2007/08/13 錫杖岳1ルンゼ

 

錫杖岳全景

1P目

3P目

5P目

 

新穂高槍見橋駐車場集合

行程:Am545 駐車場発

   Am730 錫杖沢出会着

   Am745 錫杖沢出会発

   Am840 1ルンゼ取付

   Am900 1ピッチ目発

   Pm140 1ルンゼ終了点

   Pm230 下降開始

   m430 下降終了

   Pm730 駐車場着

 

 

錫杖岳の前衛フェースとの出会いは6年前に溯る。西山さんと一緒に、錫杖岳の山頂を目指して錫杖沢から登ったときの帰路、左手に素晴らしく切り立った250mにも及ぶ岩壁を見たときから始まる。初めて錫杖岳に登った時、僕はこの山のことは知らなかった。山頂に咲く石楠花の花と、山頂の北に聳えるピナクルにピッケルが突き刺さっていたのが強く印象に残る山だった。西山さんの、岐阜百山踏破の山行に同行の機会を得て、ご一緒させてもらったものだ。クライミングは危険だからと言われ、まさかこんな危険な所で岩登りはしないと話していたはずだったが、クライミングジムに通うようになり岩登りを覚えて、2002年初夏には牧さんをリーダーに3人で錫杖岳の“左方カンテ”を登りに来たのが最初だった。これ以降、年に一回ここに来て登攀を楽しんだが、昨年1ルンゼを3人でやって来てチョンボルートから4ピッチ(実際は3ピッチ分)核心部まで登って帰り、今年こんなに早く全ルートを徹せる事になった。必ず行きたいと、思い続けていたから来られたのだろうか、心が弾む。

今日は朝からの好天で日中の気温の上昇が気になったが、早くも汗交じりの中、1ルンゼ取り付きに着くと、既に2パーティーが先着していた。聞くところによると、僕らは今日6組目のパーティーになるそうだ。M氏の強い希望で1ピッチ目からの登攀をすることになり、僕らは午前9時に離陸した。

 

1P W級  40m 取り付きから左上する。下からピンを探しても見つからないので不安だったが、登りだせば岩棚に打ち込んであるハーケンをすぐに見つけることが出来た。ホールドは掴み易く、ビレイ点もやたら目に付く。

2P W級+ 40m 直上ルート。途中バランスの要するところが1箇所あった。

3P W級− 45m 左方カンテの取り付き位置からもバンド上になっていて周りこめる。直上をしてルンゼからフェースを左上する。ホールドが豊富。このころから日差しが強くなってきて、頭が少しボーッとしてきた。ああ辛い。

4P W級  40m 右回りと左回りがあり左回りを選ぶ。

5P X級A0 45m ここからも右へトラバースをして本流のルンゼからハングのルートに回りこめたが、真直ぐ上に進んだ。バランスをとりながら登るのが難しい。ハーケンの残置がやたら多くて、途中でヌンチャクが無くなりそうになる。フェースを左へ回り込んでビレイ点に着く。

6P W級   45m 右手へトラバースをしてルンゼの本流を登る。小ハングの手前でカムを差し込んで一気に乗り込んであがると、目の前にビレイ点が見えた。腹が減ったー。ここで昼食にして欲しいと懇願して休憩する。

7P V級   20m 右についているシュリンゲにヌンチャクを掛けて右へ回り込んで上がったら正面右にシュリンゲの束が掛かっている。正面奥にもシュリンゲの束が掛かっている。木も生えている広い岩棚バンドに着いて終了。イヤー辛かった。大休止々々々。