篁 一誠(タカムラ イッセイ)先生講演会 抄録集

                  社会福祉法人・横浜やまびこの里 東やまた工房 心理室長

      平成14年1月25日(北九州市)、26日(熊本県長洲町)、27日(福岡市)  

 

 1月25日
 

 

 

      自閉症の人達を理解する
                  (子どもとの接し方 10章)

 

 

 

1章  『目を合わせてからかかわる』
      「視覚優位の情報収集」 「距離の保ち方」 「視線の高さ」
 

 

 

2章  『言葉がけを工夫する』
      「言葉がけの多すぎることの問題」 「人の声と機械音への反応の違い」
      「小さな声で、短く、肯定形で、話しかけること」
 

 

 

3章  『反応がでてくるまで待つ』
      「言葉を変えずに働きかける」 「3分間待つ勇気」 「せかさない」
      「表情の作り方」
 

 

 

4章  『同じという概念を育てる』
      「模倣の基礎としての”同じ”」 「経験の拡大」 「観察行動と意欲」
 

 

 

5章  『目と手を一緒に使う』
      「集中力、持続力の養成」 「結果が目で見てわかること」
 

 

 

6章  『覚えるまで練習する』
      「4日目からの変化」 「三日坊主」 「練習の条件」
 

 

 

7章  『必ずほめる』
      「ほめ方、叱り方」 「禁止、制止の減少」 「良い面を見つける」
      「自己評価へのつなげ方」
 

 

 

8章  『自分の意志で行動する』
      「運動機能の特徴」 「気持の表現」 「がまんのさせ方」
 

 

 

9章  『人から教わる態度を身につけさせる』
      「無関心さ、無反応さの意味」 「協調性と人間関係」
 

 

 

10章 『身辺自立から生活の自立へ』
      「調理、洗濯、掃除」 「責任と義務」 「約束、ルールの理解」
      「今まで学習してきたことの応用」
 

 

 

 

 

 

1月26日
 

 

 

      地域で豊かに暮らす
 

 

 

【1】 生活の支援
      生活能力の向上
      役割や責任の与え方
      興味や関心の広げ方
 

 

 

【2】 関わり方の原則
      言葉のかけ方
      目からの情報の提供
      距離の保ち方
      繰り返すことの大切さ
      ほめることの重要さ
 

 

 

【3】 将来への準備
      年齢による準備のあり方
      3年を目標にした計画のたて方
      本人への予告の仕方
      周囲の人材・設備などの利用の仕方

 

 

 

       「自立」 と 「自律」

          「自立」 : 自分の力によって生計を立てること
                 服従の関係を脱して、地主の地位に立つこと
          「自律」 : 他に制約されず、自分で自分の行為を制御すること

                   【 「新版広辞林」 金澤正三郎編 三省堂(1960)】
 

 

 

 

 

 

1月27日
 

 

 

      コミュニケーション力を育む
 

 

 

【1】 コミュニケーションをむつかしくしている要因
     

 

 

     (1) 言葉の問題
           

 

 

          獲得の問題
 

 

 

          理解の問題
 

 

 

          使い方の独特さ
 

 

 

     (2) 感情の問題
 

 

 

          相手の感情のくみとり方
 

 

 

          感情の表出の仕方
 

 

 

          不安・緊張の強さ
 

 

 

     (3) 人との関わり方の問題
 

 

 

          人に頼らない生き方
 

 

 

          直接経験や記憶に頼った生き方
 

 

 

          関係の広がりの限定
 

 

 

【2】 コミュニケーションを育む
 

 

 

     (1) 特性の理解
 

 

 

     (2) 行動の観察をきめ細かくすること
 

 

 

     (3) 常識からの脱却
 

 

 

     (4) 感性の豊かさを損なわないこと
 

 

 

     (5) 必要性をどのように引き出していくか
 

 

 

     (6) 表現方法の獲得