守ってあげたい in北海道41愛は悲しみを超えて1 |
ここは北海道のキロロ…直樹が琴子を見つけて 夜になっていた〜琴子は足を捻挫していて歩ける状態ではないので 琴子を…おぶって歩いていると…小さな山小屋を見つけた その山小屋には最近まで人がいたのか…?少しの間の食糧や水… 毛布があった…直樹は「とりあえず…ここで休もう雪山の夜は 危険だし…これ以上は進むのは無理だ…明日になったら吹雪も 雨も止むかもしれないし…そうなったら捜索隊が見つけてくれるかも しれないから心配するな」そう琴子に話をしながら山小屋の外と中を 見回す「どうやら…最近まで…ここに人が居たのか…食料も毛布も マキもある…不幸中の幸いだったな…」 琴子は着心地なく言う「あたしって……入江くんに…迷惑かけて ばかりだよね…大晦日なのに…とんだ目に合わせっちゃって…」 そう直樹に言って琴子は…しょげる しょげている琴子に直樹は「本当…お前といると飽きねぇよ… 次は何をやらかすのかって…それよりカウントダウンの花火 約束破ったから…お前が針千本なっ!!」 琴子は直樹の言葉に真に受けて「えっ?!…そんな!!針千本なんて! そんなの!!飲めない〜っ」琴子は大声で言う さらに直樹が琴子の話を無視して「それより…お前も…さっさと脱げよ そのままでいると風邪ひくぞ!」直樹の言葉に琴子は…うろたえ どもる「え?!え?…ぬ…脱げ…って!!!!い…い…入江くん?! いきなり何を〜?!//////」 直樹が突然…上半身の服を脱いで…琴子に平然と 「何…て服を脱いで乾かそうと思ってるんだよ…服が乾く間… 毛布にくるまってたらいいし…何?…何か期待してた…?」 直樹は琴子に意地悪な笑みを浮かべみせるが…直樹は琴子を からかうのをやめて「お前が脱ぐ間…マキでも取ってくる…」 そう言って直樹は外に出る〜 その間に琴子は服を脱ぐ…しばらくして直樹がマキで火をおこし 2人は服を乾かし…毛布にくるまって暖炉の火にあたる あかあかと燃える火を見つめ…琴子は事故の事を思い出し 考える…そして呟く「あたし……遼ちゃんに…どう償ったら いいんだろう……」琴子は瞼が再び熱くなり目を潤ませる 直樹は今にも泣きそうな琴子の頭を寄せ…琴子に 「アイツは……償ってほしいなんて…思っちゃいないよ 以前お前の事を泣かしたと柴田に殴られた…アイツは… お前の事を…お前が思っている以上に……想ってるよ…」 直樹は遼の言葉を思い出す〜アイツを守れないなら俺が守る!!と 直樹が…もの思いに…ふけっているのを見て琴子が声をかける 「入江くん…?どうか…したの?」琴子が不安そうに聞くと 直樹は軽く微笑み「何でもね〜よ…それより服…乾いたみたいだぞ」 そう言って直樹は琴子に服を渡す…琴子は直樹から服を受け取り 「有難う…」と言い…急に今の状況に気づいて心の中で慌てる よく…///よく考えてみたら////////こっ今夜…って……… 入江くんと…ふっふっ2人っきり?!ひえぇぇ〜〜/////// 琴子は1人で慌てふためいている時…直樹が突然フラつき 倒れそうになる…琴子は直樹の元に…すぐに駆け寄る 「いっ入江くんっ!!!?どうしたのっ?!」 直樹は琴子の支える手を退けようとする 「何でも…ない…ちょっと…フラつい…」直樹はそのまま 琴子の方へ倒れてゆく…琴子は真っ青になって直樹を呼ぶ 「入江くんっ?!入江くん?!ねぇっ?どうしたのっ?! 入江くんっ!!ねぇ返事してよっ!!」 琴子は涙目になり必死に直樹に呼び掛けるが…!!直樹の 身体が炎のように熱い?!!凄い熱だ!! 直樹は意識を失いかけていて身体を震わせる「さっ寒いっ…寒…い…」と どんどん顔色が悪くなってゆく…琴子は直樹の状況に驚き動揺する 琴子は倒れた直樹に「嫌っ!!入江くんっ!!!死んじゃ嫌だ〜!!」 倒れた直樹に抱きつき琴子は叫ぶ…その時…直樹は 朦朧とした意識の中で苦しそうな息使いで「バァ…カ…ハァッハァッ こん…な事で…くたばる…ハァッハァッか…よ…ハァッハァッ ハッハッハッ…」直樹の息遣いが…どんどん苦しくなって 呼吸数も心拍数も上がっていく…そして直樹は意識を失う 琴子は動揺していたが直樹を助けたくて自分が今…出来る事を 考える!そして拳で涙を拭いて「入江くんっ!!大丈夫だからねっ! すぐに部屋を暖かくするからねっ!」琴子は気を失った直樹を 抱え床に毛布をひいて直樹を寝かせる…そしてマキを…ありったけ 暖炉の中に入れ部屋の中を暖かくし次は氷の代わりに雪をかき集めて 持っているタオルで何度も何度も直樹の頭を冷やす…それでも 直樹の表情は青ざめ震えている…唇も青紫になり…うなされたように 呟く「さ…寒いっ…寒い…」琴子は直樹を必死に看病しながら 涙が…零れる…直樹に気づかれないように手で口元を押さえて 泣きだす「…ふっ…うっ…ふっ…うっうっうっ…」 声を殺して泣く…琴子は直樹が高熱で倒れたのは自分のせいだと 心の中で自分を責める…あっ…あたしのせいだ!!あっあたしが 勝手な事して…入江くんに…いっつも…いっつも…迷惑ばかりかけて あっあたしなんてっ!!あたしなんて…入江くんに出逢っちゃいけ なかったんだっ!!あたしのせいで…!!入江くんが…入江くんが このままじゃ…死んじゃう!!…ここには…お薬も温かいお布団も ないっ!!いったいどうすれば……!?琴子は泣きながら考える 直樹の寒さを止める事と高熱を下げる方法を!! そして…琴子は…ある方法を思いつく!!!…しかし 琴子は躊躇する…顔を赤面させて…身体の全身が震える 琴子は思う〜こんな事…本当は…恥ずかしいっ!!////////// でも…でもっ………入江くんが苦しむのは…もっと嫌っ!! 琴子は…覚悟を決めて震える手で自分のスキーウエアを脱ぎ 服のボタンを1つ…1つ…外してゆく その時…炎のように暖炉の火だけが…ゆらめいていた… |
華恋
2009年01月25日(日) 23時34分47秒 公開 ■この作品の著作権は華恋さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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pQMqSN Click!! | Bradley | ■2015-08-11 02:57:27 | 188.143.232.26 | |
これからどうなるんでしょう!やっと助かったのに、次は直樹が…。今度は琴子が直樹のために頑張るんですね!! 続きを楽しみにしています♪ |
びすこ | ■2009-01-26 10:44:47 | 58.183.16.95 | |
華恋さん、おはよう御座います。直樹と琴子動くと危険と感じ小屋の中へ。取りあえずは安心しました。濡れた服をお互い乾かして。琴子は柴田先生のことを気にしている、しかしそんな時、直樹が寒さの中で動いたので高熱・・・・。琴子必死に直樹の看病を開始するが、愛しい直樹の熱は下がらないそこで、考えたのですね。琴子にしたらもの凄い勇気が必要です。でも大好きな直樹のために・・琴子直樹を助けるのよ頑張って。凄く心配になってきましたが・・・続編おまちしています。 | tiem | ■2009-01-26 07:54:56 | 123.221.147.111 | |
ますます気になる展開に・・・・琴子と直樹はどうなるんでしょう〜 続き楽しみに待ってます |
ミルク | ■2009-01-25 23:38:56 | 60.34.126.184 |