ホーンティング

監督:ヤン・デ・ボン
製作総指揮:ヤン・デ・ボン
製作:スーザン・アーノルド/ドナ・ロス/コリン・ウィルソン
原作:シャーリー・ジャクソン
脚本:デヴィッド・セルフ
撮影:カール・ウォルター・リンデンローブ
音楽:ジェリー・ゴールドスミス

CAST

リーアム・ニーソン
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
オーウェン・ウィルソン
リリ・テイラー
ブルース・ダーン
マリアン・セルデス
アリックス・コロムゼイ
トッド・フィールド
ヴァージニア・マドセン

STORY

それは、まるで次の生け贄を待つ、悪魔そのものだった…。
ただ一軒ひっそりとたたずむ、陰鬱で呪われた丘の上の館 "ヒル・ハウス"。
そこは130年前、織物業で成功した実業家、ヒュー・クレインが妻と生まれぬ子供達のために建てた館だった。だが、次々と悲劇の死がつきまとい、長い年月に語り継がれた不吉な噂のせいで人が住むことはなかった、少なくとも住んでいないように見えた。だが、地元の人々は知っていた。何年もの間、何かが館の中を歩き回っていたことを。

それから約百年が経った今、デヴィット・マロー教授(リーアム・ニーソン)は、館にまつわる話に興味を持ち、恐怖をテーマにした本の執筆を考えていた。科学者である彼は、科学で説明できないことなどないと考え、霊の存在を全く信じていなかった。彼にとっては、ヒル・ハウスの噂や存在はまたとない実験材料で、自らの学説を立証する絶好のチャンスだった。そしてマローは、ある計画を立てる。それは、ヒル・ハウスに数人の男女を呼び寄せ、館の忌まわしい歴史については真実を半分ほど伝え、睡眠障害の研究のためと説明し、密に彼らを観察するというものだった。マローは勿論、これらの理由を知っているのは自分だけだと信じていた。

数日後、個々に館を訪れた者たちは、待ち構えていた管理人のダドリー夫妻(ブルースダーン&マリアン・セルデス)の不気味な存在に驚かされる。館を訪れた一人はセオ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)。彼女は、溢れんばかりの活気に満ちた美人で、対面的には厚かましいところを見せるなど虚勢を張っているが、それだけではないような女性。ルーク(オーウェン・ウィルソン)は、グループに不遜なユーモアをもたらす皮肉屋で、マロー教授の研究が睡眠とは何も関係ないことを最初に疑いだす。彼は様々な研究を経験しているので、目に見えるもの以外の存在も信じていた。そして、最後は神経の過敏なネル(リリ・テイラー)。世間慣れしていない彼女は純真で、館に一歩踏み入った瞬間から、その異様な空気を肌で感じ、そしてまた奇妙に引きつけられていた。だがこの時、恐ろしいことに気づく者はいなかった。ここを訪れた3人の内、マロー教授からの連絡を受けていない者がいた。では一体、誰が、何のために呼んだというのだろうか…。

大地に根を張るようにまっすぐ直立するヒル・ハウスの何もかもが、普通の建物とは異なっていた。"館の中央に位置する以上に巨大な階段" "その上から見下ろす元主人だったヒュー・クレインの肖像画" "奇妙に湾曲した長い廊下" "人が入ると動き出す鏡のメリー・ゴーランド" "至る所に彫られた子供の顔の彫像"などあらゆる物が総て不気味に思えたが、彼らは予定通りに滞在を始めた。だが、彼らを待ち構える恐怖は既に忍び寄り、真夜中になるとそれは突如始まった。

ドアを叩く大音響、急激に下がる室温、出現する血の足跡、子供の囁き声などの予期せぬ恐怖にネルとセオは打ちのめされた。
それ以降、館の霊たちは恐ろしい姿を現し始めた。それは、館に彼らが滞在すること拒むかのようだった。そして、ここで一夜を過ごし、生きて出たものは誰もないと警告するかのようだった。ネルは、誰よりも多く霊体に接触され続けたが、まだマローの実験を強く信じ、彼を信頼していた。セオやルークは、悪夢とも幻覚ともつかぬ恐怖体験によって苛立ちを増し、科学者であるマローでさえ冷静さを欠く機会が増える自分を押さえられずにいた。やがて、彼らのグループに協調性が失われ、ヒル・ハウスを出ることを望むものが増えた頃、怪奇現象は激しさを増した。

そして、その恐ろしいパワーは、ネルが地下へ続く隠し部屋を発見し、恐ろしく忌まわしい呪われた館の秘密が明らかになると同時に頂点へと達した。誰もが、このヒル・ハウスは単に幽霊が出現するだけの館ではないことを確信した。そして、霊を信じぬマローを含めた全員が身の危険を感じ、逃げ出すことを試みるが、それが既に手遅れであることに気づくのだった…。

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