NO,1 私の最後のウエスタン
by低王
作品名 ラスト・シューティスト
製作年 ’76 アメリカ 西部劇
監督 ドン・シーゲル
主演 ジョン・ウェイン
内容 ウェイン自身が癌に侵されている状態で やはり末期癌を宣告された老ガンマンを演じた遺作西部劇
思い出 父が好きだった俳優なので、よくテレビ放映の映画は見ていたので
ジョン・ウェイン死亡後封切られた映画
演じるブックスというガンマンとウェインがラップしてゆき ラストシーンを見た後
館内が明るくなっても 椅子から立てなかった。
ジョン・ウェインの最後に立ち会ったかのように・・・
これで 西部劇の歴史が終った。と思ったのは私だけだったのだろうか?
エンディング中だというのに 席を立つ周りの人たちに、「今帰ったら失礼だろう?最後まで見てろ!」と
叫びたい衝動に駆られた唯一の作品。
わがまま低王の独断印象度NO,1作品です。

NO,2 俺も必ず奪ってやる!!って思ってた。
by低王
作品名 卒業
製作年 ’67 アメリカ 恋愛
監督 マイク・二コルズ
主演 ダスティン・ホフマン キャサリン・ロス アン・バンクロフト
内容 好きになった彼女の母親と不倫の関係 1度はバレて別れるのだが・・・
思い出 ラストシーンがあまりにも有名 でもそれしかないかも?
キャサリン・ロスは 「明日に向って撃て」の時のほうがよかったし アン・バンクロフトは「愛と喝采の日々」ホフマンは、「ヒーロー」「トッツィ―」「クレイマー・クレイマー」わっ書ききれない!!
でも あのラストは、衝撃を受けた。親の陰謀で無理やりの結婚 (今の時代では?
当時は、それで すべてが終る。どうしようもない事だった。はず
結婚式場から 花嫁を奪うなんて・・・俺もやる!!好きな人を絶対他人に渡さない!!
俺だって 式場から奪ってやる。彼女が好きだから・・・当時ず〜と思っていた。
学生時代から付き合っていた彼女の結婚話 卒業のシーンを頭に浮かべながら 何も出来なかった俺。心から好きだと 彼女しかいないとず〜と思っていた俺。
「今度 結婚するの。」久しぶりに会った彼女は、もう別の人になっていた。
その時 昔の彼女が少しでも現れたら・・・しかし 長く感じた1時間 
すでに彼女は、過去の人になってしまった。
俺は、 卒業のラストシーンを演じることなく やはり映画の世界 別世界の話になってしまった。
あの時の感情はどこへ行ってしまったんだろう?と思いながらも・・・
俺には 主演はまわって来なかった。・・・・・
まっ 今 結構幸せですから・・・・ 思い出・思い出
サウンド・オブ・サイレンスやミセス・ロビンソンを聴くと いまでもちょっぴり思い出す。

 

NO,3 Kとの思い出
by低王
作品名 ひまわり
製作年 ’70 イタリア
監督 ヴィットリオ・デ・シーカ
主演 ソフィア・ローレン/マルチェロ・マストロヤンニ
内容 太陽とひまわりを男と女に例え、第二次世界大戦という厚い壁で運命を運命を狂わせた男とふたりの女性のラブストーリー
思い出 ラストのひまわり畑とヘンリー・マンシーニの音楽が 印象的な映画
映画が好きでよく見に行った学生時代、なぜか 映画は1人で見に行く事が多く
足掛け10年近く付き合っていた彼女と 唯一ふたりだけで見に行った映画 
映画の世界に入り込んでしまう為 或いは入り込みたい為か?当時あまり考えては いなかったが
彼女の20歳の誕生日 ふたりだけの飲み会を 軽く外で飲んでから
彼女のアパートで腰を落ち着けて 
多少のアルコールは口にしていて 自信のあった彼女であったが
さすがに 量の感覚が分からず ダウン 酔いの苦しみを初めて味わったようだった。
マジの介抱 汗を拭いてやり 背中を擦ってあげ 吐いたモノの後始末を
甘い関係もなく 多少の期待もないまま 夜が明けてしまった。
仮眠から覚めた俺を 酔いから開放された彼女がすまなそうに見つめていた。
「大丈夫かい?」の俺の問いに「うん・・・ごめんね。」と言ってしばし俺の胸の中に
しばらくして 彼女「・・・・・・この前 話してくれた映画、今日までだったよね?」
「今から 行こうか?」初めて彼女から 映画のお誘い。それがこの「ひまわり」
渋谷のリバイバル専門の映画館へ 
最終日だったが異様に混んでいて 最後まで立ち見の思い出
しかし 俺にとっては ふたりだけの映画!! 
ちょっと気が強い彼女が 弱みを見せた事、醜態を見せてしまった事、
その事に俺が触れない事に対する 恥ずかしさと安堵感なのか?
肩の力が抜けて、すごく自然で すごく魅力的に見えた。
周りの人など 目に入らない。
出兵前の楽しい日々を送っていた時の幸せそうなソフィア・ローレンよりも
ひとり 帰路に着くソフィアの方が 魅力的に見えてしまったが
「綺麗なひまわり・・・でも悲しそう。」ってつぶやいた彼女。
ソフィアみたいな経験は、させないぞって そっと肩に手をまわすと
どうしたの?と言っているかのような目で・・・でもすぐに 俺が言おうとした事を察したような嬉しそうな微笑を 返してくれた。

その数年後 時の流れが彼女を変えて 別の人生を選んで歩き出した・・・・
その後 テーマ曲を しばしば耳にする機会があるが映画の内容よりも あの時の彼女の顔が思い出される

 

NO,4 たったひとり
by低王
作品名 レガシー
製作年 ’78 イギリス・アメリカ
監督 リチャード・マーカント
主演 キャサリン・ロス
内容 4世紀も前に火刑に処せられた女性が 自分の霊魂の相続人としてある女性を選ぶ
その不思議な力の恩恵を受けた者達が 一同に集まったのだが その人々は 過去に犯した罪と同じ方法で 1人づつ死んでゆくというオカルト映画
思い出 この映画の思い出は
実は 映画館にただ1人、俺だけの為に 映画が放映され 独占的に見たという経験
当時 卒業や 明日に向かって撃てがリバイバル放映された頃で キャサリンロス自体の人気もそこそこあった時代だった事を付け加えておきます。
朝 一番に映画館へ 行ったものですから まだ扉が開放されていて 2〜3名の従業員がいただけでした。
「中で お待ちになっても結構ですよ」って 言われても まだ他にお客さんは 居なくて 広い映画館の中 ひとりって 薄気味悪い感じ
その内 誰か来るだろうって・・・・
ブー!!突然のブザー やっと始まるのか?バターンとドアの閉まる音
さり気なく 後を振り向くと あっ まだ誰もいない!!
うそ〜もう一度 見渡してみようとした時 照明が消えた。
微かな不安の中 映画が始まる。 映画の内容は ガイド等ですでに知っていたのだ。
ストーリーが進み 問題のシーンが
プールで泳いでいた者が 潜水し息をしようと水面まで来た時
プールの表面がガラス化してしまし 息が出来ずに溺死
鏡を見ていた者は 鏡が割れてその破片がすべて我が身に付き刺さる。
鳥が嫌いで 一口も食べていない者が 鳥の骨が喉に刺さって死亡
暖炉に 薪を投げ込んだ者は その炎に焼かれて・・・・・
この時 映画館に1人しかいない自分を思い出しゾ〜

映画が終わり 照明が点いた時 他に1組のカップルが 斜め前に座って居ましたので
途中からは、実質3人だったのですが 少なからず中盤までは、ドアが開いた記憶がなく
自分としては 最後まで1人の不安の中 鑑賞していたわけで
同じオカルトであっても オーメンのガラスのように 起こらないだろうが もしかしての恐怖
そんな シーンの連続
映画としての評価は 決して高くなかったはずですが 
自分にとっては 恵まれた環境?での鑑賞だったので 人一倍印象の強い映画です。
意識したわけではないのですが それ以来 オカルト系の映画は見ていないです。


 

NO,5 映画の見方を教えてもらいました。
by低王
作品名 さらば映画の友よ/インディアン・サマー
製作年 1979年 日本
監督 原田真人
主演 川谷拓三・重田尚彦
内容 「俺の人生の目的は1年365本の映画を見続けること。それを20年続ける事」とうそぶくダンさんと 青年の出会い、60年代風俗をバックに ジャパニーズグラフィティー
思い出 今までにみた数少ない邦画の1つ
走っているところから始まる。ひたすら走る。誰が 何の為に?追われているのか?
街角を曲がったところで 足だけが映っていた画面が上へ ビルの上映画の看板がアップしていく
アラン・ドロンとチャールズ・ブロンソン=「さらば友よ」 そのタイトルに「映画の」が挿入されて・・・
階段を駆け上がり 重いドアを開け 中に入ったところでブザー〜
その時 初めて川谷拓三のアップ 真ん中通路の前から5番目の席に座る。
「映画は初めから  もし1分でも間に合わなかったらその映画は見ない。次回に・・・」
>途中から見て 見たところまで来たら 帰ろうかなって そんな見方をしていた自分が恥ずかしい。
>もちろん 見る席まで決めて空いてなかったら見ないなんて事できないけど・・・
映画が 始まって 後の席の女の子達が 食べながら笑いながらぺちゃくちゃと・・・
そこで ダンさん 「人に好かれる映画の見方しませんか?」
痴漢ですって警察に突き出されてしまうのですが・・・・ 
>映画の世界に入って楽しんでる人たちに 確かに迷惑行為ですよね。
ストーリー的には タクシードライバーを真似して 改造拳銃でやくざに殴り込み
そんなに 甘くはなくて 暴発して指が飛んでしまうが とりあえず命は助かって警察に・・・
シュマ?という青年が その後映画館で 女の子をからかってるヤクザ風の男達に
「楽しい映画の見方しませんか?」もちろん殴られてボロボロに でもニッコリ笑っていました。
>ストーリー内容より 原田監督の映画の拘り教えて貰いました。
NoTのラスト・シューティストを見終わった時 早めに席を立つ人たちに まだ終ってないんだよ
叫びたかった自分が・・その経験が実感として蘇えった。
しかしほんとに 映画が好きなんですって人に言えるのか?正しい、いや人に迷惑をかけるような
映画の見方をしてなかっただろうか?
理想は無理としても 最低のマナーを守って映画をみようと 考えさせられた映画でした
友と映画も良いけれど、自分達の都合でしゃべったり 席を立ったり・・どうしてもしてしまう。
だから ひとりで 時間の余裕がある時 上映時間を事前に調べて 最初から最後まで
そんな 映画の見方を心がけています。
ビデオは 既に廃盤(今年はじめ調べ)DVDが今後発売される中で うまく出てくれれば また見たい映画・・・・違った感想がでるかもしれないが 映画の見方だけは 変わってないはず。