7月8日 中央アルプス北部 坊主岳山行報告 1961m 晴れ

参加: 西山・安藤・牛丸・木下・水野・横田・志水

7月8日AM6:00イノコ沢発......AM6:50 四等三角点......AM9:00山頂

AM11:00下山開始......PM12:30下山終了

 

名古屋から木曽の奈良田までは中央高速道と国道19号を乗り継いで3時間半、夜の道路で行くせいか、渋滞という面倒なものに巻き込まれる事も無く順調に目的地近くまで車を進める事が出来た。地下鉄本郷で待ち合わせ、恵那S・Aではゆっくりと休憩をとり順調に車を走らせる。今回は中央アルプスの最北部にあたる坊主岳。途中、須原宿に始まって奈良田宿まで、幾つもの宿場町の看板を越してきた。山間の中に残っている歴史を何時かゆっくりと楽しんで見たいものだと思う。途中、西山さん達の車と逸れてしまった。奈良田には午前2時30分に着いたが車が見当たらない。取り敢えず近くの道の駅で仮眠をとり、夜明けを待って登山口へ向かった。国道19号からイノコ沢への分岐は、福島トンネルを抜けたところの直ぐ右側に、殆ど折れ曲がる様な道がある。其処を右折して道なりに進むと、20分位過ぎたところで右手に大きなロックフィールドのダムが見える。湖に沿って走ると橋が見えてくる。イノコ沢に掛っている橋だ。橋の袂に車が見えた、西山さん達の車だ、朝5時合流。皆揃った所で朝食と準備を済ませて坊主岳に登る事になった。

ジグザグの良く手入れされた登山道を約10分も登ると尾根の取り付きに社がある。此処で安全登山のお願いを済まして、尾根に沿って歩き出す。四等三角点までは50分、ここで最初の小休止をとった。道中は全般に木々の中を登っているためか景観は優れない。笹薮はこの上あたりからそろそろと出て来始めた。赤布をたよりに登っていると動物の糞が途中に2ヶ所に落ちている。少し大きい物だった。西山さんは熊の物だと話してくれた。更に笹を分けて登っていくと、今度は笹の葉で敷き詰めた大きなベッドの様な物が出てきた。熊のベッドらしい。幸いにして熊には出会わなかったが、あまり気持ちの良い物では無い。登りは尾根に沿って行くため単調に進んだ。中央アルプスの最北部に位置する山である。初夏の名残にまだツツジが咲いていた。少し歩いて行くと菖蒲も咲いている。菖蒲は、まだ蕾の物も多くこれからが楽しみだ。更に進んで行くと笹百合も顔を見せた。平地に咲いている笹百合には差ほどにも感動を覚えないが、山を登り疲れているいるせいかホッとする気分になった。笹薮も終わり最後の急登にかかる。相いも変わらず木々の中を登る、山頂の眺望は良いのだろうか一寸心配になった。尾根の線が曖昧になってくる。もう頂上も近そうだ。山頂の方向に向かって空の線が広がってきた。山頂に到着だ。

山頂は一転して360度パノラマだった。殆ど頂上真時かで樹林が途切れて、登り詰めると山頂の台地は何ともすっきりとしたところだった。川上岳の山頂にも似た感じがする。南は木曽駒ヶ岳から伸びる北部稜線、下を見れば木曽側の集落が点在する。東は大滝山と、其の後ろに見える経ヶ岳。西は御岳山から乗鞍岳。北に向かって鉢盛山・北アルプスまで実に展望が良かった。まだ午前中ということもあって雲も湧きあがって来ていない。同じ中央アルプス北部にある経ヶ岳の山頂は全く景観がなかった事を思い出して、つくづく来て良かったと感じた。まだ午前9時過ぎたところ。今日は時間もたっぷり有る。充分にこの山を楽しめる山行日和となりました。