6、先に反省してみせるからいけない。

ユーラシア大陸のある国では、停まっている車に追突しても、まず叫ぶ言葉は「バカヤロウ」でなければいけないという。
そんなところに停まっているからいけねェんだ、というところから話をスタートさせるのが仁義らしい。
文化が違えば対処のしかたも異なる。

日ごろは宇宙人だの異星人だの言っていながら(ホントはこれらの言葉も古くなったが、もうそれ以上の言葉が見つからなくなったのでこう言っとく)「分かった、それは謝る」はないだろう。
こちらが譲歩すれば相手も必ず引いてくれるというのは、優れて日本人的な発想なのだ。
それを大気圏外に持ち込むからやっかいになる。

謝っていいのは、同じ態度を期待できる相手、つまり文化的に日本人である場合だけなのだ。不良息子はすでに人間であることすら疑わしい。

絶対に先に謝ってはいけない。
謝らなければならないような場面になったら、息子がやるように、投げかけられたボールを捨てて、できるだけ別のボールを早く投げ返すことだ。

「だったら、コレはどうなんだァ〜?」