Happy Happy Birthday4
眠れなかったあたしはいつもより早く出勤することにした。


(どうしよう・・・、入江君怒ってるよね。嫌われちゃったらどうしよう。)


そのままぼーっとしてたら誰かがやってきた。

(誰だろう・・・)

「あら?琴子じゃない。こんな早くからいるのって珍しいわね。」

「モトちゃん・・。」

「目、赤いわね。また入江先生と何かあったの?」



モトちゃんの顔を見たら涙が出てきた



「〜〜っ、モトちゃ―ん!!」

あたしはモトちゃんに泣きついた。

「え?え?どうしたのよ!」

「じ、実は・・」

モトちゃんに一部始終を話すことにした。







「ふ〜ん、そうだったの。」

「ふ〜んってモトちゃんひどい・・」

「仕方がないじゃない。仕事なんだから。」

「で、でも去年は休んでくれたし・・」

「そりゃ、船津先生がいたからでしょ。今年は・・」




プルルルルル  プルルルルル




「あら、ナースコールだわ。」


ガチャ


「はい、・・・はいはい。待っててください。」


ガチャン


「真里菜ー!!呼ばれてるわよ!」

真里菜がすごく嫌な顔をしていた。

「げっ、・・・いってきます。はぁ・・・」


パタパタパタ、、、


「モトちゃん今のナースコールだれ??」

「うふふ、あれはね・・」


バタン!


「入江さん!幹さん!何やってるの!!早く仕事しなさい!」



「うわ、細井だわ。・・はーい!今行きます!!じゃあね琴子」

「えっ、うん・・・」

(最後まで聞けなかったな・・。はっ、あたしも仕事しなきゃ!)










仕事も終わり今日はもともとはやく終わる予定だったので家に着いたのは夕暮れ時だった。

(おかあさん達もう行ったんだ・・・。)

1人でご飯を食べて、お風呂に入った。



(1人ぼっちだな・・・、あたし。)



大きいダブルベットに1人で入り、あたしは寝ることにした。





・・・・眠れない。





(入江君、まだ手術中かな・・)


時計を見てみるとあと5分で明日になるところだった。


(去年読んだあの漫画みたいにギリギリで入江君来てくれないかな・・)

ひそかに期待を抱いたあたしはカウントダウンをすることにした。

あと3分・・





あと1分・・・


(入江君本当に来てくれないの・・・?)


あと30秒・・・20秒・・・


(入江君・・)


10秒・・5秒・・・・3、2、1、0・・・・・・



入江君はこなかった




(あたしバカみたい・・・・)





涙が出てきた。



とまらなかった。




「・・・っく、いっ・・入江・・君のばかぁ・・。」




そのうち泣きつかれてあたしは眠りについた。













コウ
2005年08月27日(土) 14時27分32秒 公開
■この作品の著作権はコウさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
スペル間違ってたので直しました・・。
AMUさんありがとうございます!
以後気をつけます。

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