外泊したい。





誤答
(男の子の場合)
@風邪ひかないようにな。
A悪いことするなよ。

(女の子の場合)
Bホントに〇子ちゃん家へ行くんだろうな。
C確認の電話入れるからそのつもりで。



正答
@絶対イカン。11時に迎えに行く。


解説
ダメなものはどう転んでもダメである。
不良少年に
外泊を続けさせて悪いことをしない確率は1%以下である(1%は子どもが不覚にも本当に眠ってしまった場合)。
これは子どもを信じるとか信じないとかいう問題ではなく、厳然たる事実だ。


それを基礎として考ると、誤答の@〜Cがいかにばかげているかが分かる。

悪いことをしに行く子どもに「風邪引くなよ」はないだろう。
「悪いことはするなよ」と言ってそれで済むようなら、そもそもこの世に不良少年なんか存在しなくなる。

「ホントに〇子ちゃん家へ行くんだろうな」と訊ねて、本当のことを答えるヤツはいない。

「確認の電話」など、どうとでもなるのだ(一番手っ取り早いのは、親にはその日不参加のA子ちゃんの電話番号を教えておき、確認の電話が入ったら「アッ、済みません、今ジュース買いに行ってもらってます。あとで、こっちから連絡するように伝えておきます」てなこといってもらえばいい)。
意味のないことを言ったりやったりするから子どもにナメられる。
実効性のないことはしてもしなくてもいいことではない。それは「絶対にしてはいけないこと」なのである。



外泊に対しては「絶対にイカン。11時に迎えに行く」以外の言葉はない。

ただし、どんな原則にも例外はあるのであり、この件に関しては以下を例外とする。
@おばあちゃんの家に行くとき(もちろん「おじいちゃん」も可)。
A相手のお宅が次の要件をすべて満たしている場合。
  • 親同士が最低週一回以上のペースで交際のあること。
  • 相手のお宅では、いつでも好きな時に親が子の部屋に入ることができるようになっていること。
  • 深夜1時間ごとに必ず子どもの様子を見に部屋に入ってくれること。
  • それを朝まで続けてくれる確証があること。
子どもの非行を防ぐというのはこういうことなのだ。以上。

参考

「おやすみなさ〜い」と可愛く言って寝たからと安心してたら夜中の2時に抜け出していた、なんて話は枚挙に暇がない。特に中学生以上の子が、10時ごろ布団に入ったら間違いなく、それは親を寝せさせるための手段だ。
1度外泊を許したら、二度目を押さえることは不可能である。ゆるしてはいけない。
ただし子どもにもつきあいはあるから、遅くなるのはある程度しかたない(高校生の場合)。しかし必ず迎えに行け。