終わりに


 せめて義務教育の終わる15歳までくらいの間、
 子どもは親の言うことを聞かなければならない。
 親は、そうは間違ったことは言わないものだ。15歳の子どもの知恵が親を上回ることは、そうはない。
 そして、聞く耳を持たない子どもの耳には、どんな素晴らしい言葉も愛情も伝わっては行かないのだから。

 「反抗期のせいか、ちっとも言うことをきかなくて・・・・」などとのんきに言っていてはいけない。
 親の指示が通らないことには恐怖しなければならない。
 そのためにも、できないことは言ってはいけないし、通らない指示も出してはいけない

 子どもは素直でなければならないし、ひたむきに努力する態度を持たなければならない。また、今の自分より少しだけ上をめざすけなげさもなくてはならない。

 そうしたことはすべて、親の努力と知恵にかかっているのだ。


さて、以上で「ディープ・ワンダー」のすべての稿を終わる。
 条件は揃った。

 ここがロードス島だ。ここで跳べ!