桜パニック 8
 

 琴子は直樹の突然の意味深な発言に、部屋に戻ってからも

 ドキドキして妄想乙女?モードに入っていた。

 その時…琴子の耳元に妄想乙女モードを壊す声が聞こえてくる

 春麗は琴子の元にフワフワ飛んできて琴子の耳元で

 「琴子〜〜〜〜!!!お腹すいたっ!!お腹すいた!!お腹すいた〜!!」

 と叫ばれた琴子は振り向いて春麗を睨む


 琴子は春麗の声で妄想乙女モードはぶち壊された…せっかく?

 直樹との一時の甘〜い♡夢を(妄想)邪魔されて恨めしそうに

 春麗を見て「あ…あなた…お人形さんなのにお腹空くの〜〜?!」

 と驚く春麗は琴子の言葉に頬を膨らませて

 「何〜度も言っておるが我が名は春麗じゃ!お人形さんではないっ!!

  それよりお腹空いた〜〜〜!!!」


 春麗は空中でジタバタと子供が駄々をこねるように大きな声を

 叫びそうになり琴子は慌てて手を伸ばして春麗の口元を押さえた

 「わ…わかった わかったから…大きな声を出さないでっ

  んもうっ…アナタが見つかっちゃうと大変な事になっちゃうんだから」

 と春麗の口元を押さえて小声で春麗に話す

 
 春麗は琴子の顔を見て「それは大丈夫じゃ本来…我はお前たち人間には

 見えぬもの……稀に見える者もいるが…そう透明な者はいまい」

 と琴子に言うと琴子は首を傾げて春麗に質問する


 「ねぇ……その透明な者って…何?」と春麗に聞く

 春麗は琴子をチラッと見て「知りたいか?それよりお腹空いた〜!!」

 と大声を上げそうになり、そんな春麗を見て思い出したように

 「ああっ!!ご…ごめん ごめんお腹が空いてるんだったよねっ

  え〜と…どうしようかなぁ〜ちょっと待っててねっ!!」

 と琴子は下に降りて行く……そして15分後

 琴子は部屋に戻ってきて「コレ…食べてみる…?」と春麗に聞く

 琴子が持って来た物…それは温かいミルクとビスケットだった

 春麗は初めて見る物に目をキラキラと輝かせて

 「な…なんじゃっ?!コレは凄く良い香りがするではないかぁ〜?!」

 と春麗は驚いていた。琴子は感動している春麗に

 「えっ…ビスケットとミルクの事…?」と普通に聞くと春麗は

 「この代物はビスケットと申すのか〜!!我は…このような代物を

  初めて見るぞぉ〜〜!!」と興奮している

 琴子は春麗のリアクションに驚きながら

 「し…代物って…別に何の変哲もないビスケットよ…」

 と春麗の感激の大きさに可笑しくなりクスッと笑う

 琴子は春麗を椅子に座らせてミルクとビスケットを勧める

 「どうぞ…食べてみたら…?」と優しい笑みを浮かべて春麗を見る

 春麗は琴子に勧められて…恐る恐るビスケットを1枚手に取り

 眺めている…そして思い切ってパクッと一口食べてみる

 「!!!」春麗はビスケットが美味しかったのか?無言で

 パクパクポリポリとビスケットとミルクを、アッと言う間に

 平らげていた。琴子は春麗をずっと眺めていて

 なんか……へんなお人形だけど…なんか憎めないな…この子

 琴子は春麗が食べている間、そんな事を考えていた


 春麗は琴子が持ってきてくれた物でお腹を満たした後

 人心地つきフワフワと空中で寛いでいた。

 そんな時…琴子は思い出したように再度春麗に聞く

 「そう言えば…さっきの話の続きだけど…透明な者って

  どうゆう意味なの…?」と聞く

 「ああ…その話じゃが透明な者とは簡単に言うと清らかな心を

  持った者じゃ…」と説明する

 琴子は、それでも首を傾げ???となってると春麗は

 首を横に振りため息をつく

 
 「ああ〜お主は本当に頭が悪いのぉ〜清らかな心とは

  つまり綺麗な心じゃ!」と春麗が言うと琴子は瞬麗に頭が悪いと

 再度言われてムッとして

 「わ…悪かったわね…頭が悪くて…それより…じゃあ他の人には

  アナタ…見えないわけよねっ♪」と言われ春麗は

 「まあ…そうゆう事になるな…」と春麗が言うと琴子は安堵して

 「良かった〜〜もしアナタの事が見つかっちゃったら本当に

  大変な事になっちゃうもの…」春麗は先ほどから琴子が大変と

 口にするので、どう大変なのか不思議に思い琴子に尋ねる

 「聞きたいのじゃが…もし見つかったら…どう大変なんじゃっ?」

 と聞くと琴子は春麗を捕まえてガシッと肩を掴んで

 よくぞ聞いてくれましたという様な表情で真剣に

 「だって…どこの世界に空を飛ぶ人間…ううん…子供がいるのよ

  ここは日本よ…飛ぶと言ったら鳥とか飛行機ぐらいのものよ

  バレちゃったら、きっと〇〇研究所とか××テレビとか

  それより売り飛ばされちゃう〜〜〜〜!!!!!」

 と琴子は完全に勝手な?妄想で大騒ぎしている

 そんな琴子を見て春麗は「ふ〜ん…そうなのか…我の世界では

 普通の事じゃがな…」と言うと琴子は、ずっと聞きたかった事を

 春麗に尋ねる「ねぇ…春麗…もう1つ聞きたいんだけど…

 アナタ……どこから来たの…?」と聞くと春麗は

 「桜の…桜の郷じゃ…年中…桜が咲いている…いや…

  今は咲いてない…姫様がいた時は…いつも桜の花が

  咲き乱れていた…美しい郷だった……」

 と懐かしむように話をする琴子は何となく聞いてみただけだったのだが

 「今は…?どうなったの?」と軽く聞いただけだったのに

 春麗はその質問に一瞬沈んだ表情になり質問には答えず一言

 「もう寝る…」と琴子に伝えて春麗は宝石箱の箱の中に戻る

 そんな春麗を見て琴子は自分の質問がマズカッタと思い

 春麗に謝ろうとするが、春麗は一瞬のうちに箱の中に戻ってしまう

 琴子は宝石箱を見つめ…なんか変な事になっちゃったけど

 なにか事情があるのかも…あの春麗って女の子

 そう思いながら琴子も遅いのでベットに入り明日は明日の風が吹くと

 言うし、何とかなるだろうと思い…すこし頬を赤らめて

 それより…/////夢でも入江くんに会えますように♡♡♡

 そう願って静かに瞼を閉じた

  

 

 

 
華恋
2009年05月28日(木) 13時07分21秒 公開
■この作品の著作権は華恋さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
こんにちわ!!華恋です。世間はインフルエンザで大変でしたね。皆さんは大丈夫でしたか?私はマスクして予防してますけど空気感染ですから(^_^;)なった時は…その時は仕方無いとか思ってたりします。でも感染を防ぐ方法は手洗いと、うがいしかないですね。これは風邪の予防にもなりますし…と私は何を
書いてるんでしょうか?(笑)話は戻りまして前回コメントいただいたtiemさんびすこさん感想有難うございますm(__)mとっても
嬉しいです桜パニック…少し謎が解けて?
いくのか…?春麗は桜の郷から、やってきました(*^。^*)この春麗は何者なんでしょうか
??スローなんですが…少しでもこのお話
楽しんでくれたら嬉しいな…

この作品の感想をお寄せください。
春麗…何者なんでしょうね?
琴子も可愛らしいです。ファンタジックな感じで、どんなふうに展開してしていくのか楽しみです。
びすこ ■2009-05-29 09:54:37 58.183.216.110
華恋さん、更新ありがとうございます。
折角直樹との恋妄想のとき春麗がお腹空いたと。
ビスケットにミルクで満足そうです。
桜の郷には昔は1年中桜が咲いていた。そして姫様がいた頃は咲いていた。
今はと聴くともう春麗沈んだ表情そしてもう寝ると。
何かあると感じた琴子。
だが琴子は直樹との恋の妄想に。
直江と春麗。桜の郷。直樹に直江はモーションを。
春麗は女の子で、桜の郷には姫がいない。
琴子は心の綺麗な子。

tiem ■2009-05-28 17:40:10 125.175.178.181
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