民間人校長

とにかく何か目に見えることをしないと世間が容赦しないという風潮に押されて、たいした目算もなく実施された政策。
その点で二学期制に同じ。

スローガンとしては、
「広く学校外に人材を求め、民間活力を導入する」
であるが、
学校内に人材はいないのか、
今の民間に活力はあるのか、
あるとして、その活力で何ができるのか、

誰も知らない。

ただし、教員は世間を知らないと言うように、世間もまた学校を知らないから、民間の代表者が学校に丸一年以上いて、つぶさに現状を見てもらうのも悪くない試みであろう。


 2003年、新語辞典に以上のような記事を書いた。そしてその後、民間人校長は増え続けたがこれといった大きな成果が現れたとは聞いていない。空しいことである。

 ただし2006年に至って一筋の光明が見えてきた。
 この年以降2007年にかけて次々に明らかになった食品偽装事件、
ミートホープ牛肉偽装事件・不二家事件・白い恋人事件・赤福事件・比内鶏事件・船場吉兆事件・・・
 
 思えば学校は誠実すぎた。
 今こそ民間の知恵を入れるべきときかもしれない。

2007.11.18