SHINING FORCE III 紹介



 まず、『 SHINING FORCE III 』(以降、SF III)とは、セガのメガドライブで発売された『 SHINING FORCE 神々の遺産 』(以降、初代SF)、『 SHINING FORCE II 古えの封印 』(以降、SF II)に続くSHINING FORCE(以降SF)シリーズの3作目にあたります。
 3作目といってもストーリー的なつながりはなく(多少はあるのですが)、共通した世界(大陸)の中で新たな物語が紡がれていくといったものです。
 ですからSF III から新たにSHINING FORCEの世界に足を踏み入れてもかまいません。


 SFの世界観は基本的に純粋な剣と魔法の世界ですが、オーバーテクノロジーと呼ばれる超古代文明の遺産(機械)が存在するといった要素も含まれています。
 他のRPGのように全世界を旅して冒険するのではなく、ある大陸内(大陸内の国々)を舞台にした物語といったところです。
 SFの世界観の特徴として様々な種族が分け隔てなく共存しているというのがあります。
主人公は人間ですが、ケンタウロスやエルフ、ドワーフなどのファンタジー世界ではポピュラーな種族や、キャントール、鳥人、獣人、ドラゴニュート、そして謎の生物(!?)など様々な種族の仲間達と出遭い、力を合わせて困難に立ち向かっていきます。
 このSF独特の世界観は、初代SFのキャラクターデザイン(世界観含む)を担当された玉木さんにより、培われたもので、以降のSFシリーズにこのコンセプトが受け継がれています。
 初代SF以降、SF II はSUEZENさん、SF外伝およびSFCDは梶山さん、SF III は山内さん(梶山さんも関わってる?)がデザインを担当されており、それぞれ違った趣きがあります。
 皆さんは、どのシリーズが一番、お好きでしょうか?
 僕は、思い入れもあって初代SFの玉木さんの独特のデザインが好きでした。
 ...最近は、SF III に傾きつつありますが...。

 話が、それましたが、

 ゲームシステムは、初代SFで確立されたタクティカルロールプレイングゲームと呼ばれる(以降TRPG)シュミレーションタイプのロールプレイングゲーム(以降RPG)です。
通常のRPGと違い、戦闘がシュミレーション形式になっています。
物語を進める中で、数々の仲間達と出会い、パーティーを編成して、戦闘にのぞみます。
戦闘はイベントを進める度に、物語の展開に沿ったシチュエーションで発生し、各戦闘MAP毎に勝利条件が設定されていて、条件を満たすとCLEARとなり、物語が進展していきます。
 今でこそ、シュミレーションRPG(以降SRPG)は1つのジャンルとして確立し、数々のタイトルが発売されていますが、その草分け的な存在が、SFシリーズなのです。


 さて、今回のSF III ですが、開発元のCAMELOTが、これぞSF III だと納得のいくものが作れるまでは制作したくなかったの言葉どおり、シリーズ最高峰のいろいろな新機軸が盛り込まれています。

 まず、従来のシリーズと大きく変わった点は、戦闘シーンが2Dから3Dに変わったことでしょう。従来の2Dシネスコバトルも好きだったのですが、3Dポリゴンキャラによる戦闘シーンは非常にダイナミックで迫力のあるものになりました。
サターンという3D表現については制限のあるマシンで、ポリゴン数が少ないながらも各キャラクターをうまく再現している点やサターン固有のDSPを駆使した半透明のエフェクトは非常にきれいです。マップ上の水などの表現も美しいです。(滝の表現は絶品。)
 マップ上でのキャラクター表現には、SHININGシリーズ、シャイニングウィズダムやシャイニング ザ ホーリーアークで培われた3Dレンダリング技術を使用し、従来の2Dキャラとは違う様々なリアクションがあり、非常に愛着のあるものになっています。3Dポリゴンマップとも違和感なく、うまく融合されています。

 また、今回のSF III は、なんと全3部作(3シナリオ)となりました。
それぞれのシナリオ毎に立場の違う主人公が存在し、さらに各シナリオがシンクロニシティとよばれる新システムにより密接に絡み合い、物語を重厚に構成しています。
シンクロニシティとは、ある局面において行動した結果が、別の局面に影響を与えるというもので、あるシナリオで行動した結果が別のシナリオに影響を与えるというものです。
 全3部作というボリュームと全シナリオの登場人物およびプレイヤーが操作できるキャラクターは非常に多数におよび、非常に遊び応えのあるものになっています。(全3部作をPlayすればSF IIIを堪能できるでしょう。)


 さて、全3部作となったSF III ですが、今までのシリーズとストーリーも一線を画すものになっています。今までのSHININGシリーズは、光と闇の戦い、光の軍勢と闇の者達との戦いを描いたものだったのですが、SF III では、パルメキア大陸(SFTの舞台はルーン大陸)におけるデストニア帝国とアスピニア共和国との国家間の戦争を軸に、暗躍するブラザム教が関わってくるといったストーリーです。(最終的には光と闇の戦いに収束し、光の遠征軍VS負の超人類ヒュードルとの戦いになるようです。僕自身、最後までクリアしていないので確かな事は言えませんが・・・。)

 SF III の前に発売されたシャイニング ザ ホーリーアークとストーリーは密接に繋がっており、シナリオ3の主人公ジュリアンと、彼が追い求める、最強のヒュードル ガルムが、ホーリーアークより始まる新たなる壮大なシャイニングフォースストーリーを紐付ける橋渡し的存在になっています。

 今回のシャイニングフォースIIIの新しい要素として、キャラクターがそれぞれ必殺技を使えるようになりました。シャイニング ザ ホーリーアークから導入されたシステムですが、他のゲームと違い、武器の系統と武器の熟練レベルに応じた必殺技を一定の確率で出せるというものです。 狙ったときに出せないのが、歯がゆいのですが、友情システムと絡めて必殺技の発動確率を高め、武器の相性を考慮すれば、戦略的に幅が出ます。
 必殺技発動のグラフィックは、サターン固有のDSPを駆使した半透明のエフェクトを駆使しており、非常に美麗でカメラワークもダイナミックで迫力に富んでいます。
 必殺技発動時には、シリーズ初の声優さんを起用した声の演出があります。
 数ある必殺技は、どれも必見&必聴です。

 また、今回のシャイニングフォースIIIは、今までのシリーズと比べ、難易度が高くなっています。制作元のキャメロットの方も述べておられましたが、バランス調整において、難易度的にキツイと思われる部分もあえて残しているらしいので、今までのシリーズのような攻略法だと苦戦させられます。
 敵の思考パターンも賢いので、主人公に次いで、確実に一番弱いキャラが狙われやすいです。
 少し前に新設した「 ALL ABOUT SHINING FORCE CHARACTERS 」で、各軍のデータベースを作成したのですが(まだ途中です。すいません)、シンビオス軍のキャラ達のあまりの敗北数の多さに閉口しました。



現在のPLAY状況
SF3のPLAY状況は、PLAY日記として別のページにまとめる予定です。(準備中です。)

 現在はようやく、シナリオ2 メディオン編 『 狙われた神子 』 最終章をPlay中です。
 シナリオ1 シンビオス編 『 王都の巨神 』をPlayしていると、非常に感慨深いものがあります。
シナリオ1で登場していたPlayerキャラクターやサブキャラクター達が、今度は違う立場(シンビオスは共和国側、メディオンは帝国側)として登場し、時には敵対するといった展開には身につまされる思いがします。
 果たして、シナリオ3 ジュリアン編 『 氷壁の邪神宮 』では、どういった展開と結末が待ち受けているのでしょうか?
全シナリオ制覇は、まだまだ先になりそうですが、非常に楽しみです。(あとプレミアムディスクも残っている。)


 遅れ馳せながら、ようやくシナリオ2 メディオン編をクリアしました。
 クリアまでに随分と時間がかかってしまい、時間の取れない中、コツコツと少しづつ進めていたにも関わらず、TOTAL PLAY時間は100時間を越え、メディオン軍のキャラクター達の大部分がLEVEL30近くにまで成長してしまいました。(おかげでメディオンはいろんなキャラとラブラブになりました。シナリオ3でメディオン軍が登場した時が怖いですが。)
 何故、こうなってしまったのかは、最終章の最終戦闘直前で、ミスリル銀の武器集めの為の資金稼ぎで地下遺跡に潜りまくった為です...。
 最初に、力試しに、最終戦闘で○ンビ○ス軍の2軍と戦闘したのが、確かPLAY時間60時間を越えた辺りでした。
 かれこれ40時間、総PLAY時間のおよそ4割を地下遺跡潜り&ミスリル銀の武器作りに費やしてしまいました。
 僕は、預かり所に預けたアイテムを次のシナリオに引き継げるのか?で悩み、こうした結果になってしまった訳です。
 本当の所、預かり所のアイテムは次のシナリオに引き継げるのでしょうか?
 攻略本を見ても、それっぽい事が書かれていないので...。シナリオ3の攻略本を見れば分かったのかもしれないですね。誰か知っている方がいれば教えてください。
 ・・・最終的には、9割は、ミスリル銀を使ったのですが、残りはいい加減、時間がかかりすぎるので断念して預かり所に残しました。
 そして、シナリオ3で使おうと、シナリオ1、2で手に入れた、「 希望の光 」、「 恵みの涙 」や「 女神の涙 」も温存した状態にしています。なんだかなぁって感じですね...。

 さて、時間があれば、今度はようやくシナリオ3 ジュリアン編をPLAYしてみようと思います。




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