教師はなぜ子どもを型にはめたがるのか
なぜ子どもを型にはめたがるのか。
なぜ、良い子ばかりをつくりたがるのか。
私はこうした発言が理解できません。良い子をつくるのが悪ければ、悪い子をつくればいいのかと憎まれ口も言いたくなるところです。
学校教育は教育基本法に則って行われていますが、その第一条には次のような記述があります。
「教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会
の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重
んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなけれ
ばならない」
少なくとも、学校教育はこうした「型にはまった」人間をつくることを目的に行われているのです。
そして「平和的な国家及び社会 の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重
んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民」が良い子でないわけはないのです。
その意味では、私たちは確かに「良い子」ばかりをつくろうとしています。
むろん教師の言うことを何でも間でもハイハイと言って聞く子が「良い子」というわけではありません。
正しい批判精神を持ち、正当な批判手続きに則って批判できる子でなければ、世の中を渡って行くことはできないからです。
しかしそれはあくまで「正しい批判精神」と「正当な批判手続き」に則ったものであることが条件です。
この項についてはこれ以上書くことはありません。
なぜ良い子ばかりをつくろうとしてはいけないのか、ご意見があればお知らせ下さい。