戦いはこうする

ウチの不良息子と対決する15か条の心得


  

1、 子どもと話し合ってはいけない
話し合っていいのはどうでもいいいことだけだ。

2、子どもが答えられない質問をしてはいけない。
         答えられない質問を続けるということは、結局「答えなくていい」という習慣づけをしているにすぎない。

3、まじめに受け応えするな。
相手が真面目な話しをしていないのに、こちらだけが真面目に対応してはいけない。ノックはこちらの仕事だ。

4、相手を納得させようとしてはいけない。
       世の中、納得させられることばかりではない。論理的でないことの方がはるかに多いのだ。非論理の世界も教えておかなければならない。

5、世間の風評に惑わされない。
マスコミに登場する評論家は、ウソばかりついている。自分の常識で、十分に戦える。

6、親は反省してはいけない。
ドジを踏むことだってある。けれどそれを子どもに知らせることはない。少なくとも五分五分の戦いの場で、こちらから先に謝ってはいけない。

7、通らないことはしない。
言ったら絶対にやらせなければならない。そうである以上、やらせられることしか言ってはならない。できもしないことを言って「親の言うことも、選んで聞け」と教えることはない。

8、子どもが困るまで(自分で気づくまで)待ってはいけない。
子どもは困らない。気づかない。困ったり気づいたりするのは、手遅れになってからだ。

9、殴ってはいけない。
子どもを殴ってもいいことはない。相手に大義名分を与えるだけだ。叩くなら「ツ」のつくうち(ひとツ、ふたツ、……やっツ、ここのツ)に十分やっておけ。「ツ」のつくうちは叩いて教えろ。

10、父親と子の戦いに母親を巻き込むな。
子どもに逃げ場を残しておかないと、こちらの余裕がなくなる。

11、座って、目を見て話させろ。
少なくとも顔だけは見させる。聞かないやつには理解ができない。

12、約束を守らせることは調教だ
「これ」をしたら「ああ」なるというだけ。ただし必ず「ああ」なる。

13、「とりあえず」なら反対しておく。
一度許したら後がない。結果が読めないなら「とりあえず」反対しておく。

14、問題を先送りにしない。
勝負どころは一回しかない。父と子の勝負だ。

15、逃げるな。ただし正面からぶつかってはいけない。
相手は異星人か怪物かバカボンだと考えて対処する