He will shortly announce his decision to run for mayor.
これを直訳すると、「彼は彼の市長の立候補の決意をじきに公表するでしょう。」となります。
もし、これを、試験での和訳問題で、それも、「わかりやすい日本語に直せ」とあったら、減点になってしまう
のです。その原因は、
「彼の市長の立候補の決意」がいまイチだからです。
じつは、
英語は、日本語と比べて、名詞を使った表現が多いのです。または、
日本語は英語と比べると、
動詞を使った表現が多いのです。
そういう言語的な特徴があるので、英語を日本語に訳したりする時に、
単語の意味をそのまま日本語に置きかえる(いわゆる直訳)をすると、不自然になってしまうことがあります。
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英語=名詞を使ったが多い
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日本語=動詞を使った表現が多い
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上の文は、直訳を超えて、もしわかりやすい日本語に訳すなら「彼は、自分が市長に立候補するのを決意
したことをじきに公表するでしょう。」とするのです。直訳でも十分理解できるし、英語のニュアンスを崩したくな
いと言うもっともな意見もありますが、
少なくとも試験での英文和訳の時は、直訳でわかりにくい時は、わかりや
すい日本語を心がけるべきです。
では、そのコツを見て行きましょう。
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STEP 1
英語の名詞が、動詞(または形容詞)から派生したものかどうかをみる。
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his
decision to run for mayor
↑名詞化
動詞decide
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STEP 2
名詞化した動詞(形容詞)を基準とした文の要素を見つける。
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his decision to run for mayor
↑ ↑decide to 〜「〜すると決心する」が名詞になった。
所有格は主格にも訳せる。hisは「彼が」と考えてみる。
つまり、これは、
He decides to run for mayorの関係があるのです。
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STEP 3
その関係がつかめたら、それを日本語に訳して、最後に、『こと』をつける。『こと』をつけることで、
日本語が名詞的表現になるのです。
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「彼は市長に立候補することを決定した『こと』」となる。
そのSTEP 1〜3をふむと、his decision to run for mayorが「彼の市長の立候補の決意」から「彼は市長に
立候補することを決定したこと」になるのです。
なお、
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必ずこの1〜3のステップを順序良く踏まなければならないわけではない(特にSTEP3)。
要は、わかりやすい日本語にするための手段と思ってください。
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Columbus' discovery of America caused great change in the world.
これは、Columbus's discovery of Americaが、discovery がdiscover という動詞から派生した名詞と考えると、
Columbus's (S)discovery(V) of America(O)という意味上の関係がなりたちますね。ちなみにここでの of は、
discovery と America が動詞と目的語の関係なので、
目的格のof ということです。
直訳
「コロンブスのアメリカの発見は世界に大きな変化をもたらした。」
名詞構文を意識した時の訳
「コロンブスがアメリカを発見したことによって、世界に大きな変化をもたらした。」
The influence of body on mind is interesting.
The influence of body on mindは、名詞influence が動詞 influence から派生influenceしたものですね。この
名詞influenceは、語法的にも有名なので、知っている人も多いと思うが、
influence of 〜 on …で「〜が…に与
える影響」ですね。ですので、
The influence (V)of body(S) on mind(O)という意味上の関係があるのです。
したがって
ここでの of は主格のof になります。
直訳
「体の心の影響は興味深い。」
名詞構文を意識した時の訳
「体が心に与える影響は興味深い。」
ちなみに influence と同様なものに、effectがあります。
I can't judge whether the effect of TV on children is bad or not.
直訳
「テレビの子供の影響が悪いのかどうかは私には判断できません。」
名詞構文を意識した時の訳
「テレビが子供に与える影響が悪いのかどうかは私には判断できません。」
I have no belief in doctors.
believe in が belief in doctors となり、 belief in(V) doctors(O)と言う意味上の関係になっていますね。これは
名詞構文を意識しても日本語としては変なので、意訳しよう。
訳「私は医者を信用しません。」
類例
We had a long wait for the bus.
訳「我々は長い間バスを待った。」
a long wait for the busが名詞構文です。
Everybody except you noticed her absence from the party.
これは、
be+形容詞が名詞構文になった例。
her absence from the partyが、her(S)absence(C) from the party
という意味上の関係、つまりShe was absent from the party.の関係があるということです。
では、ここで少し
練習問題をやってみよう。英語ミニ講座でこのようなことをするのは珍しいが、名詞構文自体が
「基礎英語BRUSH UP」で扱う位の超コンパクトな説明では、(学校でもあまりやらないであろうから)理解ができ
ないと思い、ここであえて項をとりました。訳にマウスカーソルを当てると、直訳ではなく、名詞構文を意識した訳が
出てくるようになっています。
The immediate cause of the war was the election in November 1860 of Abraham Lincoln as the president.
訳
His admiration for her beauty blinded him to her faults.
訳
An hour's ride in the car brought us to the school.
訳
The doctor's quick arrival and uncommonly careful examination of the patient brought about his very
speedy recovery.
訳
ヒントその1 形容詞は副詞的に訳すと上手くいくことがあります。
その2 名詞構文は無生物主語構文での使用も多いです。無生物主語構文は
「主語=原因、動詞以降=結果」と訳すと上手くいくことが多いですよね。