Where Is My Love? |
〜プロローグ〜 私は昔、あなたに聞きました。 ねぇ、入江くん。 永遠の愛って本当にあると思う? そうしたら、少し驚いた後、いたずらっぽくあなたは答えたの。 バーカ。おまえは信じてないわけ? そーゆーの、好きそうなのに。 言いながら、ぶっきらぼうに私を抱き寄せて。 柔らかな雪のようなキスをしてくれた。 これが俺の答えだよ、と囁きながら。 そうだよね。やっぱり、永遠の愛はあるんだよね。 だってあたしはこんなに入江君のことが好きなんだもの。 きっとこれからもずっと・…… 少し涙ぐみながらあなたの胸に頬を寄せる私の髪を ふっと、微笑みながら優しい手つきでなでて あなたと私、冬の夜空を見上げていたね。 ねぇ、入江くん。 あの時のあなたの手の温もりは 今もこんなに鮮やかなのに どうしてかな あの時と同じ答えを、私は今見つけられないの 探しても探しても見つからなくて その度にあなたの感触を失っていって その度に違う感触を求めているの あなたを愛している。 そう、思いたいだけのに 思いつづけていきたいのに。 ・……錯覚しそうになるの…… 私は、恋をしてしまうんじゃないかって――――。 |
海姫‐MIKI‐
2004年02月15日(日) 00時13分50秒 公開 ■この作品の著作権は海姫‐MIKI‐さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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