タキタローツアー2001年 報告  2001.6.20


今年も元気に7人組で行ってきました

今年2001年も、2001年同様、大雪の年となりました。
ただ、よく言われているのは、「早く降った雪は早く融ける」ということで、今年2001年の雪は、1月初めに降った雪が多くて、2000年のように、3月に降ると言うことがなかったため、「けっこう早く融けているはず」と考えました。米沢の桜もさほど遅くなく咲いたし、5月の気候も結構暖かいものでした。
それでも気になっていたので、村役場に電話したり、登山口近くの民宿に電話したりして、情報収集にあたりました。
結局、昨年同様様子見に、調査隊と称して、私一人で、日帰りで行ってみました。
それで、2000年に比べると、調査隊の行った時期が違うものの、前年の調査隊の時とほぼ同様の雪の量であり、前年より危険ヶ所は少ないという結果で、行く日程を決定しました。
もはや荷物をかついで3時間も登ろうとする遊びに付き合う人は、非常に少ないと言う時代となりました。「行ってみたいけどねえ」と、話しを合わせてくれるのが良いほうで、興味も沸かないという人がほとんどです。それで、いつものメンバーとなりました。7名集まりました。すべて経験者です。そういう時代です。調査隊で登ったときも、山小屋の管理人さんは、「常連さんばかりだ」と言っていたので、だれもがそうなのでしょう。

それでは、参加者から
秋さん だいぶ前から、鍛えていて、体についた余計な荷物が減ったので、今年は、余裕です
○○○○スペシャルUの考案者です。
田くん 副隊長。大学ではワンゲルだったので、さすがに重い荷物を軽々と担ぎます。釣りもうまくなりました
ハセ氏 本人いわく「10年ぶりの、タキタローツアー」。体がなまっているのがヤバそう。
釣りにかけては、大ベテラン。
O氏 今回で3回目。足の手術を克服して参加。上段の構えの切れ味やいかに。
カズ タキタローツアーもベテランの部類ですが、なにぶん、朝に弱くて、自力で起きたためしなし。
S氏 2度目の参加となりました。ハマッタというところでしょうか。
私、隊長の比です。20回を越すツアーですが、いつもドキドキです。


カズはまたしても起きてきません。これに備えて、カズのアパートの前で集合しているのですが、いつもの年よりきびしいのです。部屋の窓を開けてのぞきこんでも、テレビがついているのはわかるのですが、部屋の中にいるのか、いないのかすらわかりません。前日の夜に、スーパーに買い物に来たところで、秋さんは会っているというので、行くつもりは充分なはずです。しかし、呼べど叫べど、反応がありません。なにしろ、早朝の4時ですから、近所迷惑も考えると、あまりな大声は出せません。
結局起きてきて、出発したのは、予定より38分遅れの、4時38分遅れとなりました。
登山口を出発したのは、8時過ぎでした。初めの遅れが響いています。
さて、40分ぐらいあるくと、いつもの大雪渓にでます。今年は、融け方が正常だったので、量は多いものの、危険は少ない状態です。右は、O氏が歩いているところです。アイゼンとザイルを準備しましたが、登りは使わずに済んでいます。1週間前は必要だったのですが、融け方も急です。
ハセ氏は、この前にすでに一度休憩を取ってしまいました。かなり、運動不足のようです。20年前なら、このあとの、冷水沢の吊り橋のすこしあとで、休憩していました。

結局、早い人で3時間は切っていますが、一番時間がかかった、ハセ氏は、3時間40分かかっています。20年前に、2時間20分で登ったのに。でも、遅いのには理由がありました。かなり、いろいろと凝った食材を詰め込んできたのでした。

山小屋で昼飯をいただくと、午後はすぐ釣りです。
水門派と、流れ込みのグループに分かれます。

左は、流れ込みで、スペシャルUで、イワナを結構釣った、S氏です。

岸のところまで、雪はたくさん残っていました。
















水門は、お祭りでした。
ハセ氏は、はじめての、スペシャルUの挑戦で、次々とヒメマスを釣り上げて行きました。発案者の秋さんより、使いこなしています。「スペシャルUの師範代」か、「デモンストレーター」と言えます。

この写真では、よくわからないのですが、虫がたくさん寄ってきて、中には、刺す虫も混じっていて、結構虫除けには苦労しました。

3時までは、あまり釣れていなくて、思いやられたのですが、群れが回ってきたので、お祭り騒ぎとなりました。



 
 
乾杯です。

 
S氏は、寿司セットを出して、作り始めました。山小屋で、ボール、軽量カップ、寿司酢、うちわを見るとは思いませんでした。
思った通り、ヒメマスの「ニギリ」と「手巻き」は、絶品です。半身ひとつで、ひとつのネタにした、贅沢な寿司です。
ほかに、ハセ氏は、マリネと南蛮漬けを作りました。秋さんは、いつもの塩焼き。比は、魚さばきの板長ですが、久しぶりに、イワナのタタキを作りました。ビールが進むこと。

2日目はあまり釣れなかったのですが、そこそこいただきました。
右の写真は、流れ込みと、以東岳方向を見ています。
立ちこんでいるのは、副隊長の田氏。

以東岳の山小屋のトイレが火事にあったそうです。管理人さんによると、火をつけられたとは考えられなくて、しかもトイレで火をたいて、調理する人もいないので、雷が落ちて、焼けたのではないかということです。この冬は、山への落雷が多かったそうです。

この後、昼頃にゴロゴロと来たので、びっくりしましたが、下山するころは、雷もやんでいました。










山小屋の前で、管理人さんにシャッターを押してもらいました。
雨がぽつぽつ来たので、みんな雨具を着ています。
雨はすぐにやみました。
下山は、2時間30分は切りました。危険な場所は、1ヶ所だけで、楽な下山でした。アイゼンをつけて、降りた人もいましたが、アイゼン無しでも何とか降りられる程度でした。





それでは、いつもの報告書を見てみましょう。一部、つごうにより、隠したい情報はモザイクがかかっていることを、ご承知おきください。参加者にのみ、無修正版を配布しております。

















秋さんは、朝のウォーキングと、夜のスイミングで鍛えて、楽に登りました。Oさんは、2週間前も日帰り登山で足慣らしをして、足の手術を克服しました。比は、会社への通勤を、歩きと自転車にして足慣らししました。
しかし、カズはなぜ、酒浸りの生活のはずなのに、ぶっつけ本番であんなに歩けるんだい。なぞです。
ハセ氏は、かなりの運動不足で、厳しい登山でした。来年もまた挑戦するなら、足を鍛えてね。
比にとって、毎年の、このツアーは健康維持の大事なものでもあります。また来年も行けるように、体を鍛えますか。

今年思ったのは、もはやこの場所を、インターネットで流しても、「みーちゃん、はーちゃん」たちは、やってこないだろうという確信です。管理人さんの話しでも、インターネットや電子メールで情報交換してやってくる、常連さんがいるということで、もはや、いつもの皆さんの、一年に一度の楽しみの場となっていのですね。もう少しオープンにしても、問題はないなと感じました。
でも、私の宝には違いありません。この自然がずっと続いて欲しいと願っています。

2001.6.20



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