タキタローツアー2006年 報告  2006. 9.1 up 


元気に6人組で行ってきました

2006年は、大雪、豪雪の年でした。古老は昭和11年以来と 言っていました。4月、5月が、暖かいのに、なかなか雪が解けずに、桜も遅めに咲きました。それはれそれで、ゴールデンウイークの上杉祭りに合ったわけな ので、歓迎しても良いことなのでしたが。
山の残雪も多く、ますむらひろし氏のアタゴオルにも描かれる愛宕山も、
ゴールデンウイークに秋隊員との足慣らしと写真撮影に行っても、林道に雪が残っているありさまでした。
川に行けば、水棲昆虫は、一ヶ月遅れぐらいでの発生ではないかというほどの水の冷たさで、上流にはまだかなりの雪が残っていることを想像させました。これ ではタキタローツアーもいつになるやらと考えていました。


いつもの ように情報入手のため電話をかけました。タイムリーなことに、昨日見てきたという情報では、なんと吊橋が落ちているというのです。
数年前の大雪でも落ちましたが今回も大雪のため落ちているとのことでした。これはたいへんです。

第一報のあと、状況確認で、また電話したら、おばちゃんが電話に出たためかなんか要を得ない。管理人さんは、川を渡って山小屋に行っているとのことだし
橋は、7月にならないと、修理されないらしいし、とにかく行ってみるしか正確な状況がわからないようだ。
ということで、ひさしぶりの偵察隊となりました。
仕事仲間のOHさんは、本隊には、出張のため参加できそうにないということで、この偵察隊に参加して、なんとかしたいと行ってきた。いつも参加のシブ隊員 も偵察隊に参加希望してきた。
結局ドタキャンがありOH隊員は、スホ少のコーチ業務に徹するということで、シブ隊員との二名で行くことになった。秋隊員は、集合場所までに早朝見送りに 来てくれた。彼の本業?のほうに行くらしい。


途中の山 岳道路のまわりも、確かに残雪が多く、今年の豪雪を思い知りました。
登山口までは、除雪が完了しているとの情報でしたが、林道に入ると、両脇がきりたたった雪の壁になっているところが何箇所かあり、いままで20年以上来て いますが一番多い残雪に思えました。
登山口までは確かにちゃんと除雪されていました。すでに、数台の車があり、山に入っている人が結構いることがわかりました。それで、「なんだ、いけるじゃ ないか」という気になったのでした。

上の写真が、除雪されて、どこかの観光道路のように雪の回廊となっている場所。





登山道を 入るとすぐに雪渓です。
斜めの雪渓のため、アイゼンをつけないと歩けません。その雪渓を過ぎれば、またアイゼンをはずし、少しあるくとまた雪渓というぐあいで、アイゼンのつけは ずし回数が多くそれだけで、時間をロスして
いきます。雪が多く残っていて、そして、いたるところで、倒木がルートをふさいでいるため
偵察隊の軽装でもかなりの時間がかかります。この写真のような場所が多くありました。





ふたつめ の吊橋は確かに落ちていました。
この写真は、登山口方向から見たところです。メインのワイヤーのターンバックルから切れています。
吊橋の周りを見ましたが、雪代の増水で、流れが強いため、渡れそうにありません。下流に50m以上下がったところで、なんとか渡れそうな、流れの少し弱 まったところがありましたのでそこで渡りました。










ゆるく なった流れのところさがしたと言っても
ウエーダー無しでは、渡れないような状況です。二人とも、準備していた、チェストハイのウェーダーで渡りました。
今回無理して、本隊で来なくて良かったと思いました。
この急流を山小屋泊の荷物を背負って、全員無事に渡るのは無理でしょう。偵察隊は、日帰りの昼食のみ持っての軽装でもやっと渡ることができました。
これでは、雪が解けて
吊橋が修理できてからにしましょうという結論になったのは当然です。
この写真は、小屋方向のいつも休憩する場所から撮ったものです。





到着する とびっくり。
やはり、3分の2くらいの湖面は、雪で覆われています。
水門の近くは、ある程度は水面がでているので、釣りはできるようです。
時間が無いのですが、ためし釣りはちょっとはできました。
山小屋には、数名の人がいましたが、9時間かかって登ってきたそうです。
なれない人らしくて、雪の上を、ルートを見失いながらきたそうで、かなり危険です。しかも、落ちた吊橋のわずかに残っているワイヤーをつたって渡ったそう で、これも危険な行為でした。
良い子は絶対にまねしてはいけないことです。





昨年は、 ぶなの実が豊作だったそうで、
たくさんのぶなの芽を見ることができました。残雪の上にもぶなの実がたくさん乗っていて、景色としては、最高のものでした。吊橋が落ちなければ、がんばっ て本隊でくれば、みんなこの景色を眺めることができたでしょう。













偵察のあと、しばらくしてまた電話をしました。
吊橋が今度の週末には修理完了予定との話でした。
それなら、その次の週末に行くことにしましょう。
みなさまに連絡をとりました。
体調やら、家庭事情やら、仕事のつごうもあり、今回は6名のパーティーと
なりました。秋隊員とハセ隊員とは、途中で落ち合う予定になりました。

それでは、参加者のみなさまです

ハセ 参加回数はカウントできません。20回前後でしょう。スペシャルIIの師範代です。昨年は、体重増加のため登りも下りも死にそうでし た。今年はどうかな。
秋さん 今回は、9回目。もう、ベテランです。
○○○○スペシャルUの考案者です。
しぶ氏 6回目の参加です。元祖寿司職人。
O氏 過去にタキタローのこどもを釣り上げた、タキタローツアーレコード保持者
Mさん 初参加です。もともとは山屋さんですので、釣りはどうかな。
私、隊長の比です。20回を越すツアーですが、いつもドキドキです。


登山口は 結構車が止まっていました。
登山道は、雪が解けていました。倒木も撤去されていました。登山道保全の方の努力に感謝です。





この写真は、登山口での「これから行くぞ」の図です。
(秋隊員のデジカメですが、比が撮影)








いつもの大雪渓は、確かに大雪渓として
残っていました。
でも、比較的歩きやすい形に残っていて、難なく越すことができました。
楽なはずなのに、ハセ隊員はここでだいぶ体力消耗したらしい。このあと、ペースが落ちて、ひとつめの吊橋でゆっくり休憩しました。



(秋隊員撮影)








特に問題もなく、
ふたつめの吊橋までつきました。
ちゃんと吊橋が修理できていました。
やっぱり吊橋はありがたい。



(秋隊員撮影)










ハセ隊員も
ハセ隊員もふたつめの吊橋到着。
支柱が曲がって見えるのは、レンズの収差ではありません。雪の重さで実際に曲がってしまったのです。

(秋隊員撮影)

これからつづら折りの厳しい登りです。
若者隊(元若者ともいえるが)は、Mさんが引っ張ったためか、すいすいと行きますが、年寄隊は、マイペースでゆっくり行きました。
途中の休憩のとき、無線で連絡取ると、なんと、到着直前のいつもの「最後の雪渓」の場所あたりで、親子連れの熊に会ったというのです。
そういえば、秋さんがいつもつけていた熊鈴を今回は忘れたと言っていた。
鈴無しだと、熊にあうのか。

熊が出たという場所には、おそるおそる近づいたが、幸いにも熊はでなかった。
直前にすれ違った人は、「熊の写真を撮りたいのに、いなかった」と言っていたので、退散していたということだろう。後から管理人さんに聞いたら、その日は朝から熊が何度か出没したそうだ。ぶなの実の豊作の次の年は、熊などの動物がたくさん出てくるという話を聞いたことがある。それだなとは思ったが、熊には遭いたくない。



今年はこんなふうに
ヘビと多くでくわしましたが、水門にもたくさんのヤマカガシがトグロを巻いて固まっていて、なかなか危険でした。それを避けながらの釣りでも、そこそこの釣果でした。

昨年、疲労困憊となり昼飯のあと、動けなくなって、お昼タイムとなったハセは、今回、事前のトレーニングとダイエットにより、昨年より登りが楽だったのか、いきなり釣りに参加できました。良かったね。

初参加のMさんも、開始すぐにヒメマスを釣り上げ、みんなびっくり。某氏は、はじめてきたときは、まったく釣れなかったよと言っていた。

(比撮影)





水門で狙う
シブ隊員。そこそこ、釣れましたよ。



(比撮影)










O隊員と比は、いつものように奥まで行きました
Oが立ちこんでいるところです。



(比撮影)


奥では山菜が結構取れました









宴会の準備です。
板長はいつものように比です。
水場の蛇口がついている鉄骨が傾いているのは、雪のためでしょう。


(秋隊員撮影)

このあと、いつものように大宴会ですよ
ビールも山水で冷たく冷やしましたし、今年もおいしい焼酎をいただきました。

宴会の写真は省略ね。






次の日は
Mさんは、朝から登山。それ以外の隊員は、釣りでした。

朝一の釣りでのヒメマスは、ハセ隊員が調理した「ホイル包み焼き」となり、とてもおいしかったのですが、Mさんは、登山に出かけたあとだったので、食べ損なっています。ごめんね。また来年のお楽しみね。




(比撮影)












午前中の
秋隊員とハセ隊員の、尺イワナ(に微妙に足りない)は、姿造りとなりました。





(秋隊員撮影)








昼から
雲行きがあやしくなり、雨も降ってきたので、あわてて下山です。

ハセは、吊橋の休憩の後、ターボスイッチが入ったかのように、その昔のスピードがよみがえり、うしろから、あおってくる速度でした。
本人いわく、「山の歩き方を思い出した」
昨年は、体力不足と、山靴が足に合わなかった痛さで、本来の歩きができなかったとのこと。

あまりの暑さで、みんなは、川に飛び込みました。そろそろ車に乗り込んで帰ろうかというところです。


(秋隊員撮影)




山小屋の管理人さんとお話した内容です。
 今年の大雪と吊橋が落ちたことにより、それぞれの常連さんが、一番良いと
 考えている時期に合わせて、みなさまは、仕事も調整して、休む予定をたてて
 いたのが、合わなくなり、今年は、いけなくなったと連絡があった方が
 多いらしい。私たちのパーティーも来ないのではないかと思っていたとのこと。
 でも、きましたよ。


それでは、いつもの報告書を見てみましょう。












今年も
感じるのは、釣りをメインにして、登ってくる人は、年々減っているようで
中高年登山の人が増加しているようです。今回も、山小屋から上に登っている
中高年のパーティーは結構いました。でもねえ、われわれのイワナの姿造り見て
ゲラゲラ笑うことはないでしょう。そんなにおかしいですか。私には、おいしそうに
見えるだけですが。



2006.9.1



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