KV、IS2戦車の車体前面バイザーの開閉する仕組み

ごっついアームによって開閉されます。下の二つの関節に見える穴は、車内からロックするためのカンヌキ用の穴です。そこから曲がるわけではないようですが、フタ自体はある程度動くみたいです。

いろんな写真やマニュアルを見て推理。

↑過去にこう解説してはみたものの、なんでバイザーのフタが上を向き続けるのが謎でした。
なもんで、以来ずっとKV戦車のバイザー写真とか注目し続けて二十年近く、ようやく、謎が解けたのです!
アルゴノート社の「ウオーマシンレポート No.52第二次大戦のソ連軍装甲車輛」に、撃破されたKVの、ふっとばされて転がったバイザーの写真が載っていました!

バイザーのフタ(図中緑色)はごっつい塊ですが、上記の、フタを開閉させる、左右で一組のごっついアーム(図中赤)によって、前面装甲から出し入れされることで開閉します。
この、アームとバイザーフタは、中空のパイプ様のもので関節結合され、グラグラ動きます。自由に。
このままだとアームによってフタを押し出せば、フタは、せっかく開放された装甲板の穴の前に垂れ下がって、視界どころではなくなってしまいます。そこで、フタの、アームとの関節の上部に、一体で整形されたツノがついているのです。
この、図中黄色い矢印で示したツノが、バイザーが前に押し出されるときに前面装甲板の穴の上に引っかかって、バイザーのフタを上に無理やり持ち上げるというわけです。バネも何もない、シンプルなアイデアだったのでした。
シンプルすぎてマニュアルにも載ってない・・・

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