記事タイトル:純文学?!第5回 


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お名前: 塔間潤    URL
そういえば、シャルトさんの書く作品には“結婚”がらみの話が
多いですよね(今回はり離婚も)。
HOMEHOMEの“ものがたり”もなんとなくそっちに向って
いるような…(?)
でも、出逢いや別れをテーマにしたものは、広い意味で多くの人
の共感を呼ぶように思います。
結構名作と呼ばれる作品にも、こういう要素が含まれていること
が多いんですよね。

では、次回の“男の視点?”も楽しみにしていますです(^-^)

PS:以前言っていた“思い出のオンボロアパート〜壁掛けの絵〜”
のコンテンツ化も期待してます(^-^)
[2000/07/09 19:28:26]

お名前: シャルト    URL
いつの間にやら、この『純文学?!』も第5回です。
あっという間ですが、怖いですねぇ。
いつ終わるか・・・・・

昨日はどうしようもないぐらい重かったので(たぶんサーバーのメンテ中だと思うんですけど)、
前のレスは返していませんでした。
それと、精神的に参っていたので・・・・
まだ、弱いなぁ、なんて思いながら昨日は時間が過ぎていきましたので・・・・
と、いう訳で、今から(こちらの)レスです。

塔間さん>
真剣な人、確かに多いですね・・・・
理由は、たぶんアレでしょうけど(苦笑)

>しかも描写が妙にリアルっぽいから、最初はてっきりシャルトさんは女性の
>方だと思っていましたよ(^^;)

描写がリアルですか?
ありがとうございます。そう言っていただけるとやる気がでます。
僕が女性ですか・・・・。
確かに最初は、より敬語と言うかたちで『わたし』と言っていたこともありましたしね(たしか・・・)
でも、それはまだ不慣れだったからではないかと今は思っています。
今はそんな事ないと思いますけど(^-^)
と、最後に、塔間さんの期待を裏切るようなかたちになってすみません。
今回は女性の視点で、と言うことになりました。
交互ではあまりに単純なので(笑)
・・・って、ことは次回は男の視点?

syuさん>
前回の感想がなかったので、結構寂しかったです。
でも、今回はオンラインで書いてくださって、感激です。(電話代は心配ですけど)
HOMEHOMEも2000HIT達成しましたね。
気合いれてましたから(笑)
そして、今回は自爆でした。
2000HITプレゼントは自分に送りました(笑)
飾り絵に少しだけ増えたのがそれです。
それは、人に送らなくてよかった、と言う言葉もよぎりました(苦笑)
また機会があったら見てやってください(宣伝です)


流れ逝く時の中で、立ち止まる事はかなわない。
だが、走り出す事も、また意味のない事かもしれない。
確実に踏みしめる一歩こそ、意味のあるものではないのだろうか・・・・

今回は、最後に自分の書きたい事を書かせていただきました。
『純文学?!』まで書いて、これ以上書くのか、と怒らないでくださいね<syuさん。
それでは、失礼いたします。
次回はいつになるかわかりません。
たぶん一月以内には書くと思うのですが・・・・どうでしょう?
[2000/07/07 00:42:45]

お名前: 管理人 syu   
シャルトさん、こんばんは!
まさか、もう第5回目の執筆をされているとは!
今日は、更新の少ない僕のHPに活をいれるべく、新掲示板に
いろいろ書き込んでいたので、今日は、レスを返せそうにありません。

気づいておられると思いますが、実は、第4回目の感想もまだ書いていません。
ついでに言えば、シャルトさんのHOMEHOME2000HITおめでとう
をまだ言っていませんでした。
この場で申し訳ありませんが、おめでとう! そして、これからも期待しています。
シャルトさんのHPには、書き込みはしていませんが、ちょくちょく見に行っています。
2000HITは狙おうかと思ったけど、1000HITが僕だったので、自粛してました。

…とこんな事書いている間に感想を書いても良かったのですが、あらためて次の機会に
書かせていただきます。

PS.
しまった!
オンラインでレスを返してしまった…!!!
テレホじゃないのに(大泣き)
[2000/07/06 03:06:03]

お名前: シャルト   
昨日までとは、少しだけ違っていた。
そこには、大きなフェンスが張られて、大きな立て看板があったのだ。

「工事中につき立ち入り禁止」

看板にはこう書かれていた。
私は、看板を食い入るように見る。
何かの間違いではないのか、間違いであって欲しいと・・・・。
しかし、無常にもそれは現実だった。
私は、工事中の担当者に尋ねようと、人を呼んだ。
入り口で、トラックを誘導していた男性を捕まえて私は訊ねた。
「ここにも・・・・
 ここにも、ビルが建つというのは本当でしょうか?」
「あ?
 ああ、ここは見晴らしが良いからなぁ。
 大きなビルを建てて、テナントとか色々置くんだってよ。
 あ、おい。お嬢さん・・・・おい・・・・・。」
私は失意のあまり男性の声さえも聞き取れなくなってしまった。
全くなくなった希望にすがろうと、最後に一つ訊ねた。
「あの・・・
 あの、木は・・・・・・」
それはその草原に立っていた一本のブナの木。
ありふれた木だが、そこには思い出と、大切なものが一緒になっていた。
「ああ。
 あの木か・・・・。
 多分切るんじゃないのか?あんな真中に立ってると邪魔だからな。」
少しだけ、ほんの少しだけ持ちたかった希望も、今砕かれた。
私は、重い足取りでもと来た道を戻る。
家に着いた時には、日はもう落ちていた。
家に着くまでの記憶はない。
どことなく歩いて来たといった感じだった。

「ただいま帰りました・・・・・。」
私は帽子を脱ぎ、自分の部屋へと向かう。
「ちょっと待て。
 話がある・・・・。」
それは父の声だった。
私を呼びとめた父は、父の私室へと私を呼んだ。
「あの、お話って・・・・。」
父はいつも吸っているパイプタバコに葉を詰める。
そして、火を点けると、ぷぅーと溜め込んだ煙を一気に吹き出す。
「まぁ、なんだ・・・・。
 その、お前の好きにして欲しいんだが・・・・・。」
父は深刻な顔で、話はじめた。
「ワシは、妻と・・・
 おまえの母さんとわかれる事に決めた。」
私が理由を訊ねようとすると、父は窓の方を向いて、
「これは、母さんから言い出した事だ。」
と、言った。
「・・・・本当ですか?」
父は、私に背中を向けたまま、ああと小さく言った。
「それで、お前にはどちらにつくか決めてもらいたい。
 もしくはおまえも一人で生活してもかまわない。
 ただ、父さんと母さんはいつでもおまえの心配をしているから・・・。」
父のその言葉が真実ではないのはわかっていた。
母との会話が無くなった理由は、父が外に女をつくっていたから。
母はその事のために多くの悲しみを抱いていた。
「お父様・・・・・。
 私が・・・・もし、男の人と暮らすと言ったら?」
私はあるはずのない言葉を、父へと投げかけた。
もし、本当に私の身をあんじてくれるなら、もしくは・・・・・。
「それもかまわない・・・・・。」
その言葉を聞いた瞬間に、私の父への最後の信頼は音を立てるまもなく崩れた。
「あ、おい・・・・。」
私は父の部屋を飛び出した。
もう、あんな人とは一緒にいたくなかったから。

私は、日の落ちた外を見ると、ベットへと倒れこんだ。
右手に握られた帽子・・・・・。
その白い色も、夕日に当てられ、赤く染まっていた。
私も、この帽子みたいになるのかな・・・・・。
朱に交われば赤くなるのかな・・・・。

いつまでも続く事はないってわかっていたけど、
今こんなままで、家族を失いたくない。
しかし、父は信じられない。
私にはもう母しかいなかった。

そして、またいつものように朝日が昇り始めると目を覚ました。
[2000/07/06 02:23:39]

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