2005札幌競馬場

 今年は、札幌競馬場に突撃。
 この夏、旅行と言えるものは、これしかなかったので、かなり「入れ込んで」新しく鞄を買ったり、靴を買ったり・・・心待ちにしていた旅行であった。

 8月26日(金)  前日
 仕事を5時に終え、「日刊競馬」を買って帰宅。すぐに犬の散歩。暑かったのでビール。これで検討する気はなくなってしまい、早めに風呂に入り、目覚ましを2つセットして寝る。セット時間は4時。しかし、うとうとしているのだが、眠ったような眠っていないような、まさしく遠足前の小学生と同じ。

 8月27日(土)  1日目
 4時前に起床。セットした目覚ましはOFFにしただけでベルが鳴ることはなかった。
 まず気になったのは天気。台風11号の影響がどれほど残っているかが最大の関心事。幸いなことに、影響はほとんどなく、思った以上に良い天気の予想。
 5時18分の電車に乗り、同行の早やン氏と合流。
 一路、羽田へ。

 

利用したのは、羽田発8:00のANAで、なぜかポケモン飛行機。ちなみに、帰りもポケモン。早やン氏は、ポケモン大好きな娘のために、携帯で写真を撮っていた。
空港から札幌へ。各駅に乗り換えて、桑園駅で下車。
駅から、競馬場までは無料送迎バスが運行されていた。これには感心。バスで5分程度で競馬場には着く。
競馬場入り口。日差しは強いものの爽やかな風が吹き、来て良かった!
早やン氏と思わず握手をしてしまった。 
ゲート上空の空が美しく、夏競馬の開催場としてふさわしい。
入口横には屋台が何台も出ていて、「北の屋台村」と称しています。ツブ貝の煮付けが旨かった!もちろん、ビールも。
お決まりの、ゴール板前での一枚。
スタンドは以前訪れた函館よりは大きく綺麗であった。東京や中山は巨大な競馬場という感じだが、ちょうどよい?大きさに感じた。
パドックも小さく、周回する馬の間隔がすぐに詰まってしまうような感じ。
パドックを背にして、馬券検討中。
パドックを見ていたら、新聞の端にトンボが留まった。のどかです。・・・しかし、よく見ると、トンボの羽が少しちぎれていた・・。何か、嫌な予感。
パドックで「これだ!」と選んだ、新馬戦の馬はビリ。これで私はパドック派ではないことがハッキリ。早やン氏に大笑いされる。
札幌11レースでは、3連単で勝負だ〜。と人気薄を軸にしてマルチ攻撃!「これが来たら、10万馬券は間違いないよ。」と早やン氏に話していたら、またまたビリッケツ・・・。更に笑われてしまった。
パドック横の広場には、札幌銀行の移動銀行?があり、お金が無くなったら、下ろせます!これって、有り難いような・・迷惑なような・・その人次第ですね。ちなみに意志の弱い私には迷惑です・・・。(しかし、下ろしたりはしていません!)
馬券が当たらないで頭がクラクラしていた私には、ファミリーランドにある犬の青いベロがゲロに見えてしまった!どうにもならん!のです。
ターフィー君が子供達にサービス中。家族連れが多く、ピクニック気分でやって来ては、馬券も購入しているという感じが、いかにも札幌競馬場なのだなあ。
運命の馬券!予想以上に勝てない私は頭グラグラ、競馬場を後にすることに。「そうだ!その前に、札幌最終を買おう!やっぱりオレは3連複だよなあ。と1頭軸に6頭へ流す。
 この馬券購入後、ホテルへ歩いて札幌へ行こう!と言うことになり、歩き始める。そうだ!「お土産はカニね。」と次男に言われていたのだ・・・と少し冷静になった頭が思い出す。
 見れば、倉庫群の中にお店がある。店じまいの掃除をしているのをみてためらうも、早やン氏の勧めで入る。

 2キロで1万円というズワイガニとイクラを購入。
店の人の「お客さん、どちらへ?」との問いかけに、「はい。ススキノまで歩こうと思います。」「ええっ。遠いですよ。」「運動不足解消に歩きますよ。」 

 
しばらく歩くと、近くに車が止まり、クラクションを鳴らす。「乗って行きませんか?」先ほどの店員さんである。好意に甘えて乗せて貰う。言われた通り、かなりの距離があった。その方はあの店で、インターネットによるカニの通販の仕事をしているとのこと。
 ススキノに着き、「あの、お名前は?」と尋ねる私に「えっ?はあ、キツナイです。」キツナイと聞き取れたが、どのような漢字をあてるのかは分からない。
 見ず知らずの客のために、わざわざ車を出して下ったその気持ちが有り難く、旅の良い思い出となった。旅行者にとって一番嬉しいのは、その土地で人の人情に触れた時である。

 
さて、先ほどの馬券宿の近くのウインズで結果を見てみると、3→5→6という結果で79.290円の高額配当となっていた!
 
実は、早やン氏が推奨していたのが3番であった・・・。これにはかなり、へっこむ・・・。
 こ
れが今回の競馬場巡りで最大のチャンス馬券であり、それを取り逃がしてしまったのであるから、明日もかなりの苦戦が予想される。まさに運命の馬券であった。

 さて、ホテルはドーミーイン札幌の新館に当たるANNEXというところであった。ここは狸小路に面している繁華街のど真ん中にある。
格安ホテルであろうが、施設設備が新しく綺麗で、好感が持てた。
 
食事は、和風回転寿司「扇」という店。ススキノから歩いて行く。実は同行の早やン氏はウォーキングに凝っており、4,5キロ歩くのは全く苦にならない・・・というか積極的に歩こうとしているので、タクシーなど利用しないのである。
  ここの寿司は、回転寿司としては破格の味の良さである。今まで、この店以上の美味しさを知らない。下手な寿司屋も太刀打ち出来ないであろう。ただし、値段は回転寿司としては高めなのでご注意を。
8月29日(日) 2日目
 昨日の反省から、午前中に充分馬券検討してから、競馬場に突撃しようということになった。
 これは至極、最もな考えであって、だいたい競馬場に行ってしまうと、ビールをこきこきっと飲んでしまうので、かなりおおざっぱな馬券購入となってしまう。ほとんどが、自分よがり、期待と妄想が入り交じった、どうにもならない馬券をどんどん買ってしまうことになる。

 ホテルの1室にこもり、新聞とにらめっこするも、自分の書斎での作業と違って、何だか勝手が違う・・・結局10時過ぎに、チェックアウト。

 近くのウインズで昨日の当たり馬券2コを換金。5000円にしかならない。その金で、札幌2レースの3連複馬券を購入し、またまた歩いて札幌駅へ。 
途中立ち寄った、札幌の観光名所の一つ、時計台
道産子と思われし馬が馬車を引っ張っていた。ただ、排気ガスが多くて可哀想。
競馬場に着いたのは、2レースが終わった11時20分ぐらい。昨日より人が出ている。やっぱり、家族連れが多い。ベビーカーを押した若いカップルが多くて、ほのぼの。
ウインズで買った2レースは的中!3連複1.910円の配当。思わずニッコリ。今日は行ける!かも!!と期待を持つが、「昨日も2レースあたりましたよねえ。」と早やン氏。何だか嫌な言い方。
場内にある、ホルモンの煮物が絶品。これは昨日も食べたが、本日も食べる。ビールに合う。
騎手を背にして、疾走するサラブレッドの銅像。2階から見る。
手綱を取る早やン氏。とは言っても写真の馬です。
早やン氏の不吉な言葉通り、2レース当たったものの、その後、全く当たらず。
その横で、早やン氏は、1点買い3連複的中!(1点買い3連単的中はゴール前差し返れならず)など、神懸かり的な馬券を的中させている。
競馬場を包み込むように、一瞬驟雨が。その後、虹が出た。
「この虹は幸運の印か!」と期待させるも、全く馬券はあたらない・・・。
札幌11レースまで購入し、競馬場を後にする。歩いて、桑園駅まで。高架下にある回転寿司屋に入る。「とっぴー」というおそらくチェーン店であろう。半信半疑だったが、食べてみると、これがまた旨い!昨日の扇には負けるものの、金額が安い。皿の種類が2つしかなく、100円代と200円代であったと思う。それを思えば、安くて、旨い!2拍子そろっているなかなかの店である。
 隣のおばさん曰く「カニのふんどし」なる珍味を乗せた寿司も食する。
  5時半の札幌行きの電車で札幌に帰り、乗り換えて新千歳空港まで向かおうと思ったら、競馬開催日なので、臨時便が空港まで出ていることをホームで知り、急遽そちらを利用。
 今回は、電車の乗り継ぎなど大変ツイていた。(馬券もこのぐらいツイたらよかったのになあ。)
空港ビル3階にある食事どころには、ラーメン店が数店集まったスペースがあり、北海道に来て、1杯のラーメンも食べていないのは心残りとばかり入る。選んだのは2年前函館に行ったとき食べた「あじさい」ラーメン。
もの凄い混雑。昔と同じ塩ラーメンを食べたが、腹が満たされていたせいか、それほど旨く感じない。早やン氏曰く、「客が多すぎて味が落ちた。」そうは思いたくないのだが・・・。
 帰りの飛行機は8:05発羽田行き。
 帰宅は0:00近くになってしまったが、充実した二日間の短い旅であった。
 馬券はボロボロで、自分の馬券力のなさを痛感したが、旅は楽しかった。
 札幌競馬場は、今まで訪れた5つの競馬場の中で最も気に入った競馬場である。

 次回は、福島競馬場行きを目指そうと早
やン氏と話す。