朝になって彼は昨日見せてくれた笑顔でわたしを起こしに来た。
「おはよう、そろそろ起きたほうがいいんじゃない。」
そう言って、彼は部屋を出ていった。
『って、何で彼がこの部屋に?』
わたしはそれで一気に目がさめた。
いろいろ考えていると、
「ごはん出来てるけど食べるー?」
彼は向こうからわたしに話し掛けてきた。
わたしは寝るときいっちょうらにしわがつかないよう
脱いでいて、下着姿だったのだ。
わたしは急いで着替え、彼の居るリビングへと入っていった。
「あの・・・・。」
「ん?なに?」
わたしは考えた結果、彼に聞くため、話を切り出そうとしたが、
「ごはん冷めちゃうよ。」
わたしの言葉をさえぎり彼は話し掛けてきた。
「これ食べたら送るよ。だから安心して。」
彼の笑顔には、迷いがないようだった。
わたしはそれ以上何も言わず、黙って食事をとることにした。
ブロロロ・・・・
ペンションの裏手側のガレージにあった車に、わたしは今乗っている。
「昨日は、悪かったね。あんなところに連れていっちゃって。
それにあんなところ見せちゃって。」
彼は車が動き出してまもなく彼はしゃべり出した。
彼の話は・・・・
[2000/02/08 02:49:51]