助動詞の native sense を身につけよう

助動詞の意味で、日本人学習者にとってわかりにくいところを中心に見て行きましょう。
nativeの感覚を身につけることにより、表現力をアップして正確な解釈や作文に役立てていきましょう。



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★まずはノーマルに can から

can「やろうと思えばできる能力」
      先天的(=生まれ備わってもっている能力)でも後天的(=訓練をしてできるようになった能力)
      でも「今すでに能力があること」

 そこから、
(能力、可能)〜できる
(許可)〜してもいい
 You can go now. (もう行ってよろしい。) 
 Can I smoke here? (ここでタバコを吸っていいかい?)

(可能性)〜すること(可能性)がある
《否定文で》〜のはずがない 
 John can't be ill. I just saw him watching. (ジョンが風邪のはずがない。今泳いでいるところ見たもの。)

《疑問文で》はたしで〜なのだろうか(疑う気持ちを強く表せます)
 Can Akio be a leader? (明央がリーダーでいいのだろうか?)

《Can you 〜?》で〜してくれますか?(依頼)

といった意味が生まれてきます。

 英語では、相手の能力、学識、教養に関してのCan you 〜?「〜できますか?」は失礼な表現
になります。例えばだから「英語しゃべれますか?」の時
Can you speak English?(「英語を喋れる能力がありますか?」が伝わるイメージ)ではなく、
Do you speak English?というのが普通です。

★canとbe able toの違い

be able to一時的な能力、努力をしてなんとかできる能力

 canは「やろうと思えばできる能力」。先天的(=生まれ備わってもっている能力)でも後天的
(=訓練をしてできるようになった能力)でも「今すでに能力があること」)でした。

could頑張ればできるようになるのに(実際はできなかった)
        やればできると思うが(実際はできなかった)

 というニュアンスで使うことが多いのです。仮定法のcouldを考えると少しイメージしやすいかも。
単に「〜できた」で使うことも勿論ありますが、「〜した」という[行為]をあわらす場合は
was(were) able toやmanaged toを使うのが普通です。動詞の過去形だけでも「Vできた」と表すことも
できます。

 トムは川を泳いでわたることができた。
 →Tom was able to swim across the river.
 ※could swimを使うと「泳ごうとすればできると思うが実際には泳がなかった」みたいな感じになります。

 She could swim very well when she was a child. (子供の時に彼女は泳ぎの達人であった。)

 これも、実際に泳いだ行為をあわらすのではなく、過去の能力をあわらします。
通例過去の時間をあわらす語と共に用いられます。

may疑い、不確実性を持つ推量。丁寧な許可を求めているイメージ。
      (力[might]を授けてもらうイメージ)

 ※もともと「できる」の意味であったが、canがこの意味を持ってからは「許可」「可能性」の意味になる。
(許可)〜しても良い
(可能性・推量)〜かも知れない
(のろい、祈願)〜でありますように《May S V〜!》
 May you succeed! (成功を祈ります。)
 May Keita's evil designs perish! (慶太の邪悪な計画がくじかれます様に。)

(依頼・申し出)〜してもよろしいですか?《May I〜?》
 May I have a word with you?  (ちょっとあたなとお話してよろしいですか?)

(許可)
 You may go, Tom. (トム、君は行ってよろしい。)
 ※上司的口調で、命令文に近い

★canとmayの違い

mayとcanは似た意味がありますが、もとのイメージからわかるように、カジュアルな場合はcanを使う


mightmayより弱いイメージ。控えめにいうことができる

★ 「〜しなければならない」系統の助動詞

must(根拠はあって良い)話しての主観・感情(根拠はあって良い)で「〜しなければいけない」

have to客観的理由があって「〜しなければいけない」(〜しないと困る)(〜する必要がある)

 「あなたはこの授業を取らなければいけない。」の英訳

 You must take this course.
 You have to take this course.

 上は、話しての都合、思いこみで相手に講座を取れといっている。
 下はたとえば「大学合格に必要」とか相手の都合を考えて、講座を取れといっている。
 ※must be Vppになると、ニュアンスの差は関係なくなります。
 ※mustは主観が強いので、「是非〜してください」と好意をあわらすことができる

must と have to は否定形に注意
 must not〜してはならない(禁止)※「〜しなければいけない」の否定
 don't have to〜する必要はない ※=need not


should⇒義務、当然
ought to⇒義務、当然
ought to>should

 shouldはshallの過去形もある。

had better明確な根拠をもって主張「〜すべきである」

 これは特に、主語が2人称になった時の意味が重要です。(強制的な命令、脅し)になります。
ニュアンスとしては「〜しなさい。(さもないと…)」であり、
この…に含まれる意味(「こわいぞ」とか「後が大変だぞ」を感じ取ることが大事です。

 You had better do your homework.

 といえば、単に「宿題やってきなさいよ」といったmust やhave to的ではなく、例えばの状況として、
いつもいつも、宿題をまったくやってこないどうしようもない生徒に、先生がついに堪忍袋の尾を切らし、
「今度こそ宿題やってこいよ。そうしないとあとが怖いぞ。」的な感じになる。

★ might as well と had better の違い

might as well(他に何かするような事情、理由もないし、〜しないよりは)〜したほうがいい

 ということで、積極的に〜するというニュアンスは全くない。一部の参考書には
had better = might as wellなんて書いてありますが、明確な根拠や理由があって〜すると主張するのが
had betterなのであるから had better = might as well は、全くの嘘です。

★ 過去の習慣を表す助動詞

used to以前は〜したものだが、今はもうしない、できない(過去の行為
        以前は〜があったが、今はもうない(過去の状態
would昔はよく〜したものだが、今はどうだか不明だ(過去の行為のみ

 下線を引いて強調しましたが、used toは過去の行為も状態も表せますが、wouldは過去の行為のみです。

 There used to (×would) be a book store at the corner.  (昔その角には本屋があったが、今はない。)

 ちなみに、現在と過去の対比にwouldは使えないことも知っておこう。

★ 未来をあらわす助動詞

will話しての意味、予測
  →話して入る時に急に決心した/予測・判断/話しての意志・熱意/期限が決まっていない未来
be going to〜するという予定になっている(確定的予定)
  →日時が明確に決まっている/話している時点より以前に決まっている
be 〜ing確定した未来に向かって、既に行動する準備ができている
be to V(be to 不定詞)
  ⇒be intended to / be obliged to / be forced to などのbe 〜 toの〜が省略されたもの

 We'll help you with your homework. (君のの宿題手伝うよ。)
 ※We are going to help you 〜. となると、宿題を手伝う予定が既に決まっているようになってしまう。

 She's going to have a baby in June. (彼女は6月に出産予定です。)
 ※She'll have a baby in June. だと、確定的予定ではなくなるので、不可。

 I'm coming. (今行くよ。(口)) ※もう行く準備が既にできいる。

★ shall と willの違い

shall>will 
shallという助動詞は、もともと「神のお告げ(神の意志のもの)」です。ですので、shallが使われた場合は
shall VのVをすることに関して、主語にあたるものの「Vをしたい、したくない」といった意志ではなく、
神(または神に相当する権威)の意志でVするイメージ

 だから、神または神に相当する権威が分かると、文の核心が掴みやすい。

 ※ という風に、非常に強い表現なので、一人称で用いられることが多い。例を見てみよう。

 One day we shall die. (我々はいつか死ぬ。)(必然的運命)※死ぬ意志はなくても、死ぬということ。
 I shall come home everyday. (毎日帰宅します。)(強い決意)
 ※文脈にもよるが、もしかしたら、I は家に帰りたくないのかもしれない。だが帰りたい、帰りたくないといった
   主語の気持ちには関係なく、「家に帰宅する」という決意を誰か(これが権威に相当する。奥様だろうか、
   子供だろうか?)に表明しているイメージにもとれる。
 I shall return. (私は必ず戻ってくる。)
 ※第二次大戦中、マッカーサーがフィリピンを退却する時にいった。「戻るのは神のお告げのものであり、
   必ず戻ってくる。」という風になる。

 If you are late again, you shall be dismissed. (もう一度遅刻したらクビだぞ。)
 ※首になるのはyouの気持ちには関係ない。会社の方針、上司の命令で首になるということ。

 The tenant shall return the key to the landlord. (借家人は家主に鍵を返却のこと。)
 ※規則、法律の文ではshallが多用されます。

 Shall I〜? 「〜しましょうか」丁寧な表現だが元来は目下のものが目上の者に向かっていう感じであった。
 Shall we〜? 「〜しましょうか」運命共同体というイメージ。

★助動詞 + have + Vppの整理

助動詞 + have + Vpp今から昔を振りかえる

 完了の部分が、過去をさしています。過去の推量か、過去の行為の後悔を表す。

 −以下、日本語の意味は、ページの最後に載せます。整理に使ってみてください。−

過去の推量
・cannot have Vpp =couldn't have Vpp  「          」
・may have Vpp=might have Vpp  「           」
・must have Vpp 「          」

過去の後悔
・should have Vpp 「                 」「               」
 =ought to have Vpp →should not have Vpp 「                    」
・need not have Vpp 「                    」
・had better have Vpp 「                        」
 →had better not have Vpp 「                      」

★おまけ:最後に慣用表現も整理しよう

 −以下、日本語の意味は、ページの最後に載せます。整理に使ってみてください。−

・would rather[sooner]〜than… 「               」
  ※〜と…はV(原形)。than…は省略されることがある。
・may well V(might well V) @「        」A「             」
・might [may] as well〜as… 「                    」
  ※〜と…はV(原形)。as…は省略されることがある。
・cannot be too+形容詞 「                  」
・cannot V…+too+形容詞 「                     」
  ※「too+形容詞」の部分を「形容詞+enough」に置き変えることも可能。
・cannot help Ving = cannot but V 「         」
・cannot[never]…without〜ing 「          」 ※…と〜はV(原形)
・can afford to V 「                              」
・come what may 「             」
・How[Why] should 〜? 「                 」

・・・・・解 答・・・・・

過去の推量
・cannot have Vpp =couldn't have Vpp  「〜したはずがない」
・may have Vpp=might have Vpp  「〜したかもしれない」
・must have Vpp 「〜したに違いない」

過去の後悔
・should have Vpp 「〜すべきだったのに(実際はした)」「当然〜した[している]はずだ」
 =ought to have Vpp →should not have Vpp 「〜すべきではなかったのに(実際はした)」
・need not have Vpp 「〜する必要はなかったのに(実際はした)」
・had better have Vpp 「〜したほうが良かったのに(実際はしなかった)」
 →had better not have Vpp 「〜しないほうが良かったのに(実際はした)」

慣用表現
・would rather[sooner]〜than… 「…するよりはむしろ〜したい」
  ※〜と…はV(原形)。than…は省略されることがある。
・may well V(might well V) @「おそらくVだろう」A「Vするのはもっともである」
・might [may] as well〜as… 「…するくらいなら〜したほうがましである」
  ※〜と…はV(原形)。as…は省略されることがある。
・cannot be too+形容詞 「どんなに〜してもしすぎることはない」
・cannot V…+too+形容詞 「どんなにVしても、〜しすぎることはない」
  ※「too+形容詞」の部分を「形容詞+enough」に置き変えることも可能。
・cannot help Ving = cannot but V 「〜せざるをえない」
・cannot[never]…without〜ing 「…すれば必ず〜する」 ※…と〜はV(原形)
・can afford to 〜 「(経済的に・時間的に)〜する余裕がある、〜できる」
・come what may 「どんなことがあろうとも」
・How[Why] should 〜? 「一体どのようにして、[なぜ]〜」


おわり