バーコードの読み方


皆さん、バーコードからどのような情報が得れるか疑問に思ったことは無いですか?
そこで、簡単にまとめてみました。
ただ、今回もあげていますように、システムが変わることも考えられます。
また、素人がまとめていますので、本ページの内容から起こる不具合の責任は負いかねます。
より専門的な情報が必要な方は、別途、専門書等で調査下さい。
また、間違いや情報の陳腐化がありましたら、連絡頂けると幸いです。

 

バーコードにも、いろいろな種類があります。
特に、買物をする時に商品に記されているものをJAN(Japanese Article Number)コードと呼びます。
ヨーロッパのEAN(European Article Number)等、ほぼ世界共通で使用されています。
しかし、アメリカ・カナダは、UPC(Universal Product Code)という12桁のコード(JANコードは13桁)を使用して共通ではありません。右図に例をあげておきます。
日本でもう一つバーコードがJIS化されています。
これは、一般消費者の目にふれにくい場所で用いられる物流用のITF(Interleaved Two of Five)コードです。
物流用とは、商品を輸送する際、ダンボールやケースに直接印刷されるバーコードで、ダンボール内の商品数等を示します。

 

さて、話をJANコードに戻します。このコードには、数字の桁数が13桁の標準タイプと8桁の短縮タイプがあります。短縮タイプは、お菓子のケース等のように小さな商品で十分なスペースが無い場合に使用されます。
右図は、バーコード例です。
バーコードは他より長いスタート・センター・ストップコード以外は、下側に記された数字を表しているだけです。では、この数字は、何を意味するのでしょうか?
左側初めの2桁は、バーコードを使用している国を識別するものです。
日本の識別コードは45と49を使用します。
次の5桁(短縮タイプの場合は4桁)が商品を扱うメーカーを識別するものです。
そして、次の4桁(短縮タイプの場合は1桁)が、商品それぞれを識別するもので、各メーカーが決定します。
最後の1桁は、機械でバーコードを読み込んだ場合の読み誤り検出(パリティチェック)に使用されます。
商品の価格を示すコードはありません。
バーコードから得たメーカー名と商品名から割り出されるだけです。
また、国コードは、商品の製造元・発売元・輸入業者等が対象となるので、原産国と異なることもあります。

 

2001年1月より、標準タイプの内容が変更されています。
右図の様に商品メーカーコードが7桁になっています。
これまでのものとの見分け方は、最初の3桁で可能です。
(右図は、5桁JANメーカーコードを7桁の例に使用しています。)

456〜459 => (7桁JANメーカーコード)
450〜455 => (5桁JANメーカーコード)
490〜499 => (5桁JANメーカーコード)

買物をする時の商品に記されているコードの意味を説明しましたが、少し特殊な点があります。ここでは、この点について説明を行います。
製造段階でバーコードをつけることを「ソースマーキング」といいます。
一方、肉や野菜などの生鮮食品は、スーパーマーケットの加工センターや各店舗内でパックづめする際に、バーコードラベルを貼らなければなりません。
これは、「インストアマーキング」と呼ばれ、国コードが、20〜29のいずれかになります。
このコードは、一つの店の内部でしか通用しないプライベートなもので、価格のデータが含まれているのが特徴です。
また、書籍もバーコードが二つあったりして、特殊です。

最後に国コードの読み方をまとめますので、参考下さい。

<国コード>

0〜9 : アメリカ+カナダ
20〜29 : リザーブ(+小売業インストア用)
30〜37 : フランス
40〜44.0 : ドイツ
46.0〜46.9 : ロシア
47.1 : 台湾
48.0 : フィリピン
45、49 : 日本
50 : イギリス
69.0〜69.2 : 中国
80〜83 : イタリア
84 : スペイン
88.0 : 大韓民国
88.5 : タイ
88.8 : シンガポール
89.0 : インド
93 : オーストラリア
95.5 : マレーシア
97.7〜99 : 書籍、雑誌


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