テーマ:それぞれの形でのプロレスメジャー化理論と実践


 プロレスには様々なスタイルがある。そしてそれが各団体のカラーにもなっている。しかしそれは大きく分けると
2つになると思います。一つは、全日本プロレスを中心とした、伝統的(ここで言う伝統的とは、昔のアメリカンプロ
レス)なプロレスそのものを追求して世間的価値を高めていこうとするやり方です。もう一つは、新日本プロレスや
その派生団体(U系)みたいに、他の格闘技との比較を通じてプロレスの価値を高めていこうとするやり方です。
ところで、馬場さんがすごいのは、UWFが全盛のときに、「プロレスを超えたものがシューティングではなく、シュー
ティングを越えたものがプロレスである」といとも簡単に言い切ったことです。ここに馬場さんの馬場さんたる所以、
つまりプロレス界で唯一「〜さん」と呼ばれる所以があるように思う。ちょっと馬場さんをかばってしまったが、個人
的には猪木の一連の異種格闘技戦やU系の影響力も認めています。ただ、いずれにしても、スタイルが全く違う
とは言え、プロレスの価値を高めていこうとしていることには変わりがないと思います。

 そんな中で、変わった方法でプロレスの価値を高めようとしているのがジャンボ鶴田であろう。
彼はコーチ学や運動生理学をいま研究しているが、その成果をプロレスの科学的トレーニングにも応用して、プロ
レス界にも恩返しをしようとしているのです。また、講義レポートの項に少し紹介しましたが、プロレスが再びメジャ
ーになるための自身の意見も語られています。ジャンボは、全日本プロレスに入るときに「全日本プロレスに就職
します。」と言ったり、若いときはギターを抱えてコンサートをして、プロレスの従来のドロドロとしたイメージを変えて
きたが、プロレスメジャー化の理論と実践においても、他の人とは全く違った新しいやり方をしているのです。
(1999年12月29日)



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