7、できもしないことを言うからあとで切羽詰る。

マスコミは「教師は丁寧で懇切な指導をする代わりに、すぐに決まりをつくってそれに頼ろうとする」などと平気で言うが、「決まりだから」と言えば子どもはすぐに従うと思い込んでいるのかもしれない。
そんなことはない。
どんな場合でも、決まりは守る方より守らせる方がしんどいものだ。
どのくらいしんどいかは、指定暴力団と警察の関係を見ただけでも分かる。組織力も投入資金も、警察の方が圧倒的に上だ。

「明日から毎日3時間ずつ勉強しろ」と叫ぶ以上、親は翌日から本当にやっているか確認しなければならない。
少なくともとりあえず、3時間は息子のそばにいなければならない。
それも1年365日毎日だ(もちろん、3時間学習ができるようになったら目を離してもいい)。

たとえ側にいることができても(ホントにできるか?「見ている」ことと「やらせる」ことは別問題だ。
考えているフリをしているだけの息子の頭の中を、どう管理して行けるのだろう?
結局、一月ほどほったらかしにしておいて、「あれほど『やれ』と言ったじゃないか」と怒るしかなくなる。

息子からすれば30日間我慢して勉強するより、1〜2時間怒られてる方が絶対楽だ。


怒鳴りまくって暴力をふるう「恐ろしい親」はけっこういるが、毎日チェックし続ける「厳しい親」はめったにいない。

守らせることのできないことを平気で言うから、子どもは決まりなんか守らなくていいと考え始める(他に道がないものね)。