ホテル

ボーイの後についてホテルの部屋へ入った。
そして二人のバックを確認してから、チップを渡しボーイが部屋を出て行く。
やっと二人きりになった・・・

君はやっと緊張から解き放たれたようにベットに腰を下ろし俺に視線を移す・・・「よろしく」っと幼い子のように頭を下げた。
まだ 始まったばかりの二人の時間、不器用な二人の距離に戸惑いを感じながらも君の隣りに腰を下ろそうとすると
「シャワー浴びたい・・・」
すっと 立ち上がり ニコッと微笑みバスルームに消えた。
ふぅ〜 ため息に似た深呼吸をして荷物を整理始めた・・・シャワーの音を聞きながら

「お先に 貴方も浴びて・・・」濡れた髪を拭きながら
「さっぱりしたよ♪」と言いながら君が出てきた。

バスタオルを巻いた姿を想像した自分を見透かしたように ロングのムームーにきちんと着替えて
「うふふ♪残念そうな 顔は何?」と笑いながら言った。
「別に・・・・シャワーを浴びてくるよ。」君の指摘に慌ててその場を離れた。「うん 待ってるよ♪」
バスルームに入ると 人肌を感じる温度と微かに残る君の香り・・・ひとり冷えた部屋でシャワーを浴びる事しかなかった俺は 今二人になった事を 改めて実感した。
早く出たいと焦る気持ちの反面 今までの自分を綺麗に洗い流して君に会いたくて シャワーに時間をさいた。
「お待たせ・・・う?」部屋に戻ってみたら 君がいない・・あれ?と部屋の中を見渡すと バルコニーに君の姿を見つけた。
俺も窓から外へでて君の隣りへ
「綺麗な海だよ・・・真っ青で・・・エメラルドグリーンだね。 風も気持ちいいよ。目に映るものすべてが・・・
素晴らしいく感じる・・・・・ありがとう 貴方のおかげ・・・」
俺は両手を腰にまわし後ろから君を抱きしめる
「あぁ・・・しあわせだよ・・・・離さないで・・・このまま・・・」
その言葉に答えるように強く君を引き寄せると君のうなじへ舌を這わせた・・・・
「ずーっと いっしょに居てね・・・・ずーっと私を見ててね・・・・・・」
「うん・・・・離すものか・・・さらに君を強く抱きしめた・・・

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