Steve Rochinski〜スティーブロシンスキー〜
■プロフィール
1954年1月20日にワシントンD.Cで生まれ6歳から独学でギターを始めた。12歳でプロのギタリストとして演奏を始め、さまざまなバンドで多くの練習をする傍ら独学で練習を続け、23歳でボストンのバークリーに入学する。アンソニーティルマンショーでギタリスト、アレンジャーおよび音楽監督としてツアーに出るため3年後にバークリーを後にする。スティーブはその後、国際的に著名なバークリー音楽大学に講師としての職を得るためにボストンに戻った。リーダーおよびサイドマンとしピートカンドリコンテカンドリ兄弟、ゲイリーフォスター、ティム・ヘイガンス、ハンク・マール、リチャード・エヴァンス、パットハービソン、ジミーレイニー、アッティラゾラー、そして彼の師であるタルファーローとの共演歴がある。1993年にタルファーローとの学習を継続するために奨学金をナショナル・エンドースメント・フォー・ザ・アーツより受けた。彼はまた、”ジャズスタイルオブタルファーロー(副題はビバップギターの要素)−ハル・レオナード出版"と"4声和音−バークリー出版"の著書である。1995年に彼は非常に重要な彼のデビューCD"アンティル・ファーザー・ノーティス(ラインアルトミュージック/ノースカントリー・ディストリビューション"をリリースした。彼はマサチューセッツ州のブルックリンに家族と暮らし、現在も国際的な教育家および演奏者として活動を続けている。彼はまたエバンスカスタムアンプのエンドーサーでもある。
■楽器
ES-175にアッティラ・ゾラーピックアップをマウントしたもの。エヴァンス・カスタム・アンプ
■演奏内容
A bird in the handは数多くあるJARDISレーベルのタイトルの中でもも最高の成果といってもよい内容のCD。タルファーローの教則本を書いたり、バークリーの講師をやったりしながらジャズギタリストとして活動している人だが、いわゆるギタリストのリンク集などから探してもまず見つけることができない、日本はおろか北米、欧でも知名度のないギタリストだ。少しでもジャズを楽しめる資質のある人であれば、一曲目のBeautifulLoveを聞き終わった時点で彼の非凡な才能と、この曲の数少ない名演奏のうちでも飛びぬけた演奏であることに気がつくだろう。 特に素晴らしく感じられるのは、スタンダードソングの解釈の仕方、これほど危険でかつあやしい解釈でBeutifulLoveはこれまで聞いたことがない。また、ピッキング・ハーモニクスのテクニックがメンターであるタルファーロー以上に完璧であるのに加えて、どんなテンポでもアーティキュレーションを完全にコントロールしている。共演したレイニー、ゾラーなどの影響は、特にルパートでのソロ演奏の部分に顕著に出ている。特にヨーロッパ出身のギタリストに特徴的なラプソディックな印象を受けるソロである。 そのほかにも、パットマルティーノ以上に早いパッセージを弾ききり、絶妙のリズム感覚でコードソロを挟む。特筆すべき演奏はBeatifulLoveの他にも、ジャズではあまり演奏されることのないボサノバ風アレンジのGetOutOfTownである。ジミーレイニーが同曲をXanaduのTheInfluenceでやはり同じアレンジで演奏しており、レイニーに対するトリビュートの様な演奏に感じるが、レイニー風の抑制された中に緊張と弛緩が繰り返される1コーラス目から2コーラスからはすべてピッキングハーモニクス奏法で、すべての形容詞を受け入れるかのような絶妙のソロを展開する。それもすべてをビバップの語彙で演奏するのだ。ビバップは難解な音楽なので演奏する側も、聴く側もある程度の洗練を要求されるというが、彼の演奏を聞くと即興演奏の方法論としては非常に完成されたものであると感じた。
■推薦CD
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A BIRD INTH HAND
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OTHERWISE
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スティーブ・ロシンスキーに関するリンク
HTTP://WWW.JARDIS.DE
ジャーディスレコードのアーティスト紹介http://wwww.allaboutjazz.com/REVIEWS/R0999_108.HTM
バードインザハンドの批評バークリー音楽大学の講師紹介