?????
この作品はパラレルとパロディーの構成となっており
かなりイタキスの世界観を崩壊させています
直樹と琴子がいれば何でもOKと言う方だけお読み下さい
果たしてこの暴挙が許されるのかどうか・・・m(__)m











「はぁ〜〜空気が気持ちい〜♪久しぶりだね二人で旅行なんて!」

「そうだな」


直樹と琴子はやっと取れた有休を利用して、母・紀子が密かに購入していた清里の別荘に旅行に来ていた


「涼しいし、静かだし、何より入江くんと二人っきり!お母様に感謝しなくちゃね♪」



『カブト狩りじゃあああああ!!』



突然、琴子の言葉を否定するかのような声が聞こえてくる


「何だか騒がしいね・・・」

「・・・そうだな」


奇妙な声のする方に視線を送ると3人の人影が見える
一人は女の子、あとの二人は男性でメガネをかけた男の子と若く見えるのに見事な白髪(はくはつ)の男性


今時のカラーリングかしら???

叫んでいる言葉から察するに、カブト虫を取りに来たようだ


『カブト狩りじゃああぁぁぁ・・・・・・・・・』


声は森の奥へと消えていった









「確か・・・ここだよね?」


琴子が示した一つの樹に直樹は見覚えがあった
そこは大学時代のアルバイト先に琴子と家族が押しかけてきた時
眠りこけている琴子に2度目のキスをした場所だった

寝ていた琴子には、その時の記憶は無いのはずに
その場面を妄想しているのかウットリとした顔でその樹を見つめている


「やり直すか・・?」

「え?何を?」

「2度目のキスだよ」



直樹は返事を待つこと無く、琴子の頬に手を添え優しくキスをする
唇が触れた瞬間、直樹にもその時の記憶が鮮明に蘇る

樹の木陰で気持ち良さそうに寝ている琴子に気づいた俺は、自然と琴子に近づきキスをした
俺にとっては、不思議とそれが当たり前のような感覚だった

あの瞬間の唇の柔らかさを覚えている
それは今でも変わらない
以前と違うのは、俺のキスに琴子が応えてくることだ
あの時の様にただ触れるだけの一方的なキスだけでなく、濃厚なキスを琴子に浴びせ続ける


「ん・・・ふ・・」


息苦しいのか琴子の手が直樹の洋服をきつく握り
時折、二人の吐息が唇からこぼれ落ちる

次第に琴子の体からゆっくりと力が抜けていくと、樹にもたれ掛かりながらずるずると下へ沈んでいく
その間も直樹は琴子の唇を離すことなく、一緒に地面へと膝をつく


二人の体がじんわりと熱を帯びてきた頃



ガサガサ!ガサガサ!
ふいに近くの茂みが揺れだした


「きゃあっ!/////」


琴子が小さな悲鳴を上げる


ボサァ!!


突然、茂みの中から女の子の顔が生えてきた


『スッゲ〜〜!!S見てみるネ!こんな所で男と女が(ピーーーー)あってるネ!』


さっきの・・女の子?


ガサガサ!ガサガサ!・・・ガサァ!!
再び茂みが揺れると今度はメガネをかけた男の子の顔が現れた


『かっKちゃん!ダメだよ邪魔しちゃっ!//////』

『むむ!あの男があの女に対する欲望は最強アル!!もしかしたら、私のパピーより強いかもネ!』

『えぇ!?Kちゃんのお父さんて・・あの男の人、U坊主さんよりも強いの!!???』

『間違いない・・・私の体の中に流れる最強戦闘民族の血がそう言ってるネ!
一度手合わせしたいネ・・・これは・・相当な死闘になるアル』

『それって・・あの女の人を取り合うってこと!?Kちゃん全然関係ないじゃん!!』


琴子との甘い時間を邪魔され苛立つ直樹は
やたらと好戦的なチャイナ娘を避け、多少常識のありそうなメガネ男に大いに不満そうな視線を投げつける


『ひぃぃぃ〜〜!!』

『S!!やられたアルか!?ゴッド・ブリザードビームにやられたアルか!?』

『すいまっせーんんん!本当にすいまっせーんんん!!Kちゃん!絶対、僕らお呼びじゃ無いよ!!』

『Sのバッキャロォォォォー!!』


バァキィィィ!!


チャイナ娘の鉄拳がメガネの顔面にめり込む


『ぐっはぁあぁぁあ!!』

『Gちゃんが良く言ってるアル!何事もやる前から諦めたらそこで終わりだって!!
成せば成る、成さねば成らぬ、なににょろもーー!!』

『今回はどうやっても成らないよ!!?絶対成らないよ!!?しかも微妙に噛んでるよおおおお!!?』


メガネのツッコミがいちいちうるさい


『あの男を見習えS!!全身お色気ムンムンフェロモンビームが出ているアル!
あれぐらいにならないとお前に彼女なんて一生できないネ!
今のままじゃ、いつまで経ってもダメガネのまんまネ!!』

『ダメガネ言うなああああ!!しかも、あんな容姿端麗な人と比べるんじゃねェエエエエエ!!
それに、僕にはおTちゃんと言う心のエンジェルがいるんだ!!』

『所詮、アイドルなんて偶像ネ!虚像ネ!一介の親衛隊と結ばれるなんて夢物語ネ!』

『お、俺は・・俺は・・親衛隊長だあああああ〜!!』



(大して変わらんだろう・・・)


あえて口に出して言わないが、直樹も所々ツッコミを入れていた


どちらを選択してもダメだった結果に直樹は頭を痛める



ガサガサガサガサ

またかよ・・・



『オイオイ〜!二人してこんな所でなに油売ってんだぁ?』


最後の3人目、白髪の男が姿を見せた


『ほら、お前ら行くぞ』

『でもGさん、Kちゃんがあの男の人が物凄く強いから戦うって動かないんですよ』

『Gちゃんあの男メッチャ強いヨ!目からサタン・ビーム出るネ!大魔王より最強ネ!!』

『ふ〜ん?』


白髪の男が直樹に視線を向ける
直樹はさり気なく琴子を自分の背後へとかばい、男の視線を受け止める

見た目は気だるそうで、何もやる気が無さそうな風貌なのに・・どこか隙が無い


ふいに男の口元が緩み、今度は連れの二人に視線を向ける


『いいかぁオメーら、人間ってぇのは、護るもんが出来たら弱味もできるが
それを護ると心から決めたら、体の奥からいくらでもド根性が沸いてくるもんなんだよ
あのお嬢さんを護る為なら、あのダンナはいくらでも強くなるぞ』

『マジでか!!Gちゃんより強いアルか!?』

『あぁ、強ぇな』

『カッケェェェ〜!!益々、戦いたくなってきたアル!』


ギラギラとさせた目を直樹に向けているチャイナ娘に白髪の男が挙手をする


『ハ〜イ、質問いいですかァ?Kちゃんはここに何しに来たんですかァ〜!?S´25号、アレ?27号、アレ?
何だっけ・・まぁいいや、なんか探しに来たんじゃないんですかァ〜?』

『何だそのグダグダ感!!』

『はっ!!そうアル!S´28号の仇を討つ為に来たアル!!あんのサド王子めがアアア〜〜〜〜』 



何かを思い出したチャイナ娘は、怒りで顔を歪ませ叫びながら茂みの中へと戻っていく



『カブトガニじゃあああああ!あ、間違えた・・カブト狩りじゃあああぁぁぁ・・・・・・』

『Kちゃん!また一人で勝手に行っちゃダメだよ!
っと、スイマセンッしたーー!本当にスイマセンッしたーー・・・・・・・』



チャイナ娘とメガネは森の奥へと消えていった



『ったく、ガキどもが・・・・すいませんねェ お楽しみ中、うちの若いモンがお邪魔しちゃって』



直樹はまったくだと言う顔をし、琴子は顔を真っ赤にしてブンブンと横に振る


「・・あの二人があなたの護りたいものですか」


直樹が静かな通る声で男に話しかける



『そんな大層なもんじゃねぇな、アイツらは・・・子守りで充分だ。そんじゃまぁ、そう言う事で・・』



男は白髪をポリポリと掻きながら茂みの中へと二人を追って行った


3人の珍客?が去ると、再び直樹と琴子の二人だけとなり静寂な時間が戻る


「楽しそうな人達だったね」


琴子はあの3人の動向が気になるらしく、去って行った方向にしばらく視線を送っていたが
もう奇妙な3人の気配は無い
あの二人のような人間が周りにいたら、あの男も飽きない毎日を過ごしているのだろう



「あの白髪の人が言ってた様に、私もど根性出さなきゃ!」


気合を入れる琴子を見て直樹がクスリと笑う


(俺を護る為にお前は・・今まで以上のど根性を出す気なのか?なら俺も・・)

「あれは白髪と言うより、銀髪だな、しかも天然の・・・」


「えっ!そうなの?はじめて見た!顔は日本人だったよね・・ハーフなのかな?」



自分っで振っておいて何だが、琴子が俺以外の男に興味を持つのが気にくわない


「アルアル娘が言ってたろう?俺がお前に対しての欲望が強いって」

「う、うん・・/////・・・あと坊主とか大魔王よりも強いとか、入江くん・・ビーム出せるの?(笑)」



琴子は先ほどのやり取りを思い出したのかケタケタと笑い出す
どうにもあの3人のペースにのまれ、いつもの調子とはいかない
琴子をすぐにでも陥落させる自信はあるが、ここではまた邪魔が入りそうだな・・・

ここで再び愛を語る事は難しいと踏んだ直樹は、琴子の指に自分の指を絡ませ二人の体を引き寄せる
直樹が琴子の耳元で何か囁くと、瞬時に琴子の顔が真っ赤に染まっていく


「返事は?」


直樹に問われて、琴子は真っ赤な顔でゆっくりと頷き、恥ずかしそうに直樹の広い胸に顔を埋める

遥か後方から時折、轟音が響いてくるが、これ以上貴重な時間を奪われたくない直樹は
気のせいだと決め込み、琴子に寄り添いながら別荘へと続く道を歩き出す



                                                              Fin 
ナツ
2009年06月07日(日) 00時18分11秒 公開
■この作品の著作権はナツさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
また思いつきで書いてしまいました・・
解る人にしか解らない内容ですみませんm(__)m
自己満足の何物でもありませんね・・・

この作品の感想をお寄せください。
lULHw1 Click!! JimmiXS ■2016-08-12 09:46:00 188.143.232.41
華恋様、夜中にもかかわらずコメントを頂きまして本当にありがとうございます(^^)
奇妙な3人組の漫画もお勧めですよ(笑)

蝗虫ば太郎様、華南様ご理解頂けてうれしいです!
心広い皆様に許されるのであれば
コラボネタが浮かびましたらまた投稿したいと思います

ナツ ■2009-06-07 22:42:57 119.105.226.21
元ネタがわかって2倍美味しい思いをしてしまいましたvv
素敵なコラボ作品ありがとうございますvvv
華南 ■2009-06-07 21:24:35 220.102.113.103
ナツさん、こんばんは。
元ネタ、分かりました(笑) 他では絶対見られないコラボですね☆
彼らにかかると、直樹も流石にペースを乱されてしまうみたいですが、それでも、琴子が直樹にとって「護りたいもの」であることが、傍から見ても分かって貰えたってのが、ちょっと嬉しかったですvv
それにしても、直樹ってば琴子に何囁いたんでしょうかね?(笑)
蝗虫ば太郎 ■2009-06-07 21:12:54 220.111.195.66
夜中に、こんばんわ(^○^)華恋です!内容的には余り解りませんでしたけど
なんだか、もの凄く笑えました(夜中なのに…)なんとなくあるある娘や
大魔王とかビームとか、こうゆうお話好きですよ\(^o^)/可笑しくてなんだかコメント夜中なのにしちゃいました!!
華恋 ■2009-06-07 02:04:49 219.98.21.39
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