記事タイトル:純文学?!第6回 


書き込み欄へ  ヘルプ
お名前: 塔間潤   
なかなか図々しい人ですね(^^;)
…いや、それくらいの度胸は必要です。

今回の主人公(?)の行動は、あの“木”を守る為のものとふんでいる
のですが、どうでしょう(^-^)?
木を残すように設計図を書きかえさせるとか…。

この調子だと、彼女に会えるのはしばらく先になりそうですが、次回
は私の予想が当たっているかが注目です!
[2000/07/23 19:04:04]

お名前: シャルト    URL
またまた書きこみに来ました。
いや〜、本当に『純文学?!』も皆様に支えられまして、
とうとう第6回を迎えることが出来ました。
そういえば今回の苦労話ですが、
一度書きこんで送信したら、名前を入れてくださいって表示されました。
そして戻ると、書きこみが全部消えてました(笑)
本当は、もう少し長かったんですけど、途中からしかバックアップとってなかったので、
少しだけ短くなりました。あしからずです。
でも、内容は同じようなものなので、安心してください(何を?)

syuさん>
なかなかお忙しいようで、
書きこみが溜まってますよ(笑)
今回は、『Syu’s Toy Box』の一周年記念も含んで書きこませていただいてます。
これからもがんばってくださいね。

塔間さん>
結婚がらみですか・・・・・。
たぶん僕の願望じゃないですか(笑)
出会いや別れの中にある、心の葛藤、ってやつですね。
なかなか今の僕には表現出来ないものですね。
ですが、少しずつはまともな文になってきてると思いますよ(あ、慢心だ)
思っているにも理由はあるのですが、恥ずかしくて言えません。
なら書くなって感じですよね(笑)

それでは、今日はこの辺で・・・・・。
・・・・・次回も男の視点になるのかな・・・・・。
[2000/07/20 04:04:52]

お名前:     
まとわりつくような熱気。
いやがうえにも汗が噴出す。
私は、その噴出した汗をスーツズボンのポケットから取り出したハンカチで拭った。
草原の上にあったもの・・・・・・。

・・・・・それは、鉄で出来た無機質なフェンスだった。
ゴーン、ゴーン、と工事の音がここまで聞こえてくる。
白いフェンスに取り囲まれたそこは、たしかに昔に私がいたところだった。
記憶の中では、そこには大きな一本の木が立っていた。
私は工事現場のフェンスに沿って入れるところを探す。
少し行くと、正面入り口とは言えない、勝手口程度の大きさのドアがあった。
アルミ製のドア。
私は、ドアのノブを握り、試しに少し力を入れて捻る。
そのドアにカギは掛かってなく、ガチャッという音を立ててこちら側へと開いた。
私は辺りに人気がない事を確認し、静かに中へと入る。

中に入った私は、そこでサボっていると思われる一人の男に話し掛けた。
「すいません。
 ここの現場の監督さんはどちらですか?」
相手に何を言われるまでもなくこちらから話し掛ける。
相手は、一瞬驚いた様子でこちらを振り向いたが、
「ああ、菊池さんなら・・・・。
 ホラ、あの事務所で呑気にお茶でもすすってるだろうよ。」
男は私に監督のいるところを教えてくれた。
私は、とりあえず侵入における第一段階を突破した。
第一段階と言うのは、周りの人間に自分を隠すことでは無く、
逆に堂々として、怪しまれない用に行動する事。
現場に建つ人間に、名刺を渡しても、相手には必要ない事はわかる。
相手が、要求しない限り下手に押し付けるのは逆効果になることもある。
私はその男に小さく会釈をして、事務所の方へと向かった。

事務所を手前から眺める。
2階建てのプレハブの事務所は、1階は主に休憩用で、2階は事務所と言うのが分かった。
外には、冷房用の排気器具もついていた。
鈍い音を立てながら、それは回っていた。
私は意を決して、2階に上がる。
何も策が無いわけではない。
ただ、それは現場監督の年齢にたよったものだったので、
出来るだけ事を慎重に進めたかった。

私は外に付けられた階段を上がり、
事務所の中を窓から見る。
そこには、見た目は老齢の現場監督がいた。
何をするわけでもなく、お茶をすすっていた。
コンコン、私は事務所の戸をノックする。
中にいた人物は私に気付き、どうぞ、と声を出した。
扉を開けると、中からは冷たい冷気が体を周りをとおって外に抜けていくのが分かる。
私は中に入り、引き戸を閉めた。

「すいません。
 ここの設計図に不明な点が見つかったのですが・・・・。」
私は、入ってすぐにそう言った。
中にいた男は、4個のくっつけてあるデスクの所へ行き、設計図を広げる。
「また不明な点か?
 あんたらはそればっかだ・・・・・。」
男はため息をついて言った。
「また難癖つけて、
 工事費を安く済ませ様って魂胆だろ?
 もういいかげん許してくれよ。こっちも一杯なんだからさ。」
老齢のわりには達者なしゃべりで、設計図を広げていく。
私はその男の言葉を適当に返しながら、
一つの目的を達成しようと、設計図を眺めていた。

しばらくして私は、
「お茶を一杯もらえますか?」
こう言った。
[2000/07/20 04:07:59]

このテーマについての発言をどうぞ。
氏名
E-mail URL


半角カナは使用しないようにしてください。文字化けします。
記事一覧に戻る