二学期制

とにかく何か目に見えることをしないと世間が容赦しないという風潮に押されて、たいした目算もなく実施された政策。
その点で民間人校長に同じ。


「授業時数が激減した音楽科や美術科では3学期に授業が少な過ぎて評価が困難」
という事情が後押しした事実は否定できない。
しかし総体としてみると、

1、通知表が年2回に減って、保護者に生徒の状況を知らせる機会が三分の二に減ってしまう。
2、「子どもの成績がわからない」という保護者の不評に応えるために、夏休み前・冬休み前にミニ通知表を発行するようになると、教師の負担はかえって大きくなる。
3、テストが減ってしまい、生徒にとっては範囲の拡大、教師にとっては学習刺激の減少。
4、10月の上旬に「今日から二学期です」と言われても、新鮮な気持ちになることはできない。

 と、教育上とてもメリットがあるとは思えない。ただし、やらないよりは世間の非難を回避できる政策上のメリットはあるのでゴー。

もう、子どもがどうなるかなんてことはどうでもいい。
何かやってくれないとストレスが溜まってしかたがない。


そいう人はけっこういるものだ。