山行の記録[岐阜県地方](五十音順)

 芦倉山
   (1717m)
  2002/4/20
石徹白の上在所は白山中居神社のあるところ。その中居神社の鳥居前から右手に向かう林道に入る。やがて大
日ヶ岳から流れくる朝日添川を渡るが、保川の本流に沿った林道をさらに2kmほど行く。すると林道は二手に分か
れるので、さらに沢に沿って進む方ではなく、左へ鋭角に曲がりつつ坂を登る方へ進む。林道はかなり奥まで作られているが、適当な所で車を捨て、尾根に取り付く。積雪期で無いと無理だと思う。山頂には「知者楽川、仁者楽山」とのプレートがあった。
  大沢上山
   
おおぞれやま
  (1367m)
  2013/11/17
小坂町湯屋温泉の北にそびえるピラミダルな山。道の駅「はなもも」から300m程東にバス停「深作」がある。そのすぐ後ろの側道に入り、300mほど行くと、山側に入る道が分かれる。車を置いてその林道をどんどん登る。標高900mあたりで終わる。そこまで約1時間。そこから尾根までしゃにむに急斜面を登るが、ピンク色のテープ沿いにゆけばよい。20分で尾根に出る。頂上まではさらに約1時間。頂上付近で多少藪こぎが必要。頂上の展望は皆無。
 小白山
   (1604m)
  2001/4/21
願教寺山から小白山に至る石徹白西稜の山々は、全て登山道は無く、積雪期にかんじきかスキーにより登る。白山
中居神社鳥居前を左手に下り朝日添川を渡るとすぐ、石徹白川にかかる橋が見える。橋を渡って荒れた林道を行く
と和田山へ向かうが、渡って200mくらいの所で左手の斜面に取り付く。標高差約500mをしゃにむに登ると杉山
(1181m)に達する。西に見える尾根を辿ってさらに500mほど登れば頂上。麓にはザゼンソウが非常に多い。
 願教寺山  
   (1691m)
  2001/4/14
薙刀山の項を参照。積雪期に薙刀山から縦走し、日岸山・よも太郎山を経て容易に頂上に。ただし山頂直下はやや
険しい。下山は銚子ヶ峰方面へ縦走し、見当をつけて笠羽谷に沿って下った。全所要9時間。
 栗ヶ岳
   (1729m)
  2002/4/28
御前岳の項を参照。
 御前岳
   (1817m)
  2002/4/28
故酒井昭市氏の『飛騨の山々』には、清見村の大谷から森茂峠を越えて、庄川支流森茂川に沿って林道を下り御
前岳南面の三ノ谷途中の尾根に取り付く、とある。ところが2000年秋の豪雨で森茂林道は決壊。いつ復旧するとも
知れぬので、別ルートを開拓してみた。宮川支流の小鳥川中流の下小鳥ダムに西から栗ヶ谷川が流れ込む。その
川に沿って林道があるから奥に入って行くと高速道工事が行われている。さらに進むと広い空き地があるので、そ
こに車を置きテントを張る。次の朝西へ800mほど進むと栗ヶ谷川は二手に分かれる。渡渉して南のはげくら谷の
方へ向かう。崩落した古い林道の跡がある。まっすぐ南に500mも進むと右とうぞう谷・左はげくら谷に分かれる。
その間に取り付く。すると先の古い林道があるから道なりに登っていく。道はやがてはげくら谷の奥へ奥へと向かう。
いい加減のところで右手の尾根に取り付く。僕の場合はちょうど栗ヶ岳東方1.5kmの1600mピークに出た。あと
は西へ西へと縦走し、御前岳頂上まで。御前岳は1等三角点。下山は栗ヶ岳山頂の北西800m位から北東に向か
う尾根があるから、そ途中を下る。全所要8時間。
   清水
   (717m)
  2012/6/10
名古屋と富山を結ぶ国道41号線は、岐阜県の上麻生と白川口の間では両側を高い山に挟まれて、深い谷底を
行く。その谷を 深く刻んだ飛騨川はこの辺りでは幅狭く、その名も飛水峡という。清水はその山々の一つ。南行し
ていた飛騨川が大きく西に向きを変える右岸に、僅か2、3軒の小さな集落「大姉」がある。橋を渡って集落に入り
つずら折れの林道をどんどん行くと中部電力の送電線が見えてくる。送電線は二系列があり、新しく大きな鉄塔の
方は「愛岐幹線」とある。その44番の鉄塔を目指す。林道は非常に良い道で、途中「水源の森」碑がある。やがて
ゲートがあり、そのすぐ右に登山道がある。20分ほどで三等三角点に着く。
 水後山
   (1559m)
  2002/4/7
国道156号線を長良川に沿って北上し、長良川鉄道終点の北濃駅を過ぎ2kmほど先を左折して石徹白へ向かう道
に入る。ぐんぐん高度を稼ぐとやがて桧峠に着く。峠に車を置き、スキー場に沿って尾根を北北東にたどると容易に
頂上。頂上と言っても大日ヶ岳の肩のような山。
 蕎麦粒山
   (1297m)
  1992/5/17
揖斐川上流に横山ダムがある。ダムの堰堤を渡ると坂内村へ、渡らぬと旧徳山村へ向かう。坂内村の中心部は広
瀬。ここから北へ向かう。スキー場前を過ぎ、大谷川を行けるところまで行く。以前は林道終点手前3kmまでしか行
けなかったが、今は終点まで行けるはず。終点から0.3kmほど沢沿いに歩き、対岸の登山口を探す。なかなか分
かりにくい。急登が続き3時間で頂上へ。5月上旬がお奨め。しゃくなげと沢の残雪が迎えてくれる。激しい浸食によ
る美しい渓谷が続き、サワグルミの大木も多くとにかく素晴らしいところ。自然を大切にするため、車はできるだけ手
前で乗り捨てよう。同じ名の山は全国に多い。蕎麦の実を立てたような鋭い山容からきたという。
   土倉山
   (1381m)
  2013/9/22
宮川支流の小鳥(おどり)川 右岸のやぶ山。東海北陸道清見インターから小鳥川に沿って北上し、下小鳥ダムの堰堤を渡り保峠を越える。峠を越えると上稲越の集落がある。その手前の真の谷林道を南に入る。2kmほどでチェーンがあり終点。そこには車10台程置ける。林道はさらに150m程続き、その先は廃道になっている。構わず林道跡と思われる草むらを進み、渡渉して頂上から真北に伸びる尾根に取り付いた。初め快適だった尾根だが、じきに潅木のブッシュの連続となりそれが頂上近くまで続く。2時間40分で頂上に着く。下りは頂上から北西に伸びる尾根に踏み跡があったので利用する。踏み跡はどこに導くとも分からぬので、途中で道なき尾根を下ったが、どうも駐車場所からすぐに西側の尾根に取り付けば、この踏み跡を利用できるのではないか。下り1時間半。
 薙刀山
   (1647m)
  2001/4/14
白山中居神社鳥居前を左手に下り朝日添川を渡ると、林道は石徹白川の最上流に向かって続いている。4月上中
旬にはこの道路が閉鎖されていることがある。閉鎖されていなくても、根雪のため途中までしか行けない。この年は
倉谷出合までしか入れなかった。そこから800mほど先で石徹白川を渡ると、頂上から東北東さらに東南東へと下
る尾根に取り付くことができる。3時間で頂上。
 西の平
   (1481m)
  2008/4/27
庄川最上流に位置する荘川村を、人造湖御母衣湖に向かって北上すると、国道は岩瀬橋という橋を渡る。その橋の
100m程手前に右手に向かう道路があるのでそこへ入る。岸に沿って曲がりくねりながら道路は北東へ向かう。5
kmほど行くと落部川にかかる橋がある。その手前がやや広いので車をそこへ置く。落部川に沿って上流へ向かうが
右岸20mほど上に川に沿った林道があるから、よじ登ってそれを行くとよい。約40分で沢が二手に分かれ林道もなく
なる。その手前で渡渉する。渡ったところにある尾根に取り付く。標高差約700mの急な登りだが、頂上付近を除き
藪もなく登り易い。約2時間で頂上。山頂には三角点以外何もない。
 野伏ヶ岳
   (1674m)
  2000/6/10
無雪期に登ったが藪漕ぎが大変なので積雪期の方がよい。石徹白の上在所から石徹白川を渡り荒れた林道を行く
と池塘の点在する和田山という台地に達する。ただし車は橋から1kmも行けないから、ほとんど歩くことになる。頂
上から南東に伸びるダイレクト尾根という尾根を登る。
 初河山
   (1613m)
  2004/4/10
道がないので積雪期に登る。石徹白の白山中居神社から、約1時間石徹白川に沿って歩くと初河谷にさしかかる。
橋を渡ってすぐ右手の尾根に取り付く。約3時間半で頂上。標高800mくらいからブナ林。頂上近くには立派なダケ
カンバがある。別山が北正面に見え、神鳩の宮避難小屋も谷を挟んでよく見える。
   掃木沢山
   (1368m)
  1995/9/10
上矢作町の中心部から北東に、飯田洞川を遡る。間野という最終集落で車を捨て、約6km川沿いに歩く。4.5kmあ
たりで荒ヶ峰山へ向かう道を右に見る。地図上のホコロ沢出会いを過ぎて600mほど行き、山頂から西に下る沢に
取りつく。道はないのでこの沢を登る。実は以前荒ヶ峰山と掃木沢山を結ぶ稜線上をたどったが、大変な藪こぎで道はなく、頂上まであと800mというところで断念したことがある。それに比べれば沢登りでも大したことはない。
 
 日照岳  
   (1751m)  
  2003/4/13
荘川村の牧戸から、御母衣のダム湖に沿って国道156号線を北上すると、尾上郷川に架かる尾神橋を渡る。トンネ
ル・洞門を二つほど抜けた1.3kmほど先に、湖に大きく突き出した半島がある。登山口はその国道を挟んで反対
側にある。よほど注意しないと見過ごしてしまう。小さな沢があるからそこから取り付き、右手の尾根を登っていく。
標高1400mくらいまでは道があるが、その先は猛烈な藪で無雪期は無理。2月から4月下旬位の積雪期がよい。
登り3時間、下り1時間半。
 三国山(濃飛信国境
  (1611m)
  2015/9/12
 濃飛国境の舞台峠の西、御厩野(みまやの)の集落から、悪路だが白草山登山口を経てさらに1.5km先のゲート
まで車で入れる。(途中「通行禁止」の標識はあるが)鞍掛峠まで自動車道があるが、ここから歩くしかない。私は
白草山登山口から歩いて、峠まで2時間かかった。18年ほど前に来た時は頂上まで大変な藪で道がなかったが、
近年藪が刈られたと聞いたので、再挑戦。藪が刈られたどころか立派な登山道が作られている。関係の方々に心
から感謝します。峠からは御岳山の水蒸気の噴煙が間近に見える。山頂まで30分。小秀山が望める。
 湧谷山
   (1080m)
  1994/11/19
坂内村の広瀬を過ぎ、坂内川に沿って最奥の集落「川上」に向かう途中に大倉谷という、山頂から真南に落ちる谷
がある。道はないのでこの谷を直登する。標高差780mほど。何とか登れる。下山は山頂から南西に伸びる尾根を
400mほど下り、向きを変え、谷をまっすぐ標高差150mほど下ったとき、突然熊に遭遇。急斜面を木の枝に掴まり
ながら、どんどん下り、ちょっとした平らなところがあったので、立ち止まったら、「ウォー」と大きなうなり声とともに、
左横に熊が飛び出して来た。僅か1mしか離れていない目の前に。思わずこちらも「ウォー」と叫び返す。熊はすご
い速さで向こうへ逃げ去った。振り返ると木の根元に洞がある。熊さん、上の方からざわざわ音を立て近づいて来る
者があるのを、この洞で不安な気持ちで耳をすましていた。それがあろうことか自分の巣のすぐ横を通り、しかも立
ち止まったからたまらない。もうだめだと飛びだして来たのだろう。「すまん、すまん。」と謝る。それにしても、熊はと
てもおとなしい動物。「猛獣」などと間違った考えはやめよう。
 若栃山
     わかとちやま

   (1953m)
   2008/9/28