松中・深志山岳部OB会について

 松中・深志OB会が現在の形として設立されたのは平成3年(1991年)です。
それまでも世代ごとにOBが集まって山行や飲み会を行ってはおりましたが、大正7年の創部以来のOB名簿を整え、初代:中嶋深水(松中56回)会長を選任し活動を始めました。
以後、第2代:西村忠彦(松中68回)会長、第3代:田中弘美(深志6回)会長、第4代:二木昭至(深志7回)会長と引き継がれ17年になります。この間、毎年欠かさずOB会報「深山りんどう」を発行してきました。
 創部80年にあたる1998年には「松中・深志山岳部創部80年記念事業」を行いました。具体的には、「80年記念誌」の発行、「写真展」の開催、「記念映画祭(前夜祭)」、「若者の冒険と山を考える」と題した講演会とパネルディスカッションの開催、更には「台湾玉山」記念登山などを行いました。
 また、上高地のペースキャンプ設営にあたっては毎年OB会が支援し、平成12年(2000年)には小型のベースキャンプを寄贈するなど援助してきましたが、現役部員の人数減等により現在はベースキャンプを設営できない状況になっております。
 勿論、何人か集まって山行も行ってきました。しかし、現在次のような2つの課題に直面しております。
 1つには、「限られたメンバーによる一部の活動」になっていること、役員も発足当時からあまり変わらず「年齢層が上がってきている」ことです。
この問題を解消するために、今回の90年記念事業ではOB会の縦の糸をつなぎ会員の親睦(会員の登山活動)をはかること、特に30回以降の若手(30回代は既に中年)との連携を充実させたいと思っております。
 もう1つの課題は、「現役山岳部員の減少」です。ご多分にもれず我が校山岳部も3人という少人数です。それも2年生のみで、あと1年はよいのですが、次の年には部員がいなくなってしまう(廃部?)の恐れもあるのです。先日顧問の先生にOB会として何か部員確保のために協力できることはないか打診してみましたが、今のところ特にない(勿論、OBが雪上訓練山行など計画しても迷惑甚だしいことと思います)そうです。「しいて言えば、OBの子息が入学したら山岳部に入部するよう勧めてほしい」とのことで、実は『私のことかな・・・』と頭の痛い思いです。
 「OB会の活性化を図る」と言っても、現役部員がいなくなってしまう(廃部になってしまう)のでは寂しい限りです。それは、上高地のベースキャンプがなくなってしまったこととは比べものにならないものです。OB会員の皆様、顧問の先生の話ではありませんが、知り合いが深志に入学したら「山岳部に」勧めて下さい。強制はいたしませんが(時代は変わってきていることも事実です)。
 10年後の創部100年記念を気持ちよく迎えたいものです。    (文責:実行委員長 加々美)