05-27 20:42:01 b135116.ppp.asahi-net.or.jp
次は、まだかなぁーと毎回楽しみに待っていました。是非、この続きも・・・・。とても、楽しかったのです。   法子 ■2003-05-27 19:30:13 203-165-152-144.home.ne.jp
最初から通して読ませていただきました☆祝!二人目妊娠♪お疲れ様です。 まろ ■2003-05-27 10:20:34 ns.takara-univ.ac.jp
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