THE GRADUATE

アカデミー賞 監督賞受賞
ゴールデングローブ賞
 作品賞/監督賞/主演賞(バンクロフト)/新人賞受賞(ホフマン・ロス共)

        

スタッフ

キャスト

        

            

ストーリー

 ベンジャミン・ブラドックは、4年間の大学生活に反抗しっぱなしであった。
学問でもスポーツでも、彼は賞という賞をかきあつめたが、それが何の為であったのか?
故郷へ帰る飛行機の中でも将来に対する不安が、彼をいらだたせていた。
 両親の主催した卒業祝いの盛大なパーティー、招かれた人たちは、彼を優等生ともてはやし、口先だけのお世辞を浴びせた。
自分の部屋へ逃げ込んだベンを追いかけてきた、ロビンソン夫人は、強引に家まで送ってほしいと頼んできた。
当惑しつつも、なにげない風を装い彼女を自動車で送りとどけ、なにげなく彼女の寝室まで・・・
 彼女は、ドレスを脱いでくつろぎたいから手伝って、と言った。
やさしく優雅で、美しくて人並み以上にすぐれた女性に見えた彼女も、本性は小さな冒険を求めてやまぬ夜行性の食肉動物であった。
 そこへロビンソン氏が帰ってきた。その日は 何事もなく済んだのだが、夫人の誘惑は強烈な刺激を彼に与えた。
ホテルで 2人の恋愛遊戯は、クライマックスへ・・2人はいい気分で恋愛ごっごを続けた。すべてロビンソン夫人のリードで・・
 

その後 ベンの両親がすすめたロビンソン家のエレンとの交際。
彼女は、明るく魅力的であったが、両親がすすめた娘との交際、すなわち彼が最も反抗的になるもの、世俗風な慣習に対する痛烈な反抗から 気のない食事の後、むかつくようなストリップ酒場へ彼女を連れて行った。
 感じやすいエレンは、その猥褻な裸体の氾濫にいたたまれなくなって逃げ出した。
その時 ベンは、この可憐な、心の正しい女は、僕の為にあるんだ。これこそが僕が欲しい、僕が求めていたものだと・・・

しかし ロビンソン夫人は、娘に嫉妬し ベンに娘に会っては いけない、あったら自分達の醜関係をばらすと・・
でも ベンとエレンとの若者らしいデートは、続いたが ロビンソン夫人の妨害で エレンは大学に戻っていった。
 彼は エレンの通っている大学まで追っていって そこでカールという青年に会い、ロビンソン夫人がエレンをカールと結婚させようとしている事を知る。
 エレンから 打ち明けられた。母がすべてを話してくれました。あなたが母に言い寄って、母を犯したのだと言うことを・・・
そこへロビンソン氏が現われ、ベンとの情事の為 妻と離婚訴訟を起こした事を告げる。
僕の欲しいのは、あなたの娘さんであって 奥さんじゃない!とベンは言ったが ロビンソン氏をさらに怒らせる結果に。

     

ロビンソン夫妻の希望通りに事が進んで エレンとカールの結婚式が上げられた。
しかし その儀式がクライマックスに達した時 ベンが飛び込んできた。

両親や牧師や友人たちを押しのけ、彼は式場から花嫁を盗み出し
通りかかったバスに飛び乗った。
バスは永遠なる結婚の幸福へと走り去っていった・・・・・・・。

楽屋話
ベンジャミンに ダスティン・ホフマンが選ばれた理由
 監督とプロデューサーが 数ヶ月も探し回った末に オフ・ブロードウェイ劇「え?」に出演しているホフマンに白羽の矢、
ホフマンは、1週間に8つのショーに出演した疲れがハリウッドへの飛行機の中で出てしまい、大事なテストでも、セリフを
忘れる、きっかけは間違えるという散々な出来で、チャンスを逃したかに見えたが
監督のニコルズは、そのテスト・フィルムを見て「彼には サムシングガある」と起用を決定した。
その サムシングとは混乱にみちた恐怖感ーこの役には ピッタリのものであった。

低王からのひと言

もともと 映画とは 個人で楽しむもの、その感じ方、受け止め方も人それぞれ、
だから 人の感想もあまり気にしないし、自分も あえて 映画の評価などしません。
 この映画も あまりに有名な映画ですので 作品的な出来栄えや 評価は、他でご覧になれるでしょう。
あえて ストーリー中心に ページを構成致しました。
まだ ご覧になっていない方への 先入観を植え付けない 参考資料として・・・・
ご覧になった方は 再度 見た時の感動が蘇って頂いたら 幸いです。