PC改造入門7 -PC講座

禁断ﾃｸﾆｯｸ
　PC改造入門
～Page7～

★ﾊｰﾄﾞﾃﾞｨｽｸ交換/
　ＣＰＵ交換

★2003年1月

今までにメモリ・ビデオカード・光学ドライブを変更しましたが、PC性能UPに直接関わってくるのはメモリのみです。

やはりこのPCにはWindowsXPは重いんです。

そこで、今まで面倒だったので、いつかやればいいや～ぐらいに考えていた、この作業をやることにしました。

そう、内臓ハードディスクの置換です。

は、はぁ
たこ2さん、頭狂いました？

って言われそうな作業ですけど（実際友達に言ったら、ほんとに出来るの？みたいな答えばっかりでした）

私は決行しました

ええ、友人に何と言われようとも、PCが壊れようとも（それはダメ）

こんなに大げさに書きましたが、変える事自体は、前のページで書いた光ドライブと同じくらい簡単です。

このPCに内蔵しているハードディスクはUltra ATA66対応のものです。

ただし本体側でUltra ATA33対応に制限をかけているので、とにかくパフォーマンスが悪い

UltraATAって何？という方向けに簡単に説明しますと、これはハードディスクなどのPC内臓デバイス(装置)の規格です。

数字が上がれば速くなる、とだけ覚えておきましょう。

というわけで、まずは置換するハードディスク選びです。

本当はIBM（現在のHITACHI）製がよかったんですが、予算の都合でMaxtorというメーカーにしました。

ここで省スペースのPCでHDDを交換する時のポイントを1つ。

省スペースPCはとにかくケースの中が狭いので、空気の流れが悪いです。

なので、最初から高回転ハードディスクを内蔵していない機種は、出来るだけ置換するハードディスクも発熱が少ない、低回転のものにする必要があります。

ただし、当然低回転のものにすればパフォーマンスは落ちます。でもこのPCの場合、そもそも本体でUltra ATA33に制限がかけられているので、問題はないでしょう。

ということで5400回転のモデルにしました。容量はTVを頻繁に録画するわけでもないので、80GBです。

さて、いざ交換です。

PC本体を開けて、ハードディスクは何処かな？と探してみますが、パッと見は見当たりません。

そこで光ドライブを出してみると…

ありました。
丁度真下に。

しかも普通のPCみたいにネジで本体に止まっているわけではなく、そこの部分にはプラスチックの輪があるだけです。

試行錯誤した結果、このPCの場合は以下の手順でした。

ATAｹｰﾌﾞﾙ(ﾃﾞｰﾀ伝送用のｹｰﾌﾞﾙ)と電源ｹｰﾌﾞﾙをハードディスクから外す。

2つある丸いプラスチックの輪に指を入れて、ガチャと音が鳴るまで持ち上げる。

丸い輪を持ちながら、ケースの外へ引き出す。

なんと、下にはレールみたいなものがあって、それに従って「手前に引く」というのがポイントでした。

入れる時はその逆ですが、最後にｹｰﾌﾞﾙを取り付けるのが大変

指先を入れながら、なんとかはまったって感じです。

後はPCの電源を入れて、PC購入時についてきたリカバリCDを使ってPC購入時の状態に戻します。

正直ハードディスク交換程度では大してパフォーマンスは上がらないだろう、と思っていたんですが、これが大間違い

ハードディスクを読み込む時の速度が、今までの約半分くらいにまでなりました

これには思わず感激です。

★2003年3月

上に書いたとおり、ハードディスク置換が予想以上にうまく行って、私は調子に乗りました。

ええ、調子に乗りすぎました。

PC購入時は絶対に無理だと思っていた「ＣＰＵ置換」も、ひょっとしたらできるかもなんて、神様がささやくんです（ウソ）

とりあえずはやってみないことには、成功するかどうかわからない。

ええぃ、やっちゃえーー

って感じで、乗りだけでやってしまいました。

まずCPU選びです。

どうせ変えるならクロックも今の2倍くらいないと、体感速度は大して変わりません。

なので思い切ってCeleron1.4GHzにしました。

でもこれにしたのが問題なんです。

CPUはマザーボード上のCPUソケットという物の上に取り付けます。

このCPUソケットに合ったCPUしか、理論上/物理上取り付けられません。しかも更に電圧やFSB(CPUとチップセットを繋ぐバス=通路の速度）が対応しているものでないとダメ、などと色々制限があります。

このPCの場合、おとなしくPentium3 1GHzにしておけば、この問題はなかったんです。

でも選んだのはCeleron1.4GHz。

そのため「下駄」と呼ばれる、CPUソケット変換機を5000円ほどで購入。

それをPC本体のCPUソケットにはめ、更にその上にCPUを乗せることになります。

では置換作業です。

本体を開け、CPUファンを外します。

って簡単に書きましたが、この機種のCPUファンは非常に取りにくい
改造を考えている人は、まずはファンを外せるかどうか、見たほうがいいです。

CPUレバーをちょっと横に押しながら持ち上げる。

★FOMA向け
　motion(動画)

CPU取り外し手順

※2051/2102V/2701/900iシリーズ向け。約100KBです。ﾊﾟｹｯﾄ代金には十分ご注意ください。

この後、下駄に付属のCPUファンを使いCPUの上に取り付けます。

CPUとCPUファンの間には「熱伝導シート」を貼ったり「シリコングリス」というものを塗ります。

塗り終わったら、CPUに合う設定に下駄のジャンパピン（ピンに電源を通すか通さないかでON/OFFを切り替えるピン）を変更して、作業は終わりです。

さて、電源ON！

あ、あれ…？

PCの電源を入れて、BIOS(メーカーロゴの出る画面）が出たら、その後勝手に再起動する

それの繰り返しです。

PCケースを開けたまま動作させていたので、試しにCPUファンの下にあるヒートシンク(放熱用の金属）に手を触れてみると…

あ、熱い

まだ5分も経ってないのにアツアツです。

これはヤバイと思い、急いで高性能のCPUファンを買いにいきました。

そして取り付けて、再度チャレンジ

が・・・

Windowsの起動がなんとか途中までいきますが、やはり自動的に再起動がかかります。

それでも粘って、シリコングリスを変えたり扇風機をつけたりして、最終的には…

なんとかWindowsが立ち上がりました(ホッ)

真っ先にデスクトップのマイコンピュータを右クリック→プロパティを開きます。

そこにはCeleron1.4GHzの文字が

あとは高負荷をかけるプログラム（ここではパイの計算を103万桁させるものを使用しました）で安定性のチェックです。

しか～～し…

計算を始めたとたん、やはり再起動です。

この瞬間、この改造は失敗ということが決まりました。

VC733J/3FDを改造してきて、最後の最後に失敗です。

まあ無茶な計画だったんですが、結局熱に耐えられなかったんですね。

このままでは不安定で怖いので、元のPentium3 733MHzへ。

これを持って、このPCの改造はやめることにしました。

ドラマだったらバッドエンディングになるんでしょうけど、個人的には非常にやりがいのある作業でした。

また、このおかげでPCについてより良く知ることができたと思っています。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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