不良になってやる。





誤答
@それだけは勘弁してくれ。
Aやれるならやってみろ。


正答
@ボケてやる。
Aいいよ。でも6時前には帰ってくるんだよ。

Bいいよ。お父さんも一緒に行くから。


解説
「不良になってやる」と言っている以上、まだ不良じゃないんだろう。
その程度の子どもにとって、不良になるのはけっこう大変なことなのだ。

「それだけは勘弁してくれ」などと大げさに言うことじゃない。
けれど
「やれるならやってみろ」と言われたら、「やるっきゃない!」と思い定めるしかないからやらんほうがいい。
また、どうせ不良になるからには、
清く正しい不良になってもらいたい。

しかし基本的には、「不良になってやる」と脅かされたら、脅し返すのが適当だ。
その際「ボケてやる」はかなり効果的と思う。

子どもに「グレられる」のも辛いが、親にボケられるのはあまりにもしんどい。
しかも「グレる」には金も気力もかなり必要なのに対し、偽ボケのほうは外聞さえ気にしなければすぐにできる。

不良少年が更正するには、これもよほどの時間と気力が予想されるが、偽ボケは即日社会復帰である。
「イヤー、脳に腫瘍がありまして。我ながらお恥ずかしい」とでも言っておけばよい。

対するに子のほうはそうは簡単にいかない。
ボケた親など放っておけばと思っても

ダチの溜り場には菓子折りをもって駆け付ける、
亡霊みたいに後を付け回す、
おまけに彼女の前で糞尿をたれ、
「息子をよろしく」などと言って大便を差し上げる。
これではたまったものではない。

どう考えてもそんな仲間を暖かく向かえ入れる不良仲間などなく、結局いつか見離され、自宅に戻ってくるしかない。

親の側にしても、正常であれば息子をつけ回すなどできないが、
ボケを装ってしまえば、恐いものなしである。
何をしてもかまわない。いっそのこと息子の恋人に懸想して見せようか・・・・。

いずれにしろ真面目に受け取る必要のない言葉だ。