菊次郎の夏

「次の作品は誰でも知っている「母を訪ねて三千里」みたいなスタンダードな物語を、暴力なしの演出で描ききってみたい」。

楽しい夏休みが始まったのに 小学校3年生の正男は沈んでいた。サッカー教室も休みになり 友達は家族で海へ行ったり、田舎に行ったりしてしまう。
正男のお父さんは 生まれてすぐ交通事故で死亡、お母さんは 遠くで働いているのでおばあちゃんに育てられていた。
ちょっとしたきっかけでお母さんの写真を見つけたことで豊橋市にいるお母さんに逢うために旅に出る事を決めひとり家を飛び出す。
不良にカツアゲされそうになった時 菊次郎夫婦に助けられ 訳を聞いた菊次郎が母親探しの旅に付き合うことになる。
ところが競輪場に寄り道。一度は正男のヤマカンで大穴を当て、贅沢をするのだが 次の日に正男のお小遣いまで使い果たしてしまう。
菊次郎がヤケ酒を飲んでいる間に、正男はアブナイおやじ(麿赤兒)にいたずらされそうになったり前途多難の旅立ちであった。
しかたなく真面目に旅をすることにして ヒッチハイクからスタートし、豊橋までの約300kmのふたり旅が始まった。
ゆく先々で、事件、騒動を巻き起こしながらも目的地の母親の家へとたどり着いたが、そこに待ち受けていたのは、幼い正男にとっては過酷な現実でしかなかった。
落ち込む正男と、途方に暮れる菊次郎。そんなふたりが、たまたま出会ったハーレー野郎たちと作家志望のあんちゃんと、河原でのキャンプが始めることに。他愛も ない遊び、星空を眺めてのおとぎ話、やがて、正男の心は、少しずつ癒されていく・・・・。

余裕の演出とでもいうのかなぁ
すべての北野武監督の作品を観ているわけじゃないけど
楽しんで映画を作っているんだね(^0^)V
今回の映画は 観客も楽しめるけど
北野武はじめスタッフたちがそれ以上に楽しんで
作る側が楽しんだ映画ですね