E.積載のノウハウ
もともと、積載量が少ないバイクでは荷物を積み込むのにも頭を使う。まずはパッキングから工夫する。
- 荷物は用途別に分けてまとめる。ツーリング中に使うものは取り出しやすい位置に。キャンプ場についてからで良いものはひとまとめにしたりする。衣類などはあらかじめ小型の防水ザックに入れてしまう。
- スムーズに道具を使いたいなら、種類別にまとめる。例えば食事に必要な道具はひとまとめ、メンテナンス用品はひとまとめ、といった具合。
- エマージェンシーグッズは最優先で取り出せる位置に。一見使う機会が少ないように思えるが、使いたいときは緊急の場合が多い。雨具、工具などは良い例。
- 小物は袋などに入れてまとめる。モノが小さすぎると振動でバッグの中を移動してしまい、いざ取り出すとき「???」になってしまうぞ。
- 精密機械(カメラ、携帯電話、ノートPC)は緩衝材でくるむ。専用の物が無ければタオルやTシャツで代用する。意外とカメラを壊している仲間が多い。
パッキングが終わったものをバイクに積む時、いいかげんに積んでしまうと落下や転倒という事態を引き起こす。そうならないためにもしっかり固定し、荷物をゆすってがたつきが出ないか確認する。引っ張ってみて、少しでも浮くようであれば失敗。
- メーカーオプションやアフターパーツのキャリアを活用する。フックを引っ掛けやすくなっているので便利。
- 幅の広い荷物を積む時は左右のテンションバランスをとる。バランスが悪いと走行中に曲がったり、外れたりする。
- キャリア代わりに折りたたみ椅子やテーブルを使うと便利。その場合、カウルに傷がつきやすいのでウエスなどで保護する事を忘れずに。
- シートに固定するとき、確実にシートに押さえつけられるように左右をまずロープで固定する。タンデムステップなども積極的に利用する。その後、別のロープで荷物にクロス掛けをしてテンション補強する。
- 荷物をあまり後ろに集中させると荷重バランスが崩れて運転しにくくなる。重いもの、軽いものをバランス良く積み、重心がバイクのリアタイヤより内側にくるように配慮した方が良い。
よく見かけるのが、ネットだけで荷物を固定しているライダー。しかし、これだとテンションが不足して荷崩れしてしまう。ネットは荷物を固定した後に補助で使うようにしよう。