教師はサービス業


読んで字の如し。
確かに農林水産業・鉱工業ではないという意味ではサービス業だが、児童生徒・保護者を顧客とし、顧客のニーズに応えていこうという態度はもともと学校になかった。
しかしこれからの学校は積極的にニーズに答え、様々な商品を開発することになる。

ただ、困るのは生徒同士・親同士あるいは親子でのニーズの一致が見られないということである。例えば、宿題を出して欲しい人もいれば出して欲しくない人もいる。

子のニーズにあわせて宿題を減らせば親からクレームが来るし、親に合わせて宿題を増やせば子が不貞腐れるという癒し難い二律背反が、随所に現れる。

いっそのこと「宿題大量クラス」と「無宿題クラス」とに分けようと思っても、予算の問題から教員の配当ができないのでそれも適わない。

多様なニーズに応えるべく、一刻も早い「1人学級」の実現が望まれる。


それにしても、かつては次の時代を担う人材を養成するためのものだった教育が、個人の満足のために消費されるとは、時代も変わったものである。

時にあんな親や子どものニーズに応えて税金をムダ遣いしていいものかといった親子もいるが、口にしてはいけない。
お客様は神様である。