ランボー

製作総指揮 マリオ・カサール
        アンディ・バジナ
製作 シルベスター・スタローン
    バズ・フェイトシャンズ
監督 テッド・コッチェフ
脚本 シルベスター・スタローン
    マイケル・カゾル
    ウィリアム・サックハイム
原作 デイヴィッド・マレル
撮影 アンドリュー・ラズロ
音楽 ジェリー・ゴールドスミス



ランボー シルベスター・スタローン
トラウトマン リチャード・クレンナ
ティーズル ブライアン・ドネイ
ミッチ    デビット・カルーソ
ガルト    ジャック・スターレット



ストーリー
グリーンベレーの隊員として特殊戦闘訓練で鍛えられベトナム戦争の英雄ランボー。
だがこの戦争の英雄も、平和なアメリカに帰っては人殺しと罵られるだけであった。
仕事がないばかりか、友も戦いの後遺症で世を去ってしまう。
孤独の影を背負って歩くランボーをシェリフは、浮浪の者とみなし留置しようとする。
保安官事務所で手荒な扱いを受けるうちに、ランボーは、べトナム戦火の恐怖の記憶が蘇った。

野獣のような叫びを発しながらランボーは、保安官補を次々に殴り倒し、留置所を飛び出す。
霧深い山峡にかくれこんだランボーは、追いかけて来る保安官補たちを 次々に傷つけ倒し、
更に山奥へ入って行く。

徹底してサバイバルの訓練を受けているランボーは、猪を倒しその肉を食い自分を追い詰める物に
対しては、ワナをかけ、おびきよせ、倒して行く。

やがて 州兵の山狩りによって、死んだと思われたランボーは 廃坑を抜け出し、保安官と死の対決をする。

ポイント
「私がランボーを育てた・・・・」と現われる特殊部隊のリーダーであった現役の大佐。
いかにも物知り顔、正義感。自分が育てた<戦う人間マシーン>の行動に満足している男。
彼は ランボーの行動を止めようとする時「戦いは終ったんだ!」と言う。
この大佐というのは ベトナム戦争へ若者達をなだれこましたアメリカという国の黒い部分を
象徴した存在であった。

背景
オレゴン州かワシントン州

この舞台となった州、このあたりは あのオレゴン・トレイルをきりひらいて西部開拓時代に
フロンティアの人々が入ってきた地域で、冬の寒さ強く我慢強い北欧系の人々が多く入ってきた。
そうした土地柄だけに、自分たちの町を本当に愛し、自分たちで守り大切にしようとする。
町を愛する気持ちが時として排他的なものになってしまう場合があって、その行き過ぎが
この映画のような悲劇を招いてしまうのである。
この映画は 保安官を単なる悪のボスのようには描いていない。
むしろ保安官の姿から アメリカの現実をみつめているようだ。