シンディー
   ・ワーク

《小学校教師の11月》


研究の秋
運動会、音楽会と終わってひと段落・・・というわけにはいかない。
秋は「研究の秋」
つまり研究授業目白押し。

研究授業というとエネルギーの半分は「教案(指導案が正式な言い方)」づくりがそのおもな仕事。
ではどうやってつくるかと言うと、つまりはこうなる。
  1. 「研究テーマ(どんな研究をするのか)」を書く。例えば「子どもたちが生き生きと主体的に取り組む算数教育はどうあったらよいか」
  2. 「テーマ設定」の理由を書く。どうしてそういうテーマを持つに至ったか、ということ。
  3. 「研究内容」を書く。こうやったらああなって、ああやったらこうなった。だからああやるのはやっぱ良くて、こういう点に注意してこうやると、いつもああなるんじゃないか、といったよしなしごと。
  4. 「仮説」を書く。上の3のまとめ。
  5. 「本時案」を書く。中身は下記のごとき
    • 題材名。例えば「分数の割り算」
    • 題材選定の理由。なぜそれを扱うことになったか。
    • 時間。全部で何時間やる予定のうちの何時間目か。前の時間は何をやったか、次の時間は何をやる予定か。
    • ねらい。一時間の授業で、子どもたちにどういう力をつけるか。
    • 留意点。どんな点に注意してやるか。
    • 展開案。授業の最初から最後まで、どういう手順で何をやらせ、子どもがあっちの方へ進んだらこんなことをして、こっちの方へ来てしまったらこんなふうにして、ということをびっしりと書く。
  6. 「教材研究」を書く。その教材にどういう意味があるか、どういう点に工夫したかなど。
  7. 「資料」を載せる。
  8. 座席表をつくる。場合によっては、授業を通してひとりひとりにこうなってもらいたいという「願い一覧」を載せる。
これでだいたい全25ページ。1ページに原稿用紙4枚分くらい入るので、ざっと100枚程度の冊子ができあがるというわけ。

でも、実はこんなのは序の口で、県指定、文部省指定となると100ページをくだらない大部になり、とても普通のステープラー(ホッチキス)では留まらなくなってしまう。屈強な男の先生が体を乗せて冊子に針を打ち込む様は壮観なんてもんじゃない。




私の場合

まだ若輩なので今年も授業者。
生活科の授業を行った。

昨年は春に1度やったからいいと思っていたが、秋にももう一件回ってきた。それも「総合的な学習」、しかも小学校英語。

私の学校には週一時間の小学校英語が配当されていて、専門の先生も来ている。
市は何を考えてるのか知らないけど、やれ総合的な学習の時間だ、やれ英語だというので、(指導要領も見なかったのか)いきなり教員が配当してしまったらしい。
やることは、これから考えましょう・・・という感じのまま、今日まで続いている。

これで週一時間、年間で35時間、3年生から6年生まで計140時間の「小学校英語」が決まってしまったのだけど、
「(3) 国際理解に関する学習の一環としての外国語会話等を行うときは,学校の実態等に応じ,児童が外国語に触れたり,外国の生活や文化などに慣れ親しんだりするなど小学校段階にふさわしい体験的な学習が行われるようにすること」つーたって、どうしたらいいのか分からない。
140時間もかけて、慣れ親しむ程度に抑えておくなんて・・・・・。

結局分からないので、掛け合い漫才みたいなことをやってお茶を濁したら、けっこう誉められてしまった…・。



学校公開講座

なんだと思う?
今流行りの学校開放の一環として、前校長が発案した教師による地域の人々のための公開講座。
今年は私も何かやれというので、「秋のお料理講座」にした。
(私は家庭科の免許も持ってるんだよン。)

メニューはあっさりと「中華ちまき」と「スープ」。
2時間の予定が1時間で終わってしまった。
ウーロン茶をつけた試食会は概ね好評。

親子組を合わせて総勢43名の参加者。大盛況だった。