AMERICAN BEAUTY

アメリカン・ビューティ

1999年 アメリカ 

STORY

レスター(ケヴィン・スペイシー)は広告会社に14年も務める会社員で リストラの対象になっている
家庭も問題で 不動産ブローカーの妻キャロリン(アネット・ベニング)と高校生の娘ジェーン(ソーラ・バーチ)の3人暮らしだが見栄っ張りな妻と反抗期の娘まともな会話もない生活。
そんな或る日 会社から正式にリストラ宣告 自己アピールのレポート提出を求められる
そして娘の学校へ行った時 娘の友達アンジェラ(ミーナ・スバーリ)に一目惚れをしてしまう。

しばらく空き家だった隣家に元海兵大佐のフィッツ(クリス・クーパー)一家が越してきた。
彼の息子リッキー(ウェス・ベントレー)はいつもビデオを手放さない陰のある青年。
ジェーンは嫌悪感を持ちながらも 彼に興味をひかれ始めた。
レスターも隠れて麻薬の売人稼業をしている彼からマリファナを仕入れた。
その晩、ジェーンの部屋に泊まりに来ていたアンジェラが、
「筋肉がついたらレスターと寝たい」と言っているのを盗み聞いてしまう。
彼女を思ってベッドで自慰にふけっているのを、キャロリンに気づかれ騒ぎ立てられる。
ここでついにレスターはキレた。
会社に不満をぶっつけるレポートを提出、上司を逆に半ば脅迫気味に多額の退職金を出させ、ハンバーガーショップへ再就職。

その頃 キャロリンは仕事上のライバルで不動産王のバディ(ピーター・ギャラガー)と不倫に燃えている。
ジェーンはリッキーとの関係を深めて行く。
そしてキャロリンはバディとハンバーグを買いに行き、そこでレスターに会ってしまう。
動揺さえしないレクターだが キャロリンの心中は穏やかじゃない・・
ところが、レスターとリッキーがマリファナの取引をフィッツがホモ関係にあると誤解したことから事態は暗転。
大雨の夜、父に折檻されたリッキーはジェーンに駆け落ちをすすめるために彼女の部屋へ、ちょうど泊まりに来ていたアンジェラはジェーンを引き留めるが、彼女は耳を貸さない。
フィッツは実は同性愛で ガレージを訪ねレクターに身を負かそうとするが 断られて落ち込み家に戻る

ジェーンと喧嘩をしてしまったアンジェラは階下にいたレスターの元へ行き、身を預ける。
しかし彼女が処女だったのを知り、レスターは抱くのを止めた。
憑きものが落ちたように心洗われた気分のレスター。
だが、そんな彼の脳天を一発の銃弾が撃ち抜いた。撃ったのはフィッツだった。
死にゆくレスターの脳裏を“アメリカの美"の光景がよぎった。