Today Friend 2
電話は、海外出張中の両親からであった。
理沙が電話を切った後、玄関から声が聞こえた。
「ただいま」

数分前。
「ママ!」
「琴美、今ピアノの帰り?」
「うん。
それとね、今日返ってきたテストも100点満点だったんだよ!」
「まあ、すごい!さすがはパパの子ね!」
「うふふ」琴美にとって「さすがパパの子」と言われるのが一番のほめ言葉である。
「さあ、早く帰ろう!理沙ちゃんやおばあちゃんたちが待ってるよ!」

帰ってきたのは、琴美と琴子であった。
琴子は病院から帰ってきた。
琴美はピアノ教室に行っていて、
理沙はその間、バイオリンの練習をしていた。

紀子「琴子ちゃん、みーちゃん、おかえり!」
「お帰り、ママ、お姉ちゃん」と、美少年、つまり琴美の弟。
理沙「お帰りなさい。」


理沙の家は、両親と祖父母が同時に海外出張に出かけなければならなくなった。
最初、理沙の両親は子供たちを他の親戚に預けることにしていたのだが、
理沙のみ小学校の同級生で仲の良い友達の琴美の家に1週間泊まることになった。
理沙「さっき、ママとパパから電話が来たの。」
琴美「どんなお話したの?」
理沙「明日の土曜日、みーちゃんちに迎えに来てくれるって。」
琴子「理沙ちゃんちのお母様もお父様も忙しいのね。
   でも明日帰ってきてくれて良かったわね。」

紀子「さあ、夕食出来たわよ。」


翌日
入江家のドアのベルが鳴った。理沙を迎えに来たのである。
若草智紀
2009年10月03日(土) 19時47分45秒 公開
■この作品の著作権は若草智紀さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
その1ではなかなか見えづらいお話でした、すみません。

理沙ちゃんの親は、、、次回登場します。
お楽しみに!

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