シュミレーションRPG考察



 ここで、現在までに登場したSRPGについて考察してみたいと思います。
それぞれに違ったおもしろさが楽しめるので、一度はそれぞれのゲームをPLAYすることをお勧めします。

□ シャイニングフォースシリーズ □

 通常のRPGの戦闘がSLGになったゲーム。
通常のRPGと違い、パーティーメンバーが多数の為、ごく一部の限られた(選ばれた)主人公達が世界を救うのではなく、数々のメンバーと協力し合い、困難に立ち向かっていくといった群衆ドラマが展開されます。
局地的で限定された戦いではなく、軍隊VS軍隊(大げさですが)といったシュチエーションで主人公は軍隊の指揮官といった立場です。
(始めはメンバーも少なく軍隊と呼べる代物ではありません。また軍隊と表現するより軍勢と表現した方がいいかもしれません。SHINING FORCEとは光の軍勢という意味です...。 SFVでは多少意味合いが違うようですが。)

 また、シュミレーションRPGというと、町での情報収集が少なかったりしますが,SFでは通常のRPGと変わりありません。むしろ町の人の会話が非常に豊富です。
(ドラクエっぽい・・・シナリオのCAMELOT代表 高橋さんがドラクエにかかわっていたので...。 独特のセリフまわしが好みではないという人もいますが。)
 ただし、通常のRPGと違い、自由に世界を行き来したり出来ません。
(物語が進むと行き先が限定されます。基本的に前に訪れた町へは戻れません。SFUでは少し自由度がありましたが...。)

 サターンで発売された『 リグロードサーガ 』、『 リグロードサーガ2 』も同様のシステムのSRPGです
リグロードサーガはキャラクターと独特な世界観で毛嫌いする人がいるようですが、一度PLAYしてみてください。中古ではかなりの安価で売っています。(中古では、安さゆえ人気が高いようです。)
SFVと違い、戦闘において常に高さ(地形)を意識しないといけないのが、斬新です。

 また、初代SFの玉木さんがキャラクターデザインを担当された『 フェーダ 』、『 フェーダ2 』もここに分類しておきます。(残念ながら、僕はまだPLAYしていません。PLAYされた方、よろしければ感想をお寄せ下さい。)

□ ファイヤーエムブレムシリーズ □

 SHINING FORCEよりも先にSRPGとして世に出た作品です。
1作目はファミコンで登場し、以降、スーパーファミコンにも続編が登場しました。
最近、任天堂パワー(ローソンでの書き換え可能なスーファミROM)で最新作『 トラキア776 』がリリースされました。

 基本的コンセプトは、大戦略などのSLGのユニットをファンタジーRPGのユニットに置き換えたステージクリアタイプのSRPGです。
SRPGというよりSLGにストーリー要素が入り、ユニット1つ1つが無個性なものではなく、個性のあるキャラクターになった感じでしょうか。

 ストーリーは国家間の争いを軸に、やはりSRPGの特徴である、様々な群衆ドラマが展開されていきます。
『 聖戦の系譜 』では、世代を超えたスケールの大きな物語が展開されるようです。

 SHINING FORCEと違い、ゲームの難易度は少し高めです。(『 トラキア776 』も含むようです?)
歯ごたえ(緊張感!?)があるといったほうがいいかも...。
ユニットが死んでしまうとリセットが必要です。その分キャラへの愛情が深まります。

 知ったように書いているけど、シリーズ全てを完全にPLAYしたわけではありません。
まだ『 聖戦の系譜 』は遊んでいません。(持っているのだけど...。『 トラキア776 』も良さそうなので、SFVをクリアしたらPLAYしたいです。)

 また、SFVでも導入された友情システムについても、いち早く取り入れたのは、ファイヤーエムブレムシリーズです。
SFVのように、グラフィック上は表示されませんが(だったと思う。最新作ではどうでしょう?)、内部パラメータがラブラブ状態になると支援効果を受けることが出来ます。(組み合わせが限られていたと思います。)

以上、間違った事を書いていたらファンの方、ご指摘ください。

毛色は違いますが、有名なスーパーロボット大戦シリーズもこ同タイプのSLGです。

□ ラングリッサー シリーズ □

 ファイヤーエムブレムと同じくステージクリアタイプのSRPGです。
途中の選択により進むべきステージが分岐し、最終的な結末(エンディング)も異なっていきます。

 他のSRPGと違い、各キャラクターそれぞれに部下(雇った傭兵)をつけることができ、1つのユニットを構成します。

 聖剣ラングリッサーをめぐっての戦いを描いた作品で、シリーズを通しての登場キャラクターはそれぞれ血筋などの因縁があり相互につながっています。
(この辺は非常に奥深く、各シリーズに登場するキャラクター同士の相関関係(因果関係)や秘話などを知ると世代を超えた壮大なストーリーだと思えます。)

 また、このシリーズは、キャラクターデザインを漆原(うるしはら)さんが担当していることでも有名です。
 一応 ラングリッサーVにおいて完結しましたが、Dreamcastで新たなラングリッサーシリーズを展開するようです。
 キャラデザも変更になり、システムも後述するドラゴンフォースタイプに変更になったようです。
スタッフも変更になったようなので(キャリアソフト制作ではない)、果たして出来はどうなるのでしょうか?

 ...ちなみにラングリッサーもシリーズ全てをPLAYしたわけではありません。
SRPGは時間がかかるので...。 間違った事を書いていたらファンの方、ご指摘ください。


□ オウガバトルシリーズ □

 伝説のオウガバトルのシリーズです。
今までに、スーファミ、PS、SSで『 伝説のオウガバトル 』、『 タクティクスオウガ 』、そして最新作『 オウガバトル64 』がNINTENDO64で発売されました。

 このシリーズはSRPGですが、シリーズ毎に大きくシステムが違います。
『 伝説のオウガバトル 』は、リアルタイム制を導入した、戦略的SRPGで、 『 タクティクスオウガ 』はターン制を導入した戦術的SRPG(ステージクリアータイプ)になっています。
『 オウガバトル64 』については、分かりませんが、『 伝説のオウガバトル 』に近いのでは?と思います。(まちがっているかもしれませんが...。)

 ストーリーが非常に重厚で、人種抗争や、裏切りなど今までゲームでは絶対に扱わなかったタブーを克明に描き(『 タクティクスオウガ 』)、登場する人物を鮮明に浮き彫りにしています。(表現力が乏しくてすいません。)
人の死の扱いも、ゲーム的ではなく、重く扱われていますので、PLAYしながら非常に考えさせられます。
 ある局面において、重大な選択を迫られる時、どう選択すればいいか、真剣に考えさせられる作品です。

 年齢層の高いユーザー向けに作られているようですが、一度はPLAYしてほしいと思います。(この作品の真のエンディングを迎える為には、攻略本は必須です。あとで後悔しないように...。)
 ...スクウェアから発売された、『 ファイナルファンタジータクティクス 』も 『 タクティクスオウガ 』と同タイプのSRPGです。
 ご存知の方も多いと思いますが、『 タクティクスオウガ 』のスタッフが、スクウェアに移籍して作ったものです。
 『 オウガバトル 』のシリーズが完結していないにも関わらず、スタッフの流出があったのは残念に思います。(多くは語りません...。)


□ ドラゴンフォースシリーズ □

 SEGAから発売されたキャラクター性重視のリアルタイム性を導入した、戦略的SRPGです。
タイプとしては、『 伝説のオウガバトル 』に近いのですが、内政を行ったり、戦闘がゴチャキャラバトル(見ていて楽しい)になっています。
 主人公が複数いるので、それぞれに用意されたストーリーおよびイベントがあり、一度クリアーしても主人公を変えてPLAYできます。

 今までに、『 ドラゴンフォース 』、『 ドラゴンフォース2 』の2作品が発売されています。
残念ながら、『 ドラゴンフォース2 』ではスタッフが変わり、『 ドラゴンフォース 』のファンの方には不満があるようです。

 余談ですが、『 ドラゴンフォース 』のスタッフは、PSで『 スペクトラルフォース 』のシリーズを開発されています。(なかなか人気が高いようですね。)






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