やはり中国での出来事です。ありがちでしょ?
客先から、その金縛りにあったホテル(富豪飯店)までは、TAXIで100元くらいだったんです。
何日か通っていたから、相場も分かっていました。
ちなみに、富豪飯店は古いしそんなに有名でもないらしく、経験上運ちゃんに言っても分かってくれない為、その対面にある昆倫飯店(ここは、中国公安局直系?かなんかのホテルらしく、治安と言う意味では良いとされているホテルでした。公安が信用できれば。)の名前を告げて帰っていました。
そのTAXIの運ちゃんは、私が「昆倫飯店」と言ったにも拘らず、その少し手前で止まりました。
そして、不当な額(200元くらいだったかな?)を請求してきたのです。
しかし、こちらには反論するだけの中国語学力がありません。それでも必死に訴えました。
すると運ちゃん、耳の穴に人差し指を入れて、ホジホジ。「きこえませーん」のジェスチャー。
「カチッ!!」スイッチが入りました。
日本語で、「てめえ、調子に乗ってんじゃねーぞぉ、おらー!!」
すかさず、持っていた荷物を先に車から降ろすと、自分も車外に出ました。
そして、運転席を空け、運ちゃんの胸倉を掴み、富豪飯店へ。
その運ちゃん、私が「昆倫飯店」と言ったから、わざとその手前で停車し、吹っかけてきたのでしょうが、実は私の行きたかったところは「富豪飯店」で、その停車した場所が「富豪飯店」のすぐ斜め前くらいだったんです。私にとっては非常に都合の良い場所でした。
ホテルのフロントに引きずり込むに当たり、やばそうな自分を演出する為に、大きな日本語でわめきながら行いました。おかげで、「富豪飯店」の前はちょっとした人だかりが出来ていました。
ちなみに運ちゃんは、散歩中に嫌がっている犬のようになっていました。
わたしは、フロントの人間につっかえつっかえ事情を説明。一銭も払わないと突っ張りました。
運ちゃんは運ちゃんで、中国語でなにやら弁解しているようでした。
結局、困り果てたフロントからは支配人が出てきて、「では、100元で手を打ってはどうか?」みたいな事を言われました。その支配人はいい人で、宿泊中も何かと親切にしてくれていたので、その通りに従いましたが。。。
とにかく気分の悪い経験でしたが、いま思い出すと笑えます。
事故が起きなくてよかった。。。
ちなみに、この事件も弊社社長に告げたところ、「あまいな。そういう時は、自分が降りたら運転席を空けて、鍵を抜いちまうんだよ」と。
戻る