X.フィニス

 

   この不死なる体は、私に与えれた呪い……禁忌を犯した罪人に対する罰なのだ

―――――”永遠の異邦人” ルティ=エトランゼ


※フィニスな方々

※特技考察

・因果の果て:対象の三つのアルカナを見破れる特技。ある程度、殺戮者の能力を見極められるが、わざわざメジャーアクションを消費してまで使用する価値があるとは思えない。そもそも殺戮者の持つ、四つ目以上の聖痕までは見抜けないのだから。

 「」

・裏読み:登場判定時のダイスを+1できる特技。判定修正や代償が一切無いため、使い勝手が非常に良いうえ、演出としても使える便利な特技。

 「必ず、ここに来ると思っていましたよ」

・吸精:2ndで追加された特技。<格闘>時に対象に与えた実ダメージと同じだけHPを回復できる特技。つまりはHP吸収技である。この≪吸精≫や≪闇の闘氣≫を持つフィニスは、イメージ的に吸血鬼っぽい不死者になれるので、基本的に殺戮者(または闇の眷属)用の特技と考えたほうが良いだろう。

 「我に捧げよ……汝のその瑞々しき生命力を!」

・久遠の叡智:過去フィニス専用特技。1stでは<事情通>判定のクリティカル値+4だったが、2ndでは【共感】および【共感】を基準に判定する技能の判定時にダイスボーナス+1を得られる特技に変更され、かなり使える特技に生まれ変わった。

 「」

・鎖解き:所持している鎖のうち一つをGMに返し、代わりの鎖をもらう(代償C)特技。逆位置の鎖を返したり、シーン効果に関わる鎖を返す機会を増やせるので、地味にパーティーに貢献できる。ただ、舞台裏でも使えるとルールブックに書いてあるが、〔物忌み〕と同時に使用できるという意味なのだろうか?

 「」

・悟り:回避または受け使用時(つまりはリアクション時)の判定に、ダイスボーナス+1を与える特技。使い勝手は悪くないので、フィニスの基本となる特技。

 「見え透いた単純な攻撃ですね」

・弱点看破:白兵攻撃判定時のクリティカル値を+3し、さらにダメージを+3する特技。1stの頃は<軽武器>のみだったが、2ndでは<格闘><重武器>でも使用可能なため、汎用性が増している。フィニスの基本となる特技。

 「あなたの弱点はそこですね…」 

・心眼:<知覚>判定時のクリティカル値を+5する特技。判定修正はやや厳しいが、クリティカル+5なのだからそこは大目に見るべき。

 「」

・真言:交渉・会話時の相手の嘘を見破る特技。地味だが、貴重な情報収集の特技なので、持っていて損はないと思う。

 「君のいう事には、嘘が多すぎるんだよ!」

・真なる道:1stでは目的地までの最短距離とその道筋がわかるという、使いどころに困る特技だったが、2ndでは<事情通>を使用して、登場判定の行なえる特技に変更された。しかし、判定修正が大きいため、結局使いづらい特技のままな気がする(苦笑) 大人しく、<裏読み>を使っておこうと言いたくなる。

 「この手の町の構造は、結構ワンパターンなものですよ」

・世界の眼:<知覚>判定時にダイスボーナス+1を与える特技。単体で見た場合の使い勝手は普通に使える程度だが、<心眼>を組み合せれば強力化し、見破れぬものはなくなるだろう。

 「」

・千年の孤独:現在フィニス専用特技。<自我>判定時にダイスボーナス+1を与える特技。なかなか使える特技だが、代償Dなので多用は禁物。孤独な不死者の演出にも使えるのが嬉しい。

 「私は今までずっと一人で生きてきた。そしてこれからも……何、寂しくなどありません。もう慣れました」

・鷹の目:2ndで追加された特技。あらゆる攻撃時における、対象の防御判定のクリティカル値を−2できる特技。クリティカル値を上昇させる特技は多いので、それに対するカウンターとしては効果的。しかし、代償Rなのが痛い。もう少し代償は軽くてもいいと思う。

 「相手の視界の盲点をつけば……この通り、防げるはずの攻撃も防げないのですよ」

・手ほどき:1stでは舞台裏で使用して、対象の特定の技能をアクト終了時まで、フィニスと同じレベルで使用させられる特技だった。2ndでは、フィニスの指定した技能を通常の+1Lv(ただし、Lv3以上にはできない)で使用できる特技に変更された。うまく使えれば面白い特技だと思うが、代償Rがついてるのだから、4Lvにできてもいいのではと思う。

 「まだまだ技の練りが足りないようだね。どれ、私が一つ手ほどきをしてあげよう」

・遠き瞳:未来フィニス専用特技。1stではシナリオの謎を解くヒントを得られる特技だったが、2ndでは何故か<知覚>技能を用いて回避が行える特技に変更された。<心眼>と組み合せれば死ぬほど強力になる事請け合い(笑) だが未来フィニス専用というのが、どうも納得いかない。経験豊富な過去フィニスが使えるのなら納得がいくのだが……

 「見えるんだ……一瞬先の事が!」

・不老不変:2ndで追加された、フィニスの自動修得特技。1stでは曖昧だったフィニスの不死者としての定義を、ルール的に明確にするための処置だと思われる。単なる特技数かせぎではないはず(笑)

 「心の底では死にたがっていても、この通りそれが許されない体でしてね……」

・見通す瞳:対象となる人物の因果律を見抜ける特技。だから何なんだと言いたくなる特技(爆) いや、相手がLoGやCoFに載ってる因果律を持っていれば役に立つかもしれない。それでもはっきり言って、趣味の特技である。

 「」

・無拍子:2ndで追加された特技。未行動状態であっても、<軽武器><重武器>によるインタラプトアクションが行えるようになる特技、と思われるが、ルールブックの説明だけではわかりづらいため断言はできない。なおかつ、それほど利用価値のある特技とも思えない。

 「」

・物語り:サイコメトリー、つまり物品に触れ、それが持つ記憶やイメージを見る事のできる特技。情報収集に使える特技である。これを使って、シャーロック・ホームズを気取ってみるのも悪くないだろう。

 「その人物の使っている物をよく観察すれば、その人の人物像が見えてくるのだよ」

・闇の闘氣:2ndで追加された特技。<軽武器>攻撃時のダメージをR(実ダメージ)に変換し、なおかつ消費したHP分ダメージを上昇させる特技。代償はキツイが、その分効果は期待できる。演出の特技としての性能も悪くは無いが、微妙に悪役っぽいのが気になるところ。

 「我が生命力を糧に、出でよ闇の刃!!」

・予知夢:GMにYes/Noで答えられる質問をし、その答えを聞ける特技。使い勝手は微妙なうえに、フィニスらしくない特技な気がする。

 「妙な夢だったな……少し分析してみるか」

・練達の業:過去フィニス専用特技。1stでは魔法及び錬金術の判定時にダイスボーナス+1を得られる特技だったが、2ndではクリティカル値+1に変更された。微妙に弱くなった気もするが、代わりに判定修正もなくなったので、これはこれでいいのかもしれない。

 「」

・忘れえぬ人々:【希望】判定に成功すると、対象の人物(または、その人物の転生前の人物)と出会っていた事にできる特技。演出用特技として使えるうえ、貴族の館にお邪魔する場合にも使える便利特技。

 「あなたはもしや……ああ、やはり! 私です、覚えはありませんか?」