まだ2輪の競技を始める前。
友人から10万円で購入したAE-86 レビンがとーたんの愛車でした。

LSDやらMOMOハンなどが付いていた。やっぱ試さなきゃね。

そして、夜な夜な鉄鋼○地でサイドターンなどを織り交ぜた8の字ターンの練習をしていた。
空き缶を目印にしながら。

すると、むこーのほうから、ヘッドライトもつけずに1台の車がスーッと近づいてきた。
「ふっ、カップルか。。。」
そう思うや否や、突然目の前で赤灯が!!
「やべっ、逃げろ!!」
反射的に車を急発進。逃げ始めた。
もはや、その時点で摑まったら酷く絞らる事はなんとなく想像できた。
と言う事は、するべきことはただ一つ。「逃げ切ること。」
鉄鋼○地内の一般道を、アクセルを踏めるだけ踏んで逃走。「キンコン、キンコン」と乾いた音が車内をこだまする。
もはや、ここまで来たら、摑まったら逮捕されるだろう。そんな事を考えながら、必死でアクセルを踏んだ。
その年の夏休み、北海道に初めてツーリングに行く事も予定されていた。摑まったら行けなくなる。。。
バックミラーを見ると、赤灯を回したパトカーが同じように猛スピードで追いかけてくる。泣きそうな気分だった。
そーして、道路の本流に合流する、とあるカーブに差し掛かったとき、本流を楽しそうに談笑しながらドライブしているカップルの車が走っているのが見えた。「このままでお互い行ったらぶつかる!!」
当然フルブレーキ。なんとか衝突は免れたが、体中脂汗ものだった。
その後、県境となっている長い橋をまたしても猛スピードで走り抜け、さっきぶつかりそうになったカップルの車を抜き去り、交通量の多い交差点に差し掛かった。信号は赤。とてもじゃないが、これはどう考えても停まらざるを得ない。
仕方無しに停車し、恐る恐るバックミラーを見た。パトカーは来ていなかった。
でも、姿を現したときにDASHできるように、左足はクラッチに乗せ、ギヤは1速に入れ、バックミラーを見ながらスタンバっていた。そのとき、自分の左足が震えているのが分かった。
結局、パトカーは来なかった。たぶん、2次災害を防ぐ為、見逃してくれたのだと思う。県境を越えたので、あえて追走をやめたのかもしれないが。
それからと言うもの、街中での練習や暴走はやっていない。(あたりまえだ!! ばか者!!ですね。)




                 戻る

とーたんの部屋